おとうとクンは年に一度、正月にしか会えません。実家に戻るたびに「結婚はまだか」とツッコミ入るのがイヤさに帰ってこないのかどうかは謎です。ちなみに長女であるワタクシに至りましては、結婚の話は完璧にスルーされるようになりました。あいや~
まあその弟と一緒に映画DVDを何枚か借りてきたわけです。映画通の弟が期待の新作としてイチオシだった○○○という作品、わくわくしながら2人で見てたんですが。。。。なんか意味が分かりづらいけど、こういうモンかと思って。。。そのうち何か素晴らしい展開になるんじゃないかと期待しながら、ずーっとずーっと見続けたんですが。。。結局何も起こらず意味不明のまま映画終わっちゃうし。「ありえないクソ映画」と評を下したおとうとクン、かなりキレてました。(監督の名誉のため、作品名は伏せておきます)
で、最後に残ったDVDがアカデミー賞のおくりびとでした。「正月に家族でコレを見るのはちょっと重いんじゃないか」という弟の意見で、観るのをずっと後回しにしてたんですけど、とうとう観ることに。。。しかもこういう時に限って家族全員揃ってるし。(モックン出てるよ~、の一言で母までやってきた)
私は観るの初めてだったけど葬式の話だというのは知ってたので、一体どんなに暗い映画かと思いながら観てたら、ユーモアたっぷりでかなり面白かったかも。しかも例のガッカリ映画を観たあとだったので、無駄なシーンがひとつもない完成度の高さが嬉しかったです。
どんな仕事でも、本気で心を込めてやるとまわりの人に感動が伝わるのだなと。それは何か分かる気がします。モックンの動作のひとつひとつに、死者や家族に対する繊細な気遣いが感じられて、あぁどんなに業種が違っても仕事ってこうあるべきだよなぁと考えさせられ。。。ていうか、重いテーマを扱っているはずなのに、むしろ美しさや清々しさを感じさせるなんて凄い。
そんなわけで、青山家では「おくりびと」大絶賛でした。まだ観てない人はぜひ。