戦時中の一式陸攻の飛ばし方について、再びいろいろ貴重でビックリなお話を伺う機会があったので忘れないうちにメモ。。。
敵艦に魚雷攻撃するには、海面スレスレ5mの高さを飛ばなければならないという話を以前聞いてスゴイなあと思ったばかり。それより高くに上がると敵艦からの攻撃で被弾してしまうのだそうです。
大きな機体での超低空飛行(しかも夜間で真っ暗)ですから、物凄い集中力と技術力が必要であっただろうと思います。実際には、夜中に目標の近くまで飛来したところで、少しずつ高度を下げ、ライトで両翼のプロペラの先端を照らし、下に波しぶきが立ったのを目視したらそこで高度計をゼロにセット。その値を基準に低空飛行を行ったそうです。
当時の高度計はメートル表示で、一目盛りが10mだったのだとか。ということは海上5mの高さを飛ぶには一つ目の目盛りのさらに半分(!)の高度を維持せねばならず、とんでもなく神経を使ったと思います。
また、少しでも手元が狂うと海中に突っ込んでしまう為、低空飛行中は常にトリムを上げて上昇姿勢にしておき、それを操縦桿で抑えながら飛んでいたそうです。我々が普通に考えているような水平飛行とは難易度が違いすぎです。。。
任務完了して離脱するときも、普通に上昇したのでは敵艦に撃たれてしまうため、高度5mを保ったまま機体を横滑りさせて方向転換したといいます。滑り計のボールが吹っ飛ぶような操縦になりますから、ものすごいGがかかったそうです。
とにかく想像を絶する話でした。(0_0)
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