- まず、売り手と買い手で価格交渉を行う。互いに金額に合意した上で、売り手側が代金を受け取ってから書類作成に入る。
※この時、どちら側が書類作成代金を負担するかも併せて合意しておく。
- ONT (Office Nationale de Transport)にて"Certificat de Vente des Vehicules Automobiles"という用紙を入手する。
※今回はイッサが用意してくれました。一介の旅行者が入手するのは面倒らしい。
- 車検証(日本語版)+登録証書(Registration Certificate)の2つのコピーを買い手に渡す。(原本を私がキープするため)
入国時の一時輸入通関書類(Laissez Passer)+ECOWAS自賠責保険(Carte Brune)の2枚の原本を買い手に渡す。
※登録証書は現地ではCarte Griseと呼ばれる事が多いです。
- 2で入手した"Certificat de Vente"に必要事項を記入。売り手がサインすることで売却成立だが、この時点ではまだ厳密には公式書類とはいえない。
- 「Certificat de Vente」「登録証書のコピー」「登録証書(原本)」を市役所(Mairie)に持っていき、役人のスタンプを貰う。売り手(私)の立会いが必要。料金は10,000CFAくらい。※本来は役人による車両の目視確認なども必要らしいが、買い手が地元の名士イッサだったため、電話一本で手続きを簡略化することができた。
→「Certificat de Vente」と「登録証書のコピー」にスタンプが押される事により、合法的な書類となる。
- スタンプ付の「Certificat de Vente」は売り手(私)がキープ。コピーを買い手に渡す。
スタンプ付の「登録証書のコピー」を買い手(イッサ)に渡す。コピーは売り手がキープ。
「登録証書(原本)」は、念のため私が日本に持ち帰る。
- 車両の関税の支払い+マリでの車両登録は、後日買い手(イッサ)が行う。ただちに行ったとしても最低10日くらいかかるらしいので、売り手が現地に滞在して関税支払の証明書を待つのはあまり現実的ではない。
ちなみにマリでの車両の関税はかなり高いらしいです。およその見積もりですが関税だけで1500~2000ユーロかかる可能性があるとのこと。先に合意した車両価格のほかに、この関税を追加で支払うわけですから、西アフリカで外国人から自動車を買う事が出来る人というのは、イッサのようによほど裕福な人でなければなりません。
。。。というわけで、役所のお墨付きでワゴンRをイッサに譲渡することができました。
以上が大まかな車両売却の流れになりますが、イッサの知名度(信用)が高かったお陰で、本来は複雑な手続きをかなり簡略化して貰えたのは本当に助かりました。普通アフリカだったら何日もかかりそうな手続きが、わずか半日で済んだのは驚きです!
ありがとうイッサ。これで私も安心してワゴンRをマリに残してゆく事が出来ます。