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2016年5月31日

GARMIN最新情報 2016

大陸横断の最新情報つづき。GARMINのカーナビを取り巻く状況が、どうも6年前とは異なってきているという話もカメちゃんから聞きました。今はGARMIN nuviがどこにも安く売ってないというのです。まさかと思ってAmazonで見たら、確かに新品のnuviは3万円以上もしてる!(6年前は新品でも1.5万円から豊富に選択肢がありました)

思えば近所のヨドバシの店頭からnuviが消えて久しいですが、ネットでもnuvi売り切れは時間の問題かも知れません。こんな事態になってるとは知らなかった~(汗)。そのうち私のnuviもプレミア付くかも知れないなあ。
最近の日本は、スマホのカーナビアプリ(無料or有料でも安価)が便利になってきているので、カーナビ専用のGPSデバイスを買わなくても済むようになったのもnuvi低迷の一因かも知れません。

しかし、いま大陸横断横断をする旅行者にとっては、GARMIN nuviはマストアイテムです。
GARMIN製品は、オープンソースの世界地図OpenStreetMapを使ってナビゲーションできる唯一のGPSデバイスであり、他のカーナビがどんなに優れていようと、この一点だけで圧倒的に存在価値があります(※)。特に僻地を走る人にとって、海外でOSM地図を使えるかどうかは旅のスケジュールと安全確保にも影響します。

※注: 忘れないでくださいね!OSM地図に関わった一部のフリーダムな天才たちが、GARMIN端末でも僻地の地図データを使えるようにとボランティア精神で努力したからこそ、このような魔法が可能なのです。いっぽう、GARMIN社は決して、一円の得にもならないOSM地図を容認しているわけではありません。この点は非常に重要なので、取り違えないで欲しいです。OSM地図を仕込んだ方は、くれぐれもGARMIN社の不利益になるような言動は慎んでください。

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★GARMINって本当に必要?

もちろん20年くらい前まで、誰もカーナビなど使わずに旅してましたから大陸横断にGARMINが必須というわけではありません。ただ、20年前の旅人はだいたい一大決心のうえ仕事を辞めてオフロードバイクで何年もかけて世界を放浪するスタイルが多く、時間がほぼ無制限に使えたから紙地図+野生のカンだけで済んでいた、という側面もありました。

また、20年前に海外を走っていたのは日本三周分くらい走り尽くしたベテラン旅行者ばかりだったように記憶しています。こうしたエクストリーム旅行者はトリップメータひとつで正確な現在位置を割り出す術に長けていましたし、危険に対する独特の嗅覚を持っていることが多く、海外で事件に巻き込まれることは稀でした。

しかし今は、車中泊の経験がなく長距離走行もしたことがないという方が、半年に満たないスケジュールでロシア~ヨーロッパ横断を目指すことも増えてきたように感じます。大陸横断の敷居が低くなってきたのは歓迎すべき事とはいえ、危険察知力を磨く時間がないまま、いきなり世界の僻地シベリアを走る恰好になるのは仕方ありません。そのような挑戦者にとって、GARMIN端末で安全を担保するのは正しい選択だと思います。(シベリアの一部区間は犯罪が多く、危険地帯であることは記憶に留めておきたいものです)

また、ヨーロッパやアメリカなどの旅費がかさむ先進国では、GARMIN純正マップを使うことでキャンプ場、スーパーマーケット、ガソリンスタンド、トイレ付きパーキングエリアといった施設を簡単に検索することができ、宿泊費や食費をかなり圧縮することができます。純正マップは非常に高価ですが、このマップのお陰で節約できる金額を思えば簡単にモトが取れます。(OpenStreetMapの施設情報がイマイチだからこそ、GARMIN純正マップに価値があるのです)

あと、「スマホやタブレット端末でGoogle Mapを使えばGARMINは要らない」と思っている若い世代にも一言!確かにスマホにもGPSが搭載されています。ですが、2016年現在のGoogle Mapアプリの仕様では、モバイル通信の電波が届かない僻地では周辺地図を取得することが出来ないのでナビには使えません。ぜひいちど電波の届かない山奥でどうなるか試してみてください。

ただし近い将来、モバイル端末の大容量化がもっと進めば、世界全土のオフライン地図に対応したアプリも出てくると予想されます。そのとき初めて、GARMIN端末ナシでも世界を駆けることが出来るようになるのでしょう。そのような信頼性の高いアプリが出たときには改めて情報更新したいと思います。
→たとえば2016年現在、北米限定ですが「Garmin N.America」というアプリが¥7400でリリースされています。もちろんオフライン対応だそうです。こういうアプリなら使えると思います。

