待ちに待った3月。ルーシー号(伏木~ウラジオストク航路)が運航するかどうか結論が出ているはず。。。さっそくFKKエアーサービスに聞いてみましょう。
「お世話になります。ルーシー号の運航再開は決まりましたでしょうか?」
「いやーそれがですねえ、まだ決定できてないんですよ」
「えっ、まだ決まらないんですか?」
「はい。。。載せる貨物がないもので。。。」
うわあぁ。。。なんて残酷なロシア関税引き上げ措置。(T_T)
こうなるともう自分がウラジオ行けなくて困るとかそういう話じゃなくて、心からルーシー号の行く末が心配です。是非とも実績ある航路として存続して欲しいのですが。
結局、ルーシー号の件は3月中旬にもう一度問い合わせることになりました。
だけどこうなるとルーシー号ばかりをアテにするわけにはいきません。かといって、先日紹介したDBSフェリーは肝心のウラジオストクでの通関実績に不安があります。
というわけで、最後の手段だと思っていた稚内~サハリン航路を利用する可能性が高くなってきました。サハリン経由だとかなり遠回りになってしまいますが、日本⇔ロシアを結ぶ航路の中で、サハリン航路が最も安定しているのは事実です。
より大きな地図で 2010 ロシア航路比較 を表示
サハリン航路を運営しているのはハートランドフェリーという会社で、Webサイトには早々と2010年6月からの運航スケジュールが掲載されています。しかも料金が安い!2等が24800円、自動車は28000円です。5万円ちょっとでロシアへ行けるのだから、ルーシー号の半額だ。
しかもハートランドフェリーの凄いのは、大変手間のかかるロシア側での通関をなんと1日で終わらせてしまうシステムを持っていること。実は稚内だけでなくコルサコフ(サハリン)にも支店を持っていて、車両を通関させると決まったら1週間くらい前にロシア側へ必要な書類を転送してしまうのだとか。だから乗客がコルサコフに上陸する頃には通関書類はすっかり出来上がっているというわけです。ブラボー!!
しかも、ウラジオではワイロやら何やらで全く予想がつかない不気味な一時輸入通関費用ですが、なんとサハリン航路では約6500ルーブル(約32500円)とほぼ費用が固定されているのです。フェリー代と現地での通関全部含めて10万円以下。これは非常に有難い!
さらに、私のような初心者には乗船のために必要な書類の準備方法などいたれりつくせりのExcel書類をメールで速攻で送ってくれるという手際のよさ。。。。
思えば、4年前にランクルでこの航路を往復したトビアス君は、ロシアでさんざん理不尽な目に遭った後、日本のハートランドフェリーの対応の良さに感激したと言っていた。今ならちょっと分かる気がします。
。。。。そこまで至れり尽くせりでお膳立てして貰えると、なんかもうサハリンまで行っちゃってもいいかな、という気になってしまうんですよね~。いや、実際はそれだと1500キロくらい遠回りなんですけど。。。しかも、サハリン~ロシア本土は陸続きじゃないという問題もあるんですが。。。
1500キロつったらほとんど日本縦断できるくらいの距離で、たぶんハバロフスクまで延々と舗装されてないオフロードで、サハリン~ロシア本土のフェリーときたらイライラの代名詞になっているらしい。そんな上級者向け(?)ルートをワゴンRごときで行こうなんて簡単に決めていいのか。orz
それほどまでに、料金も運航も全て確実なサハリン航路が魅力的に見える今日この頃。