えー、実質的にほぼ2年くらいブログ放置し、見る人も居なくなったところでこっそり記事を書くという。
先日ふとしたきっかけで、じつはInformation Societyが2014年に再結成していた!という事実を知って興奮が抑えられないので許してください。
Information Societyを知る人は少ないと思うので少し紹介します。彼らは80年代後半のアメリカで What's On Your Mind やWalking Awayなどでブレイクしたバンドです。当時としてはまだ珍しかったデジタル音源を駆使したハイテクさが若い世代(当時の)を夢中にさせ、中学生だった私は完全にシビレました。
※今聞くとさすがに古いなーって思いますが、まだまだカセットテープが主流だった80年代にいちはやくCDでアルバムをリリースするなど、あの時代にしては何もかもメチャクチャ最先端をいってたのです。
特にヴォーカルのKurtは涼しげな歌声とは裏腹に挑戦的な眼差しをしたイケメンで、髪を逆立てたパンクな風貌がガキの頃の青山のハートをがっちりキャッチ。ドラムのPaul、ベースのJamesもみんなサイバー青年で超絶カッコよかった。
その後も、1995年位まで先進的なアルバムを何枚かリリースしましたが、メンバーに家庭もでき、それぞれ安定した仕事を選んだ結果、なんとなく解散になったようです。
私はメンバーの動向に関わらず、ずっと彼らの音楽を聴き続けていました。紆余曲折の日々も、ロシア横断していたときも、40歳になった今に至るまで、ずっと聴いてました。でも、その後の彼らがどうしていたかなんて、全然知らなかった。
それがまさか、おととし再結成してたなんて!しかも3人全員オリジナルメンバーで。だって全員50代ですよ?完全にオジサンですよ?なのにKurtときたら20代の頃と全く同じパンクな髪型だし。しかも歌声が若いころのまんまなんですけど!いやもうビックリしました。お時間あったら聴いてください。2014リリースの Land of The Blind という曲です。
再結成後の曲を聴いて感動したのは、20年の歳月を経て歌詞にメッセージ性・精神性が増して深みが出てきたにも関わらず全然ジジ臭くないところです。子育てが一段落したパパ達が、家庭と引き換えに青年時代から保留してきた豊かなエネルギーを再び放出しているような清々しさを感じます。
青山は40になってようやく自分の軸が見えはじめてきました。流れが大きく変わりつつあるいまの心境にこの歌が恐ろしいほどシンクロ。ここまでくるとなんというかもうInformation Societyに人生支配されてるみたいで恐ろしい。
勝手に歌詞を訳してみることにします。(意訳です)
Land of The Blind
目覚めよう。幻想のときは終わった。
機は熟した。何もかも思っていたのとは違っていた。
僕らは約束と嘘にまみれて年齢を重ねてきた。
これらの褪せゆく虚構を後にし、新しい空へと飛びだそう。
盲目民の国では、一ツ目おやじが王様だ。
そんな世界に意味などありはしない。
立ち上がろう。どこへ行きたい?
時が来た。未知の方角へと航行しよう。
そこで新しいアジトを見つけられるだろうか?
かつて僕らを包んでいた虚しい陽光は、遠くへ追いやろう。
盲目民の国では、一ツ目おやじが王様だ。
そんな世界に意味などありはしない。
僕は一匹狼でいるほうが断然いい。
もう帰る家はないんだ、ほかにどうするっていうのさ?
***
50代になって再びバンドの道を歩みはじめた彼らの言葉に、強烈な自由への意思を感じるのは私だけでしょうか。