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2011年1月4日

ドゴンの村へのまとめ

見所の多いマリですが、中でも特に有名なのはバンディアガラの断崖(世界遺産)に沿って点在するドゴン族の集落です。一般にはドゴンの国 (Pays Dogon)と呼ばれる事が多いですが、地図にドゴンという地名があるわけではありません。

「オランダの支援でドゴンの村ノンボリ学校を作るプロジェクトがあるんだよ。今回、私は現地での調査交渉を任されているんだ。イッサ、売ったばかりの所すまんが、もうしばらくワゴンRを使わせてもらうよ」

とピーター、昨日イッサのものになったばかりのワゴンRのエンジンをかけ、いざバンディアガラ方面へ出発!快く送り出してくれたイッサに感謝しつつも、私の頭は早くも心配事でいっぱいに。
ねえねえピーター、道は大丈夫なの?ノンボリって全然舗装されてない所でしょう?
「そうだな、行ける所まで行って、駄目になったら徒歩だな」
ま、またか!! Σ(゚д゚lll)ガーン

モプティから70km離れたバンディアガラの街で、ノンボリ側の窓口だったダヴィドという教師と打ち合わせ。ダヴィドはノンボリの近くのドゥルー村出身のドゴンの民です。今回はガイドとして我々をノンボリまで案内してくれる事になりました。

「ダヴィド、このクルマでどこまで行けると思う?」
「ここからずっと悪路ですが、ドゥルーまでなら行けます。そこからノンボリは徒歩になります。」
悪路??悪路ってどんな??。。。と超ビビりつつ臨んだドゥルーまで25kmの未舗装路。



なっはぁんだぁ~♪ こぉんなの楽っ勝じゃ~ん♪
(などと余裕かましていられたのは、たまたまグイナ滝の後だったから。。。)

ドゥルーまでの道中は、所々に小ネギ畑が広がっていて青々としていました。周囲には立派な石垣が巡らされており、手入れが行き届いています。人々の素朴な暮らしが自然と調和していて、なんだかとても美しい。

途中の村の道端で、女性達がネギを丸めてネギボールを作っていました。料理の味付けに使うらしい。

ドゴン周辺は安定して水を供給できる川などが無いため、ネギ畑も水がある季節に限定されるようです。

村人の写真を撮る時にお金が必要な事もあります。今回はダヴィドが交渉してくれました。


ドゥルー(Dourou)の宿Campement Teriya到着。
ドゴンの主要な村には必ずカンプマン(campement)と呼ばれる観光客向けの宿があります。頼めば涼しい屋上で、蚊帳つきで寝させて貰えます。

宿泊料は、どのカンプマンでも一人一泊2000CFA前後。食事も注文できるので何も困りません。



ただ、ドゴンの村には水道や電気の設備が一切ないので、シャワーを浴びたりネットを使ったりといった贅沢は出来ません。

水は全て、毎朝女性達が近隣の井戸から汲んできます。頭の上に大きなバケツを載せて井戸と家の間を何往復もする重労働です。

夜は真っ暗で、満天の星が見事!



ダヴィドはドゥルー出身だったので、村の中を案内してくれただけでなく、家族にも会わせてくれました。(写真)

ドゴンの村では、長老にコラの実を渡したり、村人と長い挨拶を交わしたり、いろいろドゴン流のしきたりがあります。そういう意味でも、ガイドが一緒にいるほうが気兼ねなく行動できて安心だったりします。



。。。というわけで、モプティからバンディアガラを経てドゥルーまで一気にドライブして来ることができました。でも、ワゴンRはドゥルーの宿に預けて、明日からは徒歩で崖下のノンボリを目指すことになります。

ピーター、運転お疲れ様!



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