尾根筋は新緑と山桜が見事でした! |
待ち合わせに現れたヨヘイさんがお洒落なアウトドアのウェアを着こなしててびっくり!あれー、ゴアテックスの靴だあー。いつもの作業服+ブーツ姿を期待してたのに!
「俺だってこの程度の登山装備は持ってるよ」
だって。失礼しました~(^^;)
ちなみに高水三山というのは、高水山、岩茸石山、惣岳山の三つの頂を総称したもので、奥多摩では人気のハイキングコースです。
私達は御嶽駅を出発し、惣岳山→岩茸石山→高水山(常福院の獅子舞)、という逆行ルートで行きました。が、山の地図が結構アバウトで、いきなり入り口が分からない。ヨヘイさんの野生の勘で適当に入っていった怪しげな山道がズバリ正しい道だった!という事に感動した私は、ヨヘイさんを師匠として全面的に尊敬する事にしました!?
ロープのある急坂を行くヨヘイさん |
のんびりペースで、12時に惣岳山頂でおやつ休憩。13時には岩茸石山頂でお弁当休憩(山で食べるのおいしー)。14時に目的地の高水山の常福院に到着!ここが今回の獅子舞の会場です。
ちなみに奥多摩周辺には獅子舞の伝統がある集落が多くあります。去年行った棚沢の獅子舞や、有名な下名栗の獅子舞などもそうです。
これらの獅子舞は、開催される場所も時期もまちまちですが、比べてみると非常に共通点が多く、同じ伝統を受け継いでいるようです。地域的には埼玉・東京・山梨が接するエリアに分布しており、昔の文化圏が今の行政区分とは全く異なった広がりを持っていたことが実感できます。
高水山の「白刃」。太刀使いが真剣を振るいます |
会場である常福院に着いたとき、演目はちょうど最後から2番目の「女獅子隠し」でした。この辺りの獅子舞は、ラストの「白刃」がいちばん迫力があるので、ちょうどいい時間に到着しましたねっ、ヨヘイさん!(ここの白刃は16時ごろ終了します)
というわけで、そのときの一コマがこちら。3匹の獅子もカッコ良かったけど、太刀使いのベテランの男性の動きと表情が超カッコ良かったです。
これで3箇所の獅子舞を見たことになりますが、地形的な隔たりにも関わらず、どれも類似性が保たれている事に改めて驚きました。すべての演目は順序や作法が細かく決まっており、厳しい練習なしに内容を伝える事はできません。何百年ものあいだ、多くの人々が多大な労力を割いて原型を大切に守ってきたことがうかがえます。
今回はヨヘイさんの粋な計画のお陰で、新緑ハイキングも獅子舞も両方楽しめる美味しい山歩きとなりました。おすすめですので、気になった方は来年ぜひ!