去年初めて行ってびっくりした奥多摩の獅子舞の季節がまためぐってきました。ええもう2回目なので慣れてますよ~、ってことで午後からのんびり参加。(お祭りそのものは早朝5時くらいにスタートしてます)
神社に着いてみると、ちょうど中盤くらいの演目をやっていて、観客がだんだん集まりだしてくる頃でした。今のうちに眺めのいい席確保しとこ~。
しかし獅子舞好きのヨヘイさんの姿が見えません。来てるはずなのになぁ。。。と思って電話してみたらなんと!ヨヘイさんがお祭のはっぴを着ているではありませんか!
に、似合いすぎ。
「今年は保存会に入って、獅子舞の唄をやってるんだよ」
といって、オフィシャル席に戻っていったヨヘイさん。なんか絵になるなあ。
夕暮れが近づくにつれ、見物客がどんどん増えてきます。ギャラリーのお目当てはやっぱり最後の演目、「白刃」です。(というか私も白刃が楽しみで来ました。笑)
白刃では真剣を振るって激しく踊り狂う、という話は去年ちょこっと書きましたが、実は白刃にはもうひとつの魅力があります。それは、演目の途中で挿入される「無礼講」。
ふざけた格好に仮装した青年たちが、とつぜん舞台に闖入して駆けまわります。みんな顔を隠してるので、誰かは分かりません。
工事用のコーンを頭にかぶって疾走してく子とかいますし、パンツ一丁とか女装とかはよくあるパターンですが、今回の人気者はこの2人。頭をストッキングで連結してました。さすが!
真剣勝負なはずの白刃が突然お笑いに変貌する、このギャップが面白いですよね。昔の人も粋な演出を考えたものだなあと思います。
もちろん、無礼講のあとに再び白刃の舞いは継続され、日没ごろに汗だくのクライマックスを迎えて終了となります。
こちらはほんとに集落限定のローカルな獅子舞で、観光客が来ることもなく、地元の人だけで毎年守り続けられているほぼ無名のお祭りなのですが、それにしても奥が深いですね。