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2010年8月20日

モスクワ迄のまとめ

ヴォロネジからモスクワまでは僅か550kmほどの距離ですが、のんびりワゴンRにとっては2日分。モスクワの道路は「蜘蛛の巣」と呼ばれていて、幾重にも重なるリング状の外環道と中心部から放射状に広がる幹線道の組み合わせで成り立っています。(このうち、ヴォロネジとモスクワを繋ぐのはM4と呼ばれる幹線道で、これに乗りさえすれば自動的にモスクワに到着します。非常にシンプルでGOOD。)

■8/19 ヴォロネジ~Mordves付近 (約370km)
森林火災の影響で未だにスモッグがたちこめているとの報道があったモスクワ方面ですが、この日は目を見張るほどのすばらしい青空が戻ってきてビックリ!気温は25℃前後と大変涼しく、途中何度かザーザー降りの夕立もあったほどで、森林火災の件は完全に終焉を迎えたと思われます。(なんともタイミングの良いときに出発できてラッキー)

幹線道M4は、ヴォロネジからYeletsあたりまでは片側2車線の大きな道で、付近にはGSやCafe等も多いです。そこから先は片側一車線の田舎っぽい道になりますが、ちょうど日が暮れかかった頃に、GSもCafeもまばらになってきてちょっと焦る私。結局、モスクワまであと130kmという所(Mordves付近)でやっと見つけたスタヤンカ付きのカフェで、いつも通りボルシチを注文。これがまた美味しかったんですが。。。

車中泊していたところ、夜中に突然背中が痒くなって飛び起きた私。見ると、体中にカユカユが出来ています。うわあ、アレルギーだ!さっきのボルシチに何か身体に合わない物が入っていた可能性高し。しかし、起こってしまったものは仕方ありません。カユカユはやがて手足に広がり、明け方には全身が蚊に刺されたみたいになっていました。うひー、痒すぎてとても眠れない!

■8/20 Mordves付近~モスクワ郊外のOdintsovo (約200km)
寝不足のヨレヨレ状態でスタヤンカを出発。ていうか手足がまだ絶賛カユカユ中。しかしモスクワ周辺で交通量も増えてきたので、気が抜けません。途中、東京もビックリのとんでもない渋滞が何箇所かありましたが、いずれも原因は自動車事故。うち一件は長距離トラックが中央分離帯を突き破って、片側2車線を完全に塞ぐ形になってました。一体何が。。。。

私はモスクワ西部のOdintsovo(アディンツォーヴァ)という郊外の街で、ターニャの友達の家を訪ねる事になっていました。私がとったルートは、M4(北上)→A107(時計回りで西へ)→M1(東へ)→Odintsovoという形で、あえて大きく遠回り。3つあるモスクワ環状線の中でA107を選んだ理由については、以下の通りです。。。

モスクワの3大リング
モスクワ周辺を道路地図で見ると、大きな3つの環状路で取り囲まれている事が分かります。M4、M10などの"M"のつく幹線道路を乗り換えるには、いずれかの環状路を利用することになりますが、地図で見るだけでは、それぞれの道路の規模が全く分かりません。それぞれスピードや交通量が違うので、もし車両でモスクワを通過する予定のある人は参考にしてください。

(1) MKAD (ムカッド) -- これがモスクワのメインの環状線で、一般的にMKADより内側のエリアを"モスクワ"と呼びます。MKADは片側5車線の高速道路で、交通量も非常に多いです。通常はハイスピードで流れるそうですが時間帯によっては大渋滞らしく、いろんな意味で都会的。MKAD上ではGS以外に休憩できる所はなさそうでした。

(2) A107 -- MKADの外側にある2番目の環状路です。こちらは片側1車線のノンビリした田舎道でワゴンRにぴったり。ちょっと遠回りになりますが、MKADの大渋滞を避けるにはベストの迂回路です。田舎道なので路肩に駐車して休憩することもできます。ワゴンRはここを通ってOdintsovoへ向かいました。

(3) A108 -- 3大リングの一番外側にある環状路。通ったことはありませんが、おそらく片側1車線の田舎道で、交通量はA107より少ないと思います。モスクワに全く用事がなくて、なおかつノンビリ時間をかけてスルーしたい人向け?

ちなみにモスクワ周辺の道路は正常時はそこそこ速いのですが、事故渋滞などに突入するとピクリとも動かなくなって、落差激しすぎです。周囲のドライバー達がエンジン停めて車外に出て悪態をつきはじめたら、30分~1時間渋滞コースだと思って間違いありません。

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