旅の神様は実に不思議な取り計らいをしてくれるというか。。。パリを出発したピーターの最初の目的地はオランダ北部のフローニゲンでした。そこが実家なのだそうです。
ピーターは亡くなったお父様の家で葬儀に間に合うよう、弾丸のようなスピードでベルギーとオランダを縦断します。すげえおっさんだ。
で、ピーターが家族の家で葬儀の準備に関わる間、私はなつかしいハンスと一緒に過ごすことになりました。「こんな形で再会できるなんて夢みたいだね!」とお互いに再会を喜ぶ我々でした。
何と言っても、この旅にとってハンスは本当に欠かせない存在だったと思います。SIMカードを譲って貰ったお陰でヨーロッパやアフリカで携帯が使えたこと、Open Street Mapをガーミンに移植して貰ったお陰でアフリカで迷わなかったこと、ほかにも感謝すべき事は山のようにありました。彼には心からお礼を言いたかった。
ハンスの家に滞在中、駅近くの美術館のロシア美術展に連れて行ってくれたり、ロシアグッズを扱う専門店で買い物したり、ロシア映画を観たり、とにかく互いにロシアファンという事もあってロシア尽くしの日々でした。
最近までのアフリカ体験が強烈すぎて、ロシアの記憶が薄れかけてきていた頃だったのですが、ハンスのお陰で旅の原点となったロシアの素晴らしい想い出が蘇ってきました。もう忘れてしまったと思っていたロシア語の単語も、不思議と記憶に蘇ってきます。
アフリカからヨーロッパに戻り、再びロシアに出会う。。。
まるで、今回の旅行で学んだ事をおさらいしているような、不思議な気分。まるで出来すぎたシナリオみたいです。旅の神様は、何かを教えようとしてくれていたのかも知れません。