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2010年9月19日

レイエ再会&トビアスお別れ

コペンハーゲンにはトビアスの他にもう一人、デンマーク人のレイエという友達が住んでいます。実はトビアスとレイエは2006年に2人でランクルを駆って、パミール峠で雪に埋もれたりモンゴルの草原でサスを壊したり外国人として初めてサハリンルートを開拓したりして日本までやってきた経験がある少々おかしな人々だったりします。

レイエとはメールで「コペンハーゲン着いたよ~、是非会おうね!」というやり取りはしてたのですが、たまたまレイエも仕事が超忙しい時期で、なかなか会えず。。。。やっと再会を果たしたものの、カフェで30分程度おしゃべりするのが精一杯。(^_^;)
※トビアスもレイエも舞台関係の仕事をしていますが、毎年今の時期が一番忙しくなるそうです。そんな時期にわざわざ陸路で訪問する私ってどうよ。

それにしてもレイエってば4年前に日本で会った時と全然変わってない~。しかも日本で会った時はガイジンさんに見えたけど、こうしてコペンハーゲンで会うと超地元のお姉さんって感じ。いや、ここではむしろ私のほうがガイジンなのか。不思議だ。

3人でいろいろと積る話に華を咲かせていたら、カフェのお姉さんに「ずいぶん旅行してるみたいね。どういうお友達?」と聞かれ。。。いやー昔トビアスとレイエが大陸横断ドライブして日本まで来て、今度は私がロシア横断してここまで来たんです~。あはははは

するとお姉さん「あなた達ってもしかして、大陸横断クラブか何かの集まり?」
はっ、そういう考え方もあったか!Σ(゚皿゚)

カフェでレイエにさよならを言ったあと、ワゴンRで慌しくボートに戻ります。実はトビアスがコペンハーゲンに居られるのは今日が最後。なんと午後イチの飛行機でエストニアに発つ予定なのです。これまた舞台の仕事で1ヵ月はエストニアに滞在する予定だとか。あああなんて忙しいのトビアス。ごめんねごめんね、大変な時期にお邪魔して。

お別れの前に、トビアスがキッチンに立って北欧料理を披露してくれました。羊のミルクで出来た香ばしいチーズ焼きに、ポテトとホウレン草の炒め物、そしてサラダ。美味し~い!お料理できる男の子って素敵。ロシアも北欧も男の子はみんな料理できるのね。

それからトビアスは急いでパッキングして(とても一か月分の荷物とは思えないような軽装で)、ワゴンRの助手席に飛び乗りコペンハーゲン空港へゴー!んん?空港ってどこだ?大丈夫、ガーミン様が知っている。ていうかコペンハーゲンの国際空港って市内からたった5kmほどしか離れていないのにはビックリ!ムチャクチャ便利です。電車で2時間かかる成田空港とは大違いだなオイ。

「ナオコさよなら。またどっかで会おう。君の好きなだけボートに居ていいからね」
そう言い残してトビアスはエストニアへ発ってゆきました。。。

ありがとうトビアス。トリピタカ号とても気に入ったので、有り難くもうしばらく居させてもらいます。(´ー`)

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2010年9月16日

コペンハーゲン街歩き

想像以上に魅力的な街並みのコペンハーゲン。船が並ぶ水辺の風景も、色とりどりの建物も、昔の面影を残す石畳も、全ての雰囲気が調和していてとても素敵です。トビアスに貰った観光地図を片手にぶらぶらと街を散策してきました。

もちろん観光スポットは何箇所もあったのですが、基本的に観光名所もそうでない普通の街角も同じくらいスバラシイので、個人的に気に入った写真を中心の紹介したいと思います。

ニューハウン(Nyhavn)では運河に沿って沢山のカフェが軒を連ねていました。カラフルな建物と運河に浮かぶボートの眺めは素晴らしく、これぞコペンハーゲン!という感じの景観です。できればここのカフェでココアでも注文してぼーっとしてみたかった。

