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2014年1月18日

柿田川湧水群再訪

第二展望台から見える真っ青に透き通った湧水
2年ほど前に、ナショナル・トラストに関連して柿田川湧水群の話にちょこっと触れたことがありました。

それ以来、柿田川(静岡県)を再訪したいなぁと度々思っていたのですが、この度やっとジムニーで訪れることができました(ちょうど伊豆の新年会の前に時間があったので寄り道してきた)。いやー、15年ぶりくらいの再訪だったかも?

この柿田川湧水群ですが、天下の大動脈、国道1号線の真横という、信じられないロケーションに湧き出してみます。ひっきりなしに行き交う自動車、周辺を埋め尽くす商業施設や住宅地。一見すると、まるで自然などひとかけらも残っていないかのような人工的な場所に、こんな美しい泉が有志の人々の手によってひっそりと守られているのです。

しかし一旦駐車場(200円)クルマを停めて公園のなかに入ってみると、驚くほど豊かに自然が残っています。公園自体は小さなものですが、「わき間」と呼ばれる湧水を展望できる場所がいくつもあり、また柿田川全体を一望できる木道も整備されていて見応えたっぷり。私が行った時は、展望台のおじさんが真っ青なカワセミを見せてくれました。初めて見た!ビックリ!

川底のあちこちから水が湧き出しているのが見える
川底からぼこぼこと清水が湧き出ているところ、よく見ると白い砂と黒い砂が入り混じって常に水底の模様を変え続けています。片時も留まることなく形が変わりつづけ、まるで生きているみたい。天然のアニメーションが面白くて、飽きずにぼーっと見てました。これはなかなか瞑想的。

あともう一つ素敵なのは、清涼な水の中でしか育つことのできない梅花藻(ミシマバイカモ)の群落が豊富に見られることです。水質汚染にたいへん敏感な植物らしく、群落で見られるのは日本でも僅からしい。川底のグリーンが鮮やかです。

それにしても、もし柿田川にナショナル・トラスト運動が起こらなければ、おそらくこの湧水群はとっくの昔に買い占められ、豊富な水資源は工業用水として使われ、わき間など跡形もなく消え去っていたに違いありません。経済を支える国道1号線と、癒やしの湧水群のコントラストが際立っていたのが印象的でした。

柿田川公園、ぐるぐる3周くらいしたけど飽きませんでしたねー。付近に美味しそうなレストランも何軒かあったし、その気になれば1日中楽しめます。たびたび訪れたい所のひとつかも。

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