現在唯一生き残っているウラジオ行き航路として、先日あらたに候補に挙がった境港(鳥取)のDBSクルーズフェリー(韓国)ですが、やはり一筋縄では行かない気配が漂ってきました。
再び電話確認したところ、「正直言って、自家用車をウラジオに輸送するのはおすすめできません。まず、境港での日本の出国通関に2日かかります。トンヘ(韓国)での通関はありませんが、ウラジオ到着後のロシア入国通関は非常に難しいです」とのこと。
どういうことですか?
「実は、我々が貨物として預かる車両でさえ、ウラジオで通関できない事があります」
なんですとーーー!!?
「スタッフ不足の関係で、ときどき作成した書類が通らないことがあるのです」
なんじゃそりゃーーーー
では、通関できなかった車両はどうなるのですか?
「ウラジオで通関できなかった貨物は、日本に送り戻されることになります」
いやああああああーーーーーーー!!!!
遥か鳥取まで徹夜で自走し、境港で2日の足止めを食らい、10万円近い海上輸送費をかけてウラジオに行って、現地で門前払い食らって追加の10万円払ってクルマごと日本に戻らなきゃならないなんて、そんなムゴイ展開になったらもう死ぬしかない。orz
。。。。と、思ったんですが、
その一方で、DBSクルーズフェリーはすごく誠実な会社だと分かって安心しました。こちらの立場に配慮してくれて、言いにくい事も全部正直に話してくれた。これはなかなか出来ることではないと思います。いま、DBSフェリーがウラジオ通関で苦労しているのは、就航したばかりでノウハウの蓄積が浅いから仕方が無いのでしょう。ガンバレ!DBSフェリー!
補足ですが、境港で通関に2日かかるのは境港のシステムのせいであって、フェリー会社のせいではありません。日本側での通関にかかる日数は港ごとに全然違うらしく、そういう意味では伏木港(富山)は半日で通関できるシステムを備えている先進的な港なのかも。(が、伏木はどんなに港が良くてもルーシー号が運休じゃ意味ないんだよなあ)
で、その伏木港でルーシー号を管理しているFKKエアーサービスにもう一度、ダメもとでコンタクトする諦めの悪い私。。。すると、
「うちの貨物はいままでウラジオでちゃんと通関させてきましたよ」
おお!さすがの実績!でも肝心のフェリーは。。。
「ルーシー号は、今年(2010)の3月中旬まで運休することが決まっていますが、その後運航を再開するかどうかは2月下旬になるまで分かりません(≒期待しないでね)」
なぬっ!新情報ゲット!
もしかしたら伏木~ウラジオ航路が復活するかも!?
ここまで来たら、微妙にネガティブなトーンの情報ですらポジティブに解釈するしかない!
望みは薄いけど。。。2月下旬に賭けてみたいものです。
※2010年に就航したばかりの頃はDBSもこんな感じでしたが、翌2011年以降は完全にDBSフェリーが車輌によるロシア渡航のメインルートになりました。現在では、日本語のウェブサイトも整備されています。私も実際に境港までりかさん(ハイエース)のロシア出発を見送りに行きましたが、日本語通じるし、親切丁寧だし、境港側の担当者さんとの連携もきっちりとれていて、通関手続きも1時間ほどで済み、とても好印象でした。