ミーハが発つと、なんとなく自分も出発せねば。。。という気になるのですが、そんな私を知ってか「ナオコはまだ急がないでしょう?好きなだけここに居てちょうだいね」とのターニャの優しい言葉。よく考えたら既に1週間以上ヴォロネジで家族同様に過ごさせて貰っています。なんか居心地が良すぎて、旅してることを忘れてしまいそう。んん、忘れてしまうといえば。。。レジストレーションは?
道中のレジストレーションは本当に必要か?
そう、2ヶ月前はあんなに心配していたレジストレーション(外国人登録)の件ですが、ここヴォロネジでは完全にばっくれ状態です。本来であれば、外国人がロシア国内の街に3日以上連続して滞在する場合は必ず実施しなければならない事になってますけど。。。
私がレジストレーションの必要性について疑問を感じた理由ですが、2ヶ月前にサハリンで最初のレジストレーションを実施して以来、路上で数多くのポリスに停められて来たにもかかわらず、一度もレジストレーションの提示を要求されなかったので拍子抜けしたというのが大きいです。しかも、ある街に3日以上滞在しているかどうかを追求された事は皆無で(いちおう移動証明のために山ほどGS等のレシートを保存してますが、そんな面倒くさいチェックをしたがるポリスがいるとは思えない)、アルタイの国境警備隊に捕まった時ですら、レジストレーションのレの字も出ませんでした。
というわけで私個人の感想としては、ビジネスビザを使って自分の車両でロシアを移動する場合、道中でやたらとレジストレーションする必要はないのではないかと思います。というか、なんとなく「外国人登録」という概念そのものが形骸化している気が。。。
※追記:もっとも、入国3日以内の最初のレジストレーションだけは後難を防ぐ為にやっておいたほうが良いと思います。(自分は気付かなかったけど、初回レジストレーション時にmigration cardの裏にスタンプを押されるそうです。このスタンプは一度きりで良いのですが、これがないと出国時に揉める原因になるらしい)。
ロシアのポリスの感想
ロシアの幹線道路にはたくさんポリスコントロールがあります。だいたいが大きな町の入り口に建っていて、必ず手前に「ДПС(DPS)」と書かれた看板が立っています。この看板を見たらスピードを落としてゆっくり運転します(60km/h位)。運が良ければそのまま通過できますが、ポリスが杖のようなもので「止まれ」と指示してきたら、大人しく路肩に寄せて停止する必要があります。この「止まれ」は抜き打ち検査みたいなもので、ドライバーに全く落ち度がなくても対象になります。
停止すると必ず「ドキュメンテ」と言われて、書類を要求されます。この時、基本的に必要なのはパスポートと国際免許証だけです。そしてニッコリ笑顔で「ヤー、イポーンカ(私は日本人女性です)」と言えば、さくっと通してくれます。無駄なトラブルを防ぐためにも、それ以外の書類をわざわざ見せる必要はありません。(最初から山ほど書類を渡すと、向こうも仕事をするフリをしなければなりませんから、余計に時間をかけて詮索される羽目になります)
とはいえポリスは無駄に権力を持っているので注意が必要です。特にロシア西部に多いのが、意味も無くネズミ捕りをしてる連中。彼らは交通安全のためではなく、ドライバーのあら捜しをして不備を見逃す代わりに賄賂をせびる目的でやってる事が多いのだとか(ロシア人談)。もちろんドライバーに何の落ち度もなければそのまま通してくれるので、日本人の私の場合は全く問題ありませんでした。でも一度だけ「何か僕に日本製のオミヤゲはないのかな?」と言われてキターーーーーー!!!と思った私は、「もちろんですとも」とニッコリ笑顔で折り鶴を折ってプレゼントした事があります。意外とウケたみたいでヨカッタ。
※なお、ロシア人に言わせると、ポリスがすぐに逃がしてくれるのは「外国人(先進国)」「女性」「余裕ある笑顔」「身なりが良い人」だそうです。あと、夜遅くまで頑張ってるポリスは怪しさ満点なので、なるべく夜間の行動は慎んだほうが良いかも。