今まで懸案だったフェリーの件も、迷っていたカルネの件も、ひととおり判断できる段階になったので、ようやくロシアビザ取得を考える余裕が出てきました。
かなり昔になりますが、何かの本で「ロシアを旅行するには、旅程および宿泊するホテルすべてを事前に当局に報告し、現地で外国人登録をしなければならない」という話を読んで、誰がそんな面倒臭い国なんか行くかバーカ。。。と思っていたんですけど、気が付いたら自分がそのバカになっていたという。
で、ロシアでは2010年の今でもそのような仰々しい手続きが必要なのでしょうか?
答えはイエス。
在日ロシア大使館のサイトによると、旅行者が観光ビザを取得するためにはロシアが認可した旅行会社によって旅行確認書が発行されなければならず、提出書類には「観光ルート、移動手段、宿泊場所、観光プログラム」の記載が必要云々。。。
この条件を全部クリアしないと入手できない観光ビザは、有効期限がたった30日。
認可された旅行会社に全部お任せする行儀の良い観光客は許可してやってもよいが、自由に行動したがる行儀の悪い観光客は来るなという当局の熱いメッセージが感じられます。
では、2ヶ月くらいかけて自分の車両でロシアを横断する旅行者たちは一体どんな裏技でロシア入りしているのか?
実は、そういう人々は観光ビザではなく、ビジネスビザを申請するのが暗黙の了解となっています。ビジネスビザなら3ヶ月有効(場合によっては1年とか)なだけでなく、移動ルートや宿泊するホテルも全て自由になるからです。
もちろん青山は力いっぱいロシアに遊びに行く気満々なのであって、間違っても仕事とか商売とかをしに行くわけではありません。国益に貢献できず大変申し訳ないと思っていますが、私にはビジネスビザが必要なんです!
さて、観光ビザであの調子だと、ビジネスビザはさらに難易度が高いのでしょうか?
答えはイエス。。。表向きは。
ビジネスビザを申請するには、ロシアからの招待状が必要です。その為にはロシア人の知り合いか誰かに、推薦状みたいなのを一筆したためて貰うのかと思ってました。で、自分はロシアに知人がいないからアウトだなぁと。
ところが、さすが厳格なロシアだけあって、招待状も手書きのレターとかは不可で、ちゃんとロシア連邦内務省(オビール)を通した正式な招待状でなければならないという。こりゃ、ますます一般人には無理だね、と思いきや。。。
実際にはこれを利用した抜け道がたくさん転がっております。ネット上に。
例えばBMWバイクでロシア横断したK1200RS99さん(今年ドイツから再びロシア横断して帰国予定)に教えて貰ったRussian Visa Onlineというサイト。ここで申し込めば、念願の招待状を発行してもらえます。ビジネスビザならシングルエントリー用の招待状で一番安いのが$75~。や、安い。
他にもググるといっぱい出てきます。Visa Houseもそう(高いけど)。日本語サイトならこんなのもあるし。ていうか、ロシアビザの周りにこんな商売があったとは。誰でもお金さえ出せば招待状が買える世界だとは知らなかった。ビビって損した。
で、実際に招待状が手元に来たら、それを持って在日ロシア大使館に行って書類と共に提出し、それから晴れてビジネスビザ発給~、という流れになるようです。
。。。というわけで、私は教えて頂いたRussian Visa Onlineで申し込もうと思っていますが、その前に入国日を決断しなければならないので、まだちょっと保留中。うーむ。
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追記:その後さらに安いサイトを教えて頂きました。Russian Holidayはビジネス/シングルで$60~。素晴らしい。(^o^)/
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2016追記: この記事は古いです。ロシアビザの最新情報はこちらのアップデートも併せてご確認ください。