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2010年8月3日

サマーラで初バーニャ!

ターニャ(※)の紹介で、サマーラのヴィクトルさん一家のお宅に泊まらせて頂くことになりました。行ってビックリ、大都市では珍しい一軒家ではありませんか!ヴィクトルさんは現在、奥さんのリューダと息子のイヴァンとの3人暮らしです。庭は家庭菜園&花畑で、トマトやキュウリが、色とりどりの花の間に実っています。いい香りのするハーブもたくさん育ってました。
(※ターニャ:ミーハのお姉さん。まだ会った事ないけど、電話でずっと旅をサポートしてくれた英語堪能な恩人。)

ビックリしたのは庭の真ん中のリンゴの木!今がちょうど実りの季節らしく、熟したリンゴがたくさん芝生の上に落ちてるではありませんか。「美味しいよ、食べてごらん」「えっ、いいんですか」かじってみると甘くていい香りです。す、すごい。庭でリンゴ食べ放題だ。

そしてヴィクトルさんが案内してくれた庭の一番奥には不思議なログハウスが。。。「あれはバーニャ(ロシア式サウナ)だよ。入ったことはあるかね?」「いえ、路上でたくさんバーニャの看板を見ましたけど、入ったことはないです」「道路沿いのバーニャなんて略式さ。本当のバーニャっていうのはこういうのを言うんだ。」そう言って、バーニャの暖炉にどんどん薪をくべはじめました。おおおおすげー!

ログハウスの内部は休憩室、水浴び室、バーニャ室に分かれており、二階には小さな寝室までありました。バーニャ室内にはレンガで出来た暖炉があり、下で薪をくべると上に積んである石が焼けてバーニャ室の温度が上がります。この焼け石にお湯を注ぐと蒸気が発生してミストサウナになる仕組みです。このお湯もただの湯ではなく、バケツに良い香りのするハーブを入れて作ったアロマ湯だったりして超素敵!

初のバーニャは奥さんのリューダに付き添って貰い、いろいろ作法を教えて貰いました。まず頭にスキー帽をかぶります。バーニャ内は高温(天井付近は90℃前後)になるので、頭部が熱くなりすぎないようにカバーするらしい。それから葉のついた枝を束ねたもので、身体をばっしばっし叩きます。バーニャ内でこれをやると葉の部分がアッチッチ~なのですが、なぜか気持ちよくて「もっと私をぶって~」の世界です。これは血行促進(毛穴をひらいて汗を出やすくする)だけでなく、バーニャ内の空気を適度にかき混ぜる効果もあるらしい。

汗ダラダラになった所で一旦外に出て、20℃前後の冷水を頭からかぶります。ヒャ~!冷たい!でも、身体はまだ全然温かくて、どんどん汗が出ます。身体が冷えすぎないよう、大きなシーツにくるまって休憩室へ。そこでリューダが庭のハーブをブレンドして作った美味しいハーブティーをご馳走してくれました。汗が出た分だけ喉も渇くので、飲み物は必須かも。

見るとリューダの手足は汗でびっしょり。でも、私の手足はほとんど汗が出てません。。。「本当は手足からも汗をかけるのが一番健康なのよ。私も昔はなかなか汗が出なかったけれど、毎週バーニャを続けているうちにこんなに汗が出るようになったの。日本にバーニャはないかもしれないけど、サウナがあるなら試してみるといいわ」

そんなこんなで、バーニャで身体を叩いて→冷水をかぶって→休憩して。。。を3回ほど繰り返したところで終了。かなり長い時間をかけて過ごすようです。ビックリしたのは、あがった後もずーっと汗が出っぱなしだったこと。ヴィクトルとリューダにおやすみを言ってベッドで横になったあとも、一晩中ずーっと汗が出続けていました。お陰様で体中の疲れがすっかり取れた感じです。

ヴィクトルさんのお宅では、いつもは週末にバーニャを楽しんでいるとの事でした。この日は平日でしたが、私が訪問したことで、わざわざ特別にバーニャの準備をしてくれたようです。うう、感謝。

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