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2010年10月15日

パリまでのまとめ

実はビビりの私はクルマで大都市で迷うのが怖くて(あほ)、パリに寄るかどうか本気で悩んでおりました。「パリなんて東京から飛行機でいつでも行けるじゃん」とか「スイス行くのにパリ寄るのは遠回りじゃん」とか、いろいろパリに行かないで済む言い訳を考えていたのですが、いろいろ悩んだ結果、憧れのエッフェル塔見たさにパリ突撃決定~!

ちなみにブルターニュ地方の西の端からパリまでは約600キロ超です。ハイウェイ使えば簡単に行けそうな距離ですが、ケチな私は有料ハイウェイを避けつつ、GARMINの指示するままに田舎のローカル道をセレクト。お陰でフランスの美しいカントリー風景を堪能できましたが、4日もかかってしまった(´ω`)。フランスでお急ぎの方は、是非とも有料ハイウェイをお使いください(日本より断然安いです!)。

■10/13 プロガステル・サンジェルマン~ロリアン(Lorient)付近 [約150km]
この日ブルターニュ地方は素晴らしい天気!昼頃、去りがたい気持ちでパトリックとリンゴ畑ににお別れを言って、プロガステル・サンジェルマンを出発。ハイウェイN165を使って東を目指します。実は後で知ったのですが、有料道だらけのフランスにおいて、ブルターニュ地方だけは例外的にハイウェイが無料なのです。だけど、この頃はまだフランス初心者で、そのありがたみが分かって無かった。。。

ハイウェイを快走していたらちょっと眠くなったので、いつも通りトイレ付きのパーキングで休憩。。。のつもりが気がついたら4時間も爆睡して外は真っ暗!せっかく晴れてたのに勿体無い。パトリックに貰った美味しいフランスパンをかじりつつ、ブルターニュで過ごした日々を想うのでした。この日、ロリアン付近のパーキングで車中泊です。

■10/14 ロリアン~レンヌ通過(Rennes)~マエンヌ(Mayenne) [約220km]
それまでずっとハイウェイのGSで給油してたんですが「実はそれって超高くついてたんじゃ?」と気付いたのもこの頃。ハイウェイGSは安価な95ですら1.47Euro前後もしますが、ローカル道のスーパー併設GSは、同じ95が1.32Euro前後。ケチな私はそれから必ずローカルGSで給油するようになったのですが、そのせいでガス欠の危機を味わう羽目に。。。

いつも通り走行距離が200kmを越えたところで、給油のため付近の大手スーパーを検索してカルフール併設GSへ。しかし、GSの周囲にはロープが張り巡らされ、明らかに休業状態。なんで?不思議に思いつつ60km離れた次のカルフールへ。あれ?ここのGSも鎖で囲まれてて操業停止っぽい。なんでだ?偶然か?諦めて走り続け、走行距離が280kmを越えたあたりで、何がなんでも営業中のGSを発見せねば!と固く決意。シベリアでガス欠を免れたのに、フランスでガス欠したら違う意味で伝説に残るぞオイ。

そして辿りついたのがフジェール(Fougères)の街。GSを探す以外に用事は無かったのですが、ナビの言うとおりに走ったら何故か思いっきり狭い路地を通って街の中心地へ。うお!ここすごい!なんかすごく雰囲気のあるお城とかあるんですけど。周囲の建物も昔ながらの城下町っぽくて素敵。まるで中世にタイムスリップしたみたい。良く分からないけど迷ってラッキー!

結局、フジェール郊外のGSでやっと給油できたのですが、GSは長蛇の列で30分待ち。なんだなんだ?どうなってるんだ?フランス人ってGSで行列作るのが普通なのか?(後で知ったのですが、ちょうどこの頃フランス全土で製油関連の大規模なストライキがあり、フランス中のGSがガソリン不足だったとか。この時は知る由もありませんでしたが。。。)

この日はマエンヌを越えたあたりで、珍しく一般道(N12)にトイレ付きパーキングがあるのを発見!ありがたく車中泊させて頂きました。

■10/15 マエンヌ~アランソン(Alençon)~ドルー(Dreux)付近 [約190km]
だんだんパリが近づいてきました。それまで田舎道っぽい雰囲気だったN12も、アランソン(Alençon)のバイパスを越えたあたりから2車線の立派なハイウェイに変身!おおお、このハイウェイがパリまで続くのか。あちこちに立派なパーキングがあって、休憩しながらの快適なドライブです。無料ハイウェイ最高!

ところでエンジンオイルの状態がちょっと心配。サンクトペテルブルグで最後にオイル交換してから5000km近く走ってます。久々にオイル量を測ってみると、うーん、ちょっと少なめ。。。慌てて付近の大手スーパーに寄ってエンジンオイルをゲット。ロシアで入れたのと同じSHELL HELIX ULTRA (100%ケミカル)の5W-40をゲット。2L入りで14Euro位でした。
よし!オイル追加だ!と思ってエンジンのフタを開けようとしたら、んん?かたい!私の腕力じゃ開かないんですけど。。。うーん、こりゃ男性の力が必要だなぁ。誰かにフタを開けて貰うまで、オイル追加はおあずけです。orz

夜にパリ到着するのは嫌だったので、あえてベルサイユ50km手前のドルー(Dreux)付近のGS併設パーキングで車中泊。明日こそパリだ!

■10/16 ドルー~ベルサイユ通過(Verseilles)~パリ郊外(Paris) [約100km]
いよいよパリ突入の日です!目的地はパリ北東30km郊外のモンジェイ・ラトゥール(Montjay-La-Tour)あるキャンプ場。パトリックから「16日はパリ市内で大規模なデモ行進が予定されてるから、郊外を迂回したほうがいい」とアドバイスを貰っていましたが、GARMINでキャンプ場までルート検索すると、思いっきりパリのど真ん中を突っ切る豪快な指示ではありませんか。ええ~ガーミン様、そりゃないよ~。

最初かなりビビっていた私ですが、この大胆な横断ルートを眺めているうちに、天下のパリの中心街を自分のクルマでドライブする機会なんて滅多にない事に気付き。。。だんだんテンションあがってきました。よっしゃ~!バッチこ~い!デモ行進がなんだ~!こちとら渋滞名物の東京育ちだ~負けるもんか~!うおおおお~突撃~!(すみませんガーミン様、案内のほう宜しくお願いします)

パリで驚いたのは、大都市の真っ只中を無料のハイウェイが縦横無尽に走っていることです。こりゃー便利。パリに入るなり、いきなり遠くにエッフェル塔が見えたときは感激でした!ただ、ハイウェイ乗り換えに伴う車線変更は非常に複雑で、右へ左へかなり緊張しながらナビの指示に従う私。。。ハイウェイの流れは速く、周囲の風景に見とれる余裕はありません。

結果、わずか2時間でパリ横断が完了し、昼前に無事にキャンプ場に到着しちゃいました。ありゃ?迷いまくって泣きそうになるかと思ってたけど、思ったよりあっけなかったなぁ。とにかく無事着いて良かった♪

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