古いメールの整理をしたという話を書きましたが、その関係でアフリカで会ったフランス人の友達に3年ぶりに連絡したら、すぐに返事が来ました。
もう君に再会する日は来ないかも知れないけど、ずっと忘れないよと書いてあってちょっと嬉しかった。
この人はサハラ砂漠で会いました。一緒に砂漠超えをしたわけではないけれど、旅のあいだ何度か
あちこちの町で再会した人です。もう6年も前の話なのに、まだ覚えててくれるなんて。
いろいろあって、あまりアフリカの事は考えないようにしてたんですが、思い出すといっぱい出てきます。
1年以上旅したわけですが、いろんな意味で圧巻だったのはやはりサハラ砂漠だなあ、とか。
80ccの原付で500kmの砂漠を縦断することはできません。でも、フランス人の中古トラック商のコンボイに無料で乗せてもらう幸運に恵まれたんです。
バイクなんか積んだらトラックは重くなり、砂に埋まりやすくなります。彼らにとってなんの得にもならないと分かっているのに、気前よく載せてくれたのはなぜでしょう。
「君らのは小さいバイクだし、載せたら面白いと思ったからさ。ハハハハ」
毎日ハッパで上機嫌だった社長がそう言っていたような気がします。
もちろん、そのバイクのせいで、トラックは恐ろしい頻度で砂に埋まることになったわけですが。
バイクを2台搭載した重いトラックを砂から掘り起こすのは、表現できない程の重労働です。だけど一度だってバイクのことで非難されたことはありません。代わりに、陽気に笑っていたワイルドなジプシーのドライバー達。こんなに時間が経ってもハッキリと、一人一人の名前まで思い出すことができます。
ということは、たぶん私も、一生あの日々を忘れることはないのでしょう。
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