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2009年3月22日

埋まったトラックを掘る話

今日で34歳になりました。ハッピバースデー♪
この前生まれたばかりのような気がしますが早いものですね。

砂漠で砂に埋もれたトラックを救出する件のつづきです。
サハラ越えのとき乗せてもらったのは、自分の背丈と同じくらいのタイヤがついてるでかいトラックでした。これがうっかりフカフカの砂にはまるとき、まるで水の中に突っ込んだようなズブズブ感のあと、全く前に進めなくなります。

一度こうなったら、埋まったタイヤを人海戦術で掘り出すしかありません。重さが重さなので、タイヤの半分が砂の中、というような信じがたいこともしょっちゅう起こります。全員が降りて、タイヤの外側からスコップなどを使って砂を掻き出していくわけです。

私はスコップを持つ体力はなかったけれど、体が小さかったので、トラックの下にもぐって埋まったタイヤとシャフトを素手で掘り出す係をやりました。気の遠くなるような作業ですが、無心に掻き出しているうちにそれなりに深く掘れてきて、脱出用のプレートをかませるくらいの深さになります。この金属プレートの上でタイヤをうまく前進させることができれば脱出完了ですが、このとき男性陣全員でトラックを後ろから押し出さなければならず、なかなか一発でうまく行くことはありません。

だいたい一日に何度も埋まるし、埋まるたびに脱出に1-2時間くらいかかるので、みんなだんだん疲れてくるわけです。そのうち努力しても無駄なような気がして、砂の上にへたりこんだりします。ただ分かっているのは、全員がヤル気をなくしたら永遠に先に進めないということ。それはマズイ、とにかく車体の下だけは何とかしようと掘りまくりました。

ただ本当に想像以上だったのは。。。砂嵐が車体の下もおかまいなしに吹いているんです。お陰で、目からは涙、鼻からは鼻水、そこに容赦なく砂がひっつくので顔中砂だらけ、口の中までジャリジャリです。砂漠の民がターバンで顔全体を覆っているのは故あっての事なんだなあと痛感。

本当に朝から晩まで走って、たった10キロしか進めない日もあったんです。こんなんで本当に目的地に着けるのかと不安になる事もありましたが、彼らを信頼すること以外にできることはありません。
(結局、なんだかんだで到着できたから結果オーライです)

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