青山のようなヘタレな日本人でもロシアをドライブしよう♪って夢を描けるのは、日露間を結ぶカーフェリーのお陰です。実際、いままで日本から沢山の中古車がロシアに輸出されていたので、フェリーも安定した運航ができたのだと思います。
だけど、2009年秋ごろからこれらのフェリーが軒並み運休でガッデムな感じになっているのは先日グチった通り。実は運休になっているのはロシア航路だけでなく、日本国内でも数年前から燃料高騰やら高速1000円などの煽りで様々な航路が廃止になってるとか。採算が合わない、乗る人がいない、ときたら商売にならないわけで仕方ないのかも。
そんななか、ロシア航路は日本からの中古車の輸出が盛況だったので維持してこれたのだと思います。日本の車は品質が高く、日本人は車を大事に扱うので、「日本の中古車」というだけでも箔がつくらしい。知らなかった。
ところが2009年1月、アメリカでサブプライム問題が市場を揺るがしたのとほぼ時を同じくして、ロシアは諸外国に対し「自動車関税をベラボーに引上げるのでヨロシク」と宣言しました。外国産の自動車を排除して、ロシア国内の自動車産業を保護するのが狙いだとか。
どのくらい関税を引上げたか?最高80%だそうです。
従来は20%で済んでいた関税が。。。製造から5年超の中古車はほぼ80%固定に。
つまり2004年以前に製造された50万円の中古車には40万円の関税がかかるらしい。
死んじゃうだろうそれは。
当然ですが、結果としてロシアへの中古車輸出産業は大打撃を受け、極東は大混乱。以前はウラジオストク港に一日900台到着していた中古車が50台へと激減したらしい。実際に中古車のロシア輸入台数は2009年1月~8月までの僅か半年ちょっとで95%減になったそうです。早い話が全滅です。
ルーシー号(伏木~ウラジオ航路)の嘆きはいかばかりだったか。。。
だけど、それでも輸出業界はまだ望みを持ってました。というのは、この関税引き上げは「2009年10月までの暫定措置」という事になってたから。ところがその10月になるとロシアは「関税引き上げさらに9ヶ月延長するのでヨロシク」と言って来た。(゚д゚;)
ルーシー号、それを聞いた瞬間に力尽きたと思われ。。。orz
で、何も知らなかったワタクシがその煽りをモロに受けてるわけです。
いち旅行者といえど、国際情勢と無関係ではいられないのだと痛感する今日この頃。
こんな時期にロシアに自動車を持ち込もうなんて超KYな計画だったんですね♪
これだけ不利な状況揃ってたら、渡航延期を検討するのが賢明でしょう。
で、どうするか。
まだ諦めるのは早いじゃ~ん、と思ってる私ってバカ?