チームRedFoxの皆さん。中央が今回のヒーロー梶くん |
数日後、貸与される撮影機材の名称が判明。ふーん、HDVカムコーダ 「SONY HVR-Z1J」と仰るんですか。ふむふむ、焦点距離32.5~390mm、撮影時総質量約2.4kg。ほほう、希望小売価格が63万円ねえ。ギャアアアア!?思いっきり業務用じゃん!大丈夫か?そんなTV局が使うような機材を私なんかが触っていいのか?
これはマズイと思って、地上も空も動画もお任せのプロカメラマン、ジッタさんに泣きつく青山。(ジッタさんは空まつり主催者側でもあり、モーターパラで編隊飛行する予定だった)。「あうう~業務用カムコーダなんか使い方分かんないっす~。教えて~正義の味方ジッタさーん!」
ジッタさん自ら撮影の手ほどき、感謝!本番は本人も飛びました |
今回リハーサルから参加してて本当に良かった。アクロバット飛行のビデオ撮影というのはちょっと難しい部類に入る気がします。何しろ、演技を開始する高度は1500m(約5000ft)、肉眼でも点のようにしか見えません。これを、ファインダーで捉えるのは至難の業!広角なんかではまず見つからない。かといって望遠にしたまま無闇に空を探しても、見えるのは一面の青色だけ。やはり肉眼で地平線の目印と組み合わせて、グリッド状に探さないといけません。
アクロの撮影で必須だと思ったのは、無線機!ですね。最初、無線すらなかった時は、いつ演技が開始されたのか全く分からず、アワワワと言ってる間に演技が終わってしまってかなり凹みました。。。orz
無線があれば、梶くんから300mおきに高度通過の連絡を聴けるので、先に準備ができます。900mあたりでしっかり機位を確認し、1200mでカメラを「望遠+無限遠+STBY」にセットした状態で曳航中の機体を液晶ファインダーで捉えておき、そこから絶対に目を離さずにSTBY状態でずっと機体を追う。1500mの連絡が入ったらまもなく離脱なのでRECを押して録画開始。。。という流れ。
あともう一つ重要だと思ったのは、事前にシーケンスを入手して、パイロットがどんなフィギュアを飛ぶのか、撮影側でも頭に叩き込んでおくことです。ハンマーヘッド等のピンポイント技は基本的には望遠で追っていればよいのですが、ループやキューバンエイト等の大きな技は広角で捉えたほうが軌跡が美しいので、どこにそういうフィギュアが入るか事前に把握しておいた方が絶対にイイ。特に本番ではスモークが出ますから、半径大きな技は立派な見どころです。
付きっきりで助けてくれた三橋さん!本当に有難うございました |
そうなんです、私があまりにも未熟だったからというのもありますが、ジッタさんや三橋さんに支えて貰って、やっとなんとか撮れたようなもので、今回とても一人じゃ無理だったな~、と思いました。(もちろん一人で撮影されてるプロの方もいて、本当にすごいなと実感した次第)
今回の空まつりは、他にも嬉しい再会がたくさんあって、ウルトラクルーザーの藤田さんがデモ飛行してくれたり、オープンスカイ3.0では八谷さんがジェットエンジンぶん回してるのを目撃したりしました。あと、まーぼう夫妻が遊びに来てくれたんですよ~!これは嬉しかったなあ。
さて、今回撮影した動画が使い物になるのかどうか、私はデータを提出しただけなので正直分かりません。ほとんど手持ちだったので映像はガタガタ、たぶん音声に青山の奇声がもれなく入っていて、編集しようにもヤル気をなくされたのではないかと大変心配です。
しかし私にとっては、業務用カムコーダ初デビューという快挙でありました!
梶くん、こんな美味しい話に誘ってくれてありがとう!次も頑張るからね!
※もう二度と撮影の依頼来なかったりして。。。
2014追記:この日の動画がYouTubeにアップされていました。こちらはプロの方が撮ったたいへん美しい映像です。(青山の奇声入り動画ではございませんw)