すると大雑把な方向性としては、機能を簡略化してシンプルにしたほうが一般ユーザにとっては使いやすい、ということになります。その代わり、難しい事やこみいった事は諦めてもらう。現実には、ユーザから「もっと複雑にしてくれ」と言われる事はほとんどないので、この方針はあまり問題ないように思います。iPodやiPhoneが全世界で受け入れられたのも、こういった割り切りが見事だったからでしょう。
逆に「あれもこれもできます」的なオールマイティーなソフトウェアというのは、一見便利なように見えて、意外と使いにくい。たとえばPhotoshopには数え切れないほど機能がありますが、普通の人は写真のリサイズや色調整くらいしか使わないでしょう。あるいはDreamweaverも高機能なWeb製作ソフトですが、これを使いこなすためと称して厚さ5cmくらいの解説書が平気で売られていたりする。そんな必死でソフトウェアの勉強をするくらいなら、最初からHTMLやCSSの勉強をした方が早いんじゃないのと思ったり。。。
(一般ユーザも、多機能な方がおトクだと勘違いして、わざわざ高価なソフトウェアに手を出したりするから話がややこしいのかも知れませんが)
私は開発者ではありませんが、インタフェースを考える事が多いので、上記のような見解の相違でよく議論になります。「多機能・何でもできる」が求められるのはプロの世界の話です。対象が一般ユーザの場合は、ユーザの利用シーンを想像しながら必要な機能を絞って「○○が簡単に出来る」を考えるのが大切だと思います。
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