街角で見つけた花屋さん。別にヒマワリ専門店なわけではなく、わざわざ黄色い花をコーディネートして軒先にディスプレイしています。このセンスの良さはどうなの。北欧で育つと自然にこういうデザイン感覚が身につくのかしら。

広場(Højbro Square)には、1167年にコペンハーゲンの町を創始したアブサロン大司教(Bishop Absalon)の像が建っています。聖職者、政治家、戦士として活躍した中世の偉人だそうです。

ちょっと迷い込んだ路地がこんな面白い造りになってました。雨上がりの石畳に日光が反射してとてもきれい。きっと何百年も昔からこのままの風景だったんだろうなぁ。用もないのに思わず歩いてみたくなる場所です。

スマートフォンの広告ディスプレイ。iPhoneその他いろいろな携帯電話を使って様々な風景がコラージュしてあります。何気ない宣伝なのに超かっこいい。このデザイナーの大胆な案にちゃんとOKを出せる店舗側のセンスの良さにも脱帽!

王様庭園。地図にKing's Gardensと書いてあったので勝手にそう呼ぶ事にします。この公園には様々なアーティストの手による作品が芝生に展示してあって楽しい。これは鉄板で制作された3人のチャリダーの像です。自転車の街コペンハーゲンにぴったり!

クリスチャンハウン(Christianhavn)もまた運河と街並みのハーモニーが見事な地域です。レンガ造りのアパート群を背景に、個人所有のボートやヨット等がたくさん停泊していてローカル感あふれるエリア。コペンハーゲンの隠れ名所かも?(すぐ裏にはChristianiaと呼ばれる異次元空間もありますが、残念ながら撮影禁止でした)

そのへんの歩道をパチリ。ママチャリの後ろに花屋さん。こんな小さな花屋まで軒先の花の色をちゃんとコーディネイトしてあって、このセンスの良さにはもう勝てないと思いました。ママチャリも花屋も日本にありますけど、こうはいかないだろうなぁ。

星型のカステレット要塞(Kastellet)の北側のマリーナの風景。ヨットがたくさん停泊してます。ちょっと前まですごい土砂降りだったのですが、ちょっと晴れた隙に撮った一枚。静かな湾に空が映りこんで素敵。

コペンハーゲンの有名な人魚姫の像を見に来たら。。。なぜか海に人魚姫を映した巨大な電光ディスプレイあるのみ。意味が分からずキョロキョロしていたら、"The little mermaid has gone to Shanghai"という立て看板を発見。どうやらEXPOの関係で人魚姫は11月まで上海に出張中らしいです。ええっ、そんなの反則じゃん!?
Σ(゚皿゚)


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2010年9月15日

トリピタカ号と初対面

何年か前、新宿のうどん屋で爽やかに「僕、ボートに住んでるんだ」と言い放って私を絶句 (゚Д゚) させたスウェーデン人がいました。彼の名はトビアスといって、そもそもの出会いは7年前のアフリカ旅行に遡るのですが(長くなるので省略)、とりあえず私としてはいつか彼のボート「トリピタカ号」を拝見したいと思っていました。

その後ストックホルムからコペンハーゲンに引越し(というか航海?)したトビアスは相変わらずのマリーナ暮らし。ドキドキしつつガーミン様の導きによって到着した場所は。。。なんとコペンハーゲン屈指の名所ニューハウンを間近に臨む係留桟橋ではありませんか。えええ!まるで絵ハガキのような光景なんですけど!ていうか超観光地!トビアスってば、こんなスゴイ場所に住んでたの!?


「ごめん、今の時期すごく仕事が忙しくて」と、夜中まで働きづめのトビアス。久々に再会したものの、ほとんどゆっくり話す暇なし。そんな大変な時期に呑気にドライブしてきてこちらこそ申し訳ないッス。だけどちゃっかりトリピタカ号に寝袋を持ち込んで、ボート暮らし初体験させて貰っちゃいました♪うーん、クルマ旅でボート泊なんてちょっとあり得ない展開じゃないですか。素晴らしい。

■手作りトリピタカ号
トリピタカ号ですが、船内は思いのほか広くてビックリ。一階の操舵室は冷蔵庫とガスコンロがあってキッチンのようになっています。そして階段を降りた地下室(?)は、板張りでお洒落に仕上げられたリビング。船首の部分にはマジ沈まないのコレ!?と思う位の書籍が収納してあって、プチ図書館状態だし。そして操舵室の真下にあたる部分には、ワゴンRと同じくらいの大きさの巨大エンジンが。。。。

なんでも、この船は10年くらい前にオンボロの不動船だったのをタダ同然で譲り受け、一人でコツコツと修理してここまで立派に仕上げたのだそうです。もちろん内装なども全て自分で設計・施工したのだとか。いやコレ日曜大工とかのレベルじゃなくて、かなり本格的よ?エンジンの故障なんかも自分で直してしまうらしいし(あんなデカイ機械をどうやって!?)。うーむ、昔からタダモノじゃないと思っていたけど、やっぱすげー。いくら北欧でもこれはフツーじゃない気がする。

だけど船内はまだ作りかけで、よく見るとこれから正式なキッチンになる予定の木材が操舵室に積み上げられています。正確に言うと、水まわりの設備がありません。で、どうしているかというと、操舵室に置いてある20Lの水タンクの水をタライで受けるのがシンクがわり。トイレとシャワーはちょっと離れてますが、徒歩5分くらいの所にあるマリーナ専用の共同施設を利用しています。
ていうかこれってキャンプ生活とあまり変わらない気がするんだけど、気のせいかなあ?(^_^;)

とてもおシャレでちょっとワイルドなトリピタカ号の生活ですが、今後シンク付きのキッチンとトイレとシャワー室が出来上がる予定だそうです。私もできればキッチン制作を見届けたい。トビアス頑張れ!


■電車で再びスウェーデンへ
「今晩マルメ(Malmö)で友達のライブがあるんだけど行かない?」「行く行く~!」
元気よく返事したはいいけど、マルメってもしかして橋の向こう側にあるスウェーデンの街?ていうかデンマークって、そんな気軽にスウェーデンと行き来できるもんなの?あのデカイ橋渡るの結構大変だったよ?(お値段的に)笑

聞けば、ワゴンRで渡ってきたオーレスン橋に国際電車も通っていて、コペンハーゲンから簡単にスウェーデン各地を往復できるのだそうです。マルメまでなら片道1000円ちょっとで国境またいで行けちゃいます。そんなに簡単に行き来できるので、国境なんかほとんど意識せずに移動出来るのですが、駅を出るとそこはやっぱり別の国。言葉もデンマーク語からスウェーデン語に変わるし、通貨もDkrからSkrに変わります。この感覚ホント不思議。(日本で電車乗って隣の駅で降りたら韓国でした、みたいな感じ?)

というわけで、マルメのライブは素晴らしかったです!トビアスの友達の女性ミュージシャンのリナが長い期間かけて準備したもので、なんとセネガルやマリなど西アフリカ各地から一流のアーティストを招いて実現したもの。ヨーロッパ楽器と、西アフリカの楽器の音色が見事に融合しています。うまく説明できないのがもどかしいけど、これは本物だぁ。マジでしびれました。

リナはフルートやサックスなど自由自在の天才的な腕前のミュージシャンです。特に彼女のサックスは本当にカッコよかった!彼女のソロのパートなど、拍手の嵐です。若くてキレイで才能があって、これだけのライブツアー(スウェーデン全土をまわるらしい)を一人でまとめあげる実行力は本当にただただ尊敬するばかり。

演奏のあとに楽屋に招待して貰い、アーティスト達に直接お目にかかる機会がありました。中でも印象的だったのは、マリ出身のカラバッシュ奏者のアルー。彼のビートは素晴らしく、まさに全身からリズムがほとばしるような感じ。それもライブの間中、とびきりの笑顔でカラバッシュを叩いていたのが忘れられません。「バマコ(マリの首都)へ来るなら連絡ちょうだいね!」とメルアドまでくれて超フレンドリー。

さすがトビアスの友達は一味違いますね。。。。いろんな意味で感動しました。来てよかった!

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2010年9月14日

コペンハーゲン迄のまとめ

サフレを出発した後、一路デンマークのコペンハーゲンを目指しました。距離は550km前後です(ワゴンRで2日位)。ヨーロッパ内での初めての国境越え(しかも国際橋)にちょっと緊張したりして。道中の様子をまとめてみます。

■9/12 サフレ(Säffle)~ヨーテボリ(Goteborg) [約230km]
サフレからはE45をベーネル湖(Vänern)の西端に沿って南下しました。さすがスウェーデンで一番大きい湖に沿ったルートだけあって、道中には何箇所も観光名所の案内がありました。残念ながら観光地をハシゴする時間はありませんでしたが、森と湖を両方楽しめる美しいカントリーロードはただドライブするだけでも素敵。

途中、風光明媚なパーキング(トイレ完備)がMellerud付近とVänersborg付近の2箇所にありました。なんか素敵だったので一瞬パーキングで車中泊しようかと悩みましたが、頑張ってE6に乗り換えヨーテボリまで一気走り!
ちなみにヨーテボリ周辺に何箇所かキャンプ場がある事は既にネットでググり済みで、その中でも通年オープンしているKrono Campingを目指したのですが、8時過ぎに到着したら受付閉まってたよガッデム。。。
結局、受付前で車中泊。我ながら意味不明です。

■9/13 ヨーテボリのキャンプ場
9時に受付がオープンするのを待ってKrono Campingにチェックイン。

「一泊195Skr(約21Euro)です。WiFiはありません。」

と聞いてマジ立ち去ろうかと思いましたが、ここで溜まったブログ原稿を消化せずにコペンハーゲンに行ったら自爆必至。しかも北欧で9月中旬でもオープンしてるキャンプ場は貴重だし(スウェーデンのキャンプ場一覧はこちら。大体8月末でクローズ)。仕方ない、ここで1日ゆっくり書き物をしよう。

ヨーロッパのキャンプ場で一泊20Euro前後するゴージャスなサイトは大体がキャンピングカー専用だったりします(年金暮らしの老夫婦が別荘ライフを楽しんでいる)。特徴は、キャンプ場なのに誰もテント張ってない事です。ムラ化した駐車場という感じ。。。


値段高い、WiFi使えない、スーパー滅茶苦茶遠い、観光に不便、受付6:00PMに閉まるなどいろんな意味で微妙でしたが、それでも水道やシャワーが使える環境で書き物が出来るのは有難いので、少しでも遅れを取り戻すべくほぼ1日がかりでPCに向かっていました。(^_^;)

■9/14 ヨーテボリ~マルメ(Malmö)~コペンハーゲン [約330km]
朝、ヨーテボリを出発してE20をひたすら南下。

横着して一気にコペンハーゲンまでのルート案内をGarminに任せたら、いつのまにかヘルシングボリ(Helsingborg)の港に到着し、音声ガイドに「ここでフェリーに乗ってください」と言われビックリ。そうか、ここでは国際フェリーも道路の一部とみなされているのだな。

しかし、私としてはスウェーデンとデンマークを繋ぐ橋、オーレスン橋(Öresund Bridge)を渡って陸路でコペンハーゲンへ行きたいところ。一旦目的地をマルメ(Malmö)に設定してやり直し。。。。というか、E20に乗り続けていれば自動的にオーレスン橋に着くので難しい事は何もないんですけどね。
オーレスン橋の通行料金ですが、デンマークへ渡る乗用車は285Dkr(約38Euro)。むぅ~約4000円か。。。だけど、この距離の海をマイカーで10分程度で渡れる事を思えば妥当な価格かも。デンマークのお金なんてもちろん一銭も持ってませんが、入り口の料金所でクレジットカード払い出来るので問題ナシです。


それにしてもオーレスン橋、でかかった!!1999年に完成したそうですが、よくこんな巨大な橋を作ろうと思いついたなぁ。スウェーデンからデンマークまで約15キロ超ありますが、この距離を「橋+人工島+海底トンネル」という人類の叡智3本立てでクリアしたのだから本当に見事です。(値段がアレなので何度も往復したいとは思わないけど、これは体験する価値アリ)

対岸はもうコペンハーゲンか。。。。トビアス君の住んでるボートがどっかに停泊してるはずなんですけど、どこかなぁ?(つづく)

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2010年9月12日

オルガの家にお呼ばれ

VIKING LINEのフェリー内でお世話になったオルガが自分の家に招待してくれました。デーゲルフォシュからそれほど遠くない サフレ (Säffle)という町で、偶然にもちょうどルート上でした。うーん、すばらしい。

オルガはロシア人ですが国際結婚をしてスウェーデン人の旦那さんと暮らしています。私がお邪魔した時はちょうど週末で、大学生の息子さんも戻ってきていました。普段はスウェーデン語で会話しているそうですが、私が到着するなり家族全員がフツーに英語モードに切り替わってビックリ。いやー、さすがに私も日本で家族と英語で話した事はありません。どうなってるの北欧?教育水準高すぎじゃない?

そんなオルガも、スウェーデンに来たばかりの頃は1年ほど語学教室に通ってスウェーデン語を勉強したそうです。聞くと、スウェーデンにはどんな小さな町にも無料のスウェーデン語教室があるのだとか。主に移民向けだそうですが、クラスがきちんとレベル分けされている本格的な学校とのこと。いいなあ、私も勉強してみたい!(もしかして日本にもそういう無料の日本語教室ってあるのだろうか?)

あれっ?と思ったのは、オルガが息子さんと会話する時だけロシア語を使っていたこと。なんかやけに馴染みある響きだと思った。「彼がロシア語を忘れないように、わざとロシア語を使うようにしてるのよ」って、びっくり!何ヶ国語ファミリー!?

そんなオルガ夫妻の家には大きな庭があって、その庭を見渡せる広いベランダもありました。実にお洒落な造りです。洋梨とプラムの木があって、果物がたくさん実っていました。美味しそう!さらにバーブガーデンがあって、ディルなどの香草が植えられています。近くにはお散歩に丁度良い森もあって、そこから時々野生のシカが庭にやってくるのだとか!すごーーーい!!!
ていうかスウェーデンの家って大きいですね。。。多用途の広い地下室があって、1階が居間とキッチンとリビングで、2階が寝室スペース。日本じゃ考えられない広さです。

サフレの住宅街の散歩に連れて行ってもらったのですが、どの家も綺麗に芝生が手入れされてあって、木造の家屋はセンスの良い色でカラフルに塗り分けられていました。
「色んな色の家があるけど、どんな色に塗ってもいいわけではないのよ。全体の景観を保つ為に、落ち着いた色が推奨されているの。」
おおお、さすがデザインの北欧。一軒一軒が個性的でカラフルなのに、全体が調和している町並みは見事。さらに、こちらは空気が澄んでいるせいか、東京のように雨水でウスラ汚れた外壁はほとんど見かけません。素晴らしい。

それから車でサフレの中心街へ案内して貰いました。「サフレにも歴史ある建物がいろいろあるのよ」
ストックホルムにガムラスタン(歴史地区)があるように、サフレも中心部には昔の面影を残す古い建物が残っており、今でも現役で使われています。川を挟んだ両岸に、苔むした石造りの建物があちこち建っていて、まるでタイムスリップしたような気分に。。。

石造りの建物って、こんな風に何年も現役で使い続けられる所が凄いと思います。もちろん時代と共に、暖炉からセントラルヒーティングへ、かまどから電化キッチンへ。。。といった具合に内部は進化しているのですが、建物自体は百年以上も前のものをそのまま使っているという所がカッコイイ。日本は地震があるのでこうはいきませんが。。。

オルガがサフレに招待してくれたお陰で、小さな町にも歴史と個性が宿っているという事を知りました。オルガのロシア的ホスピタリティーに、懐かしい居心地の良さを感じたサフレ滞在。。。美味しい手料理と温かいシャワーをありがとう!

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2010年9月11日

スウェーデンの森

昨年の北極圏の旅行でお世話になったスウェーデン人夫婦のローシュとリエナに再会するため、デーゲルフォシュ(Degerfors)に寄ってきました。行ってビックリ、湖と森に囲まれたカントリー風の素晴らしく美しいお宅で、綺麗に刈り込まれた芝生にはリンゴの木。まさにスウェーデン!!!という感じです。

※ちなみにローシュは友達のトビアスのお父さんで、デーゲルフォシュはトビアスの生まれ故郷。

この素敵なおうちで一泊させて頂いた翌朝、2人が森にキノコを採りに行くというので同行させて貰いました。湖のほとりの非常に豊かな森です。一歩踏み込んで、あまりの美しさに感動。きちんと手入れされた森は、地面が一面の苔で覆われていてフカフカです。あちこちに赤いリンゴン(ベリー)が実っていて、とっても美味しい。ジャムの原料としてバケツ一杯採取する人もいるのだとか!


お目当てのキノコはカンタレールといって、黄色くて不思議な形をしてます。こんな派手な色をしているのに、なかなか見つけるのが難しくて、初心者の私は目を凝らしても全然発見できません。ところが名人のリエナはいとも簡単に群生しているカンタレールを発見し、まるで魔法でも使っているかのようでした。さすが!


森の中には獣道もたくさんあり、狩猟が得意なローシュはイノシシがいないかと探しています。ここではハンティングは身近なアクティビティで、ハンター達はライフルで野生動物を仕留めますが、同時に森の動物達を非常に大切に保護しています。ビックリしたのは、森のふちの不思議な野原。「この野原はね、イノシシの好物の植物だけを育ててるんだよ。こうしておけば彼らが空腹になる事はないし、民家の畑を荒らしたりしないで済むからね。」と、ローシュ。うわあ、そんな話はじめて聞いた。


デーゲルフォシュの森をこよなく愛するローシュは、スウェーデンの森のことを沢山教えてくれました。スウェーデンにとって森は大切な資源です。建築用の木材も地元の森で生産されたものですし、薪やチップは暖房システムの燃料としても現役です。(ここでは非常にエネルギー効率の良い燃焼炉が整っており、僅かな薪をくべるだけで一日中家をポカポカに保つ事ができるほどです)


伐採された樹木はてっぺんから根元まで完全に再利用され、切り株も残しません。伐採の跡地には植樹する事になっていますが、樹木の種類が偏らないよう、親となる木を何本か残して自然に森を育てたりします。全ての森の所有者には森を適切に管理する義務があって、間伐をサボる事は出来ないそうです。(なんとヘリで間伐状況をチェックされるらしい) こうして良い木が育ち、森林の所有者は木材を売ることで立派に生計を立てる事ができます。もちろんローシュもその一人です。


さらに凄いのは、スウェーデンでは間伐などの森林管理にかかるコストは木材の販売価格の僅か2割だそうで、採算性が非常に高いそうです。森を適切に管理することで、豊かな生活が保障される仕組みが出来ているんですね。これは人件費に泣く日本の林業とは大違いかも。。。(日本では間伐の人件費が出ないとかで、ひどい過密状態のまま放置された森林を良く見かけますが。。。)


都会っ子の私は、「木道の外を歩かないでください」「植物に手を触れないでください」的な華奢な自然しか知らないため、自然に指一本触れない事が自然保護なのだと漠然と思っていました。でも、ローシュの話を聞いていると、人が積極的に自然と関わることによって良好に保たれる生態系もあるのだなぁ、と改めて実感。


苔むしたデーゲルフォシュの森にはキノコやリンゴンの実が豊富に育ち、多くの野生動物が生息する豊かな森です。
人はキノコを採り、イノシシを狩り、木々を伐採しますが、ここでは森の命を奪うことと森を慈しみ育てる事は同義として理解されているように感じました。


地元の人しか見る事のできない身近な森へ案内して貰って本当に感謝です。
ローシュ、リエナ、暖かく迎えてくれてどうも有難う!

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