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閑話休題。
2016年現在、GARMIN nuviはネット販売で手に入りにくくなっても、まだまだ店頭では販売されています。日本におけるGARMIN製品の総代理店は「いいよねっと」という会社で、の全国nuvi取扱い店舗の一覧を掲載しています。これを見ると、どうも今では電器系の店よりもイエローハットのようなカー用品店のほうが入手しやすそうですね。
訂正。カメちゃんはこの一覧に乗ってるカー用品店に片っ端から電話して問い合わせたけど、いまやどこにもGARMIN nuviを取り扱っている実店舗は無かったそうです。なんということでしょう。(llʘิДʘิll) 

かくなる上は、アメリカかヨーロッパのネット店舗から取り寄せるしかないですね。いまちょこっと調べた感じだと、amazon.comとかamazon.co.ukにはまだまだnuviの取り扱いが豊富にあるようですし、価格帯も$100~と手が出しやすい印象です。(もしロシア横断してヨーロッパ行かれるなら、ヨーロッパ地図が最初から入っているヨーロッパ版を入手するのが断然オトク!amazon.co.ukのほうにはFull Europe Maps版があります。ロシア地図のほうはOSM等を使って何とかしてください)

もしかしたら、今後はもう国内で新品のnuviを入手することは出来ないかも知れませんが、「命の安全」「時間の節約」「旅費の節約」といった、お金に代えられない価値があることをよく認識されたうえで購入検討してください。その意味を考えれば、3-4万円でも決して高いとは言えないと思います。

そして、できれば出発の直前ではなく、半年以上前にnuviを購入して日本国内で操作方法を熟知して欲しいと思います。GARMINはアメリカ製なので、日本で普及している多くのカーナビとは操作感が異なるからです。(nuviは日本では使い勝手がイマイチという評判もありますが、GARMINのインタフェースはシンプルであるがゆえに、GPS精度と反応速度はなかなかのものです)
見渡す限り地平線が続くようなところを何時間も走る時にこそ、大きな助けになると思います。

そして、少しでも多くの人に、安全な大陸横断をしていただきたいと願っています。



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2016年5月30日

ロシアビザ最新情報 2016

休眠中の当ブログですが、ありがたいことに(!?)、毎年ポツポツと大陸横断に関するお問い合わせを頂いております。ただ、私の大陸横断旅行は6年くらい前の話になるので、一部の情報がだいぶ古くなっていることは否定できません。
そんな折、今年7月にロシアに出発予定のカメちゃんから、今のロシアビザの要件や手続きはこのように変わってきているよ!という情報を頂きましたので、シェアさせていただきます。

まず、ロシア横断者であれば必ず取得するであろうビジネスビザ(業務ビザ)について。ビジネスビザは申請が簡素化された代わりに、要件がだいぶ細かく規定されました。 ※詳しくはロシア大使館のビザのページをご覧ください。

これによると、ジャーナリストや学術関係者の方は以前より取得しやすくなったと言えます。ただ、そういった団体・組織・文筆活動に属さない人のほうが大半でしょうから、私の率直な印象は「ほとんどの旅行者にとっては昔より面倒くさくなったな。。。」という感じです。

具体的にどう面倒かというと、ビジネスビザの招待状(visa support)を発行してくれた各種サービス(Way to Russia など)の申請フォームが大幅に変更されています。「訪問先の団体組織 (所在地や代表者名etc)」「訪問の目的 (まさか旅行とは書けない!?)」といった項目が追加されていて、ぶっちゃけロシアに縁もゆかりもない人にとってはハードルが高くなりました。

そこでカメちゃんがどうしたかというと、日本国内の「ロシアビザセンター」というビザ取得代行サービスを使うことにしたそうです。ビジネスビザ取得もお願いできて、料金は3~4万円。フォームの入力項目も必要最低限でだいぶラクチン!私も、いまならこちらのサービスの利用をお勧めします。

このロシアビザセンターの3-4万がリーズナブルだと思う理由ですが。。。
昔の私のようにWay to Russia等を使って自力で招待状(visa support)を発行して貰っても2万円前後はかかりますし、結局それで手に入るのは招待状まで。ビザは平日に休みをとって大使館まで行って自力でゲットしなければなりません(これが結構な手間)。ですが、ロシアビザセンターに頼めば「招待状を通り越してビザまで一気にゲット」というのが素晴らしいです。しかも日本のサービスですから、日本語で問合せもできます。これはお金払う価値あると思います。カメちゃん、ナイス情報ありがとう!

なお、最新のロシアビザ情報は、ロシア大使館のビザのページ に随時掲載されています。近年中にロシア横断に出発される方は、当ブログの古い記事は信用せずに、必ずこちらを参照してくださいね。(^^;)

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