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2010年8月17日

ヴォロネジ観光と絵本

ミーハがいなくなって、私もなんとなく出発の準備を考えていたある日、ターニャが街に素敵な教会があると言って、ヴォロネジの中心街の観光に連れて行ってくれました。そういえばまだ全然観光してなかったなぁ。

2人でバスに乗って到着したのは、ブラガヴェシェイスキー聖堂(Blagavesheiskiy Cathedral)と呼ばれる立派な教会。さっそくバンダナで頭を覆って教会の中へ。。。(女性がロシアの教会の内部へ入る時は必ず頭をスカーフ等で覆わなければなりません。女性の頭髪は魅惑的とされているらしい)
ロシアの教会の多くはソビエト時代に破壊されたといいますが、実際にロシアに来てみるとあちこちにこのような立派な教会が。。。あれー?意外と教会多いじゃない?と思ったら、今あちこちで教会が再建されているらしく、目の前のこれも数年前に再建されたばかりだそうです。えええええーー!そうなの!

今までもいくつかロシアの教会を見せてもらう機会がありましたが、特徴的なのは聖人を描いた巨大な絵(イコン)がたくさん飾ってあることです。それらの絵は、しばしば金箔で縁取られていたりして美しく仕上げられています。また、各聖人にはそれぞれ異なった守護の役割があって、たとえば聖タチアナであれば知恵と学力、聖ニコライであれば旅の守護、といった具合です。

そんなこんなで美しい聖堂を後にして、次に連れて行って貰ったのは街の本屋さん。ちょっとロシア語を勉強したいなぁと思って、子供用の絵本を探しに行ったのです。ターニャのイチオシは「ババ・イガ」というオニババの物語。ババ・イガは子供達を捕まえては食べてしまおうとする怖~い魔女ですが、いつも最終的には賢い子供にやり込められてしまいます。

彼女は鶏の足をもった怪しい小屋に住み、桶に乗って空を飛びます。ロシアの昔ながらの伝統的な文化がたくさん描いてある面白い絵本ですが、残念ながら単語の知識がない私はこれですら意味が分かりません。するとターニャが鉛筆をとりだして、ものすごいスピードで絵本の上に簡単な英訳を書きつけてくれました。おおお、これは有難い!

旅行中になんとかキリル文字は解読できるようになったものの、まだまだスラスラ音読するには程遠いレベルです。ターニャと一緒にババ・イガの絵本で音読の練習をさせて貰いました。難しかったけど、きっと毎日続けたらいい勉強になるだろうなあ。でも、もうすぐ出発なのが残念です。。。

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