出発前日です。まーぼうと一緒に再び稚内に戻ってきました。明日アインス宗谷に乗船するとき、日本~ロシア間で車両の一時輸出入を行うことになるわけですが、その際、一時輸出入の対象となるのはあくまで車両本体のみ。乗船前に荷物は全て降ろさなければなりません。
具体的にいうと「クルマの中身はダッシュボードのティッシュ箱に至るまで全てカラにして下さい」とのこと。。。ああああ面倒くさい!!!でも、言われてみれば確かに車両+荷物を一時輸出入するわけですから、これが正式な通関方法です。旅人によってはクルマに荷物を搭載したまま通関できたという話も聞きますが、それはあくまでも例外です。(旅行者全員がそんな事を始めたら、密輸し放題になってしまうので)
そこで、ワゴンRに積んでいたキャンプ用品、工具、電気製品、着替え、雑貨などありとあらゆるものを袋にまとめて、いつでもクルマの外に出せる状態にしておきました。しかし、いざ荷物を全部出してみると、あまりにも数が多くて「うーん、どう見ても10個以上あるなあ。大丈夫かなあ…」
案の定、この有様を日通の人に見せたら思いっきりNGでした。アインス宗谷号で運べるのは「車両本体」「預け荷物2個まで」「客室への手荷物」の3種類で、このうちクルマの装備については「預け荷物2個まで」に相当します。2個に収まらない場合は、1個超過するごとに追加料金が3000円ずつかかってきます。やばい!10個以上ある私はどーなるんだ!?ピーンチ!!
しかし有難いことにフェリーの場合、荷物の大きさに特に制限はないらしい。見かねた日通の人が、引越し用のLLサイズのダンボール箱を使わせてくれました(感謝)。とにかく荷物を片っ端から箱の中にいれて、なんとか個数を減らすべし!まーぼうが手伝ってくれて、結果的にダンボール3個とボストンバッグ1個にまでまとめることに成功!合計4個ですから、超過料金は6000円で済む計算です。やれやれ。。。
こういう事を前もって知っていれば、もっと荷物を減らしてきたのに。。。クルマだから何でも積めると思って、余計な物をいっぱい持ってきてしまったような気がします。やはりバイク旅の時のように、荷物は厳選しておくべきでした。そのほうが車内も広く使えるしね。
あともう一つ予想外だったこと。日本側の通関を日通にお願いしていたのですがNGになりました。
ハートランドフェリーでサハリンに渡る場合、通常は日通に日本側の一時輸出入の通関を代行して貰えるのですが、それは「稚内~サハリンを往復する人に限る」のだそうです。私の場合は、サハリンに渡った後そのままヨーロッパへ抜けてしまうので、ちゃんと車両が日本に戻ってくるかどうか、日通では責任が持てないという事らしい。
でもこれで良かったかも。日通に通関をお願いすると17,000円かかるのですが、自分で通関すれば書類代2,000円で済みます。しかも日通のサポート付き。ハッキリ言って激安です。
なんだかドタバタしてしまったけど、いろいろ分かってスッキリしました。よかったよかった。
※6/23追記:サハリンではインフロート社に通関を頼んだお陰で、車両も荷物もほぼノーチェックでした。もしかしたらスペアタイヤとか燃料缶とか、シート下の荷物とかも降ろす必要なかったんじゃないかと思います。あと、箱に入れた荷物も一切開封検査された形跡なし。どちらかというと日本の税関の考え方のほうが厳しい感じ?