世界で最も物価が高く、節約旅行が難しいと言われるヨーロッパ諸国。。。ですが、クルマでの車中泊ドライブであれば、意外にも安上がりにドライブができる事が分かってきました。個人的にはGARMIN City Navigator Europeのマップソースひとつあれば、ヨーロッパ旅行は自由自在であると確信しつつあります。ちなみにこの地図データは日本で買うと定価4万円もして鼻血ブーなのですが、実際にこれのお陰で節約できた金額の事を考えると、かるく一ヶ月でモトが取れること間違いなしです。具体的な使い方は以下の通り:
※とりあえず全てのGARMIN製品に共通している英語モードで説明します。海外で購入したGARMIN製品などは日本語を表示できないものもありますので。。。(日本語版をお持ちの方でも、海外では英語モードに切り替える事をお勧めします)
■友達の家はどこ?ロンプラに載ってる宿はどこ?
[Where to?→Address] または [Where to?→Browse Map]
行きたい場所の住所が分かっている場合は、Address機能で住所を入力して検索します。この住所検索機能は非常に精度が高く、100%目的地の玄関までナビしてくれるスグレモノです。ただし、欧州各地の特殊文字(â,ç,é,など)が入力できないと検索が効かない場合があり、そのような場合はBrowse Map機能を使って手動で目的地を探し出すことも出来ます(その場合はネット環境のある時にGoogle Map等を併用すると便利)。
■とりあえず○○方面へ行きたい
[Where to?→Cities] または [Where to?→Browse Map]
目的地が非常に遠い場合は、ルートをいくつかの経由地(200km程度が目安)に分けて、飛び石のようにナビするほうが計算スピードも速く確実です。このとき、経由地の都市名(あるいは町や村の名前)を指定するだけでその方面へナビして貰えるのは非常に便利。
Cities機能を使えば付近の都市の名称(主に役所の所在地)が一覧で出てくるほか、自分で目的の都市名を入力する事も可能です。もちろん、Browse Map機能でマップ上から希望の都市をタッチして指定することもできます。
■やばい!ガス欠になりそう
[Where to?→Points of Interest→Fuel]
国によってはハイウェイを降りないとGSがない場合もあり、どこで給油したら良いか分からないアワワワ~となった場合はコレ一発!また西欧ではハイウェイ上にGSがいくつもあって便利ですが、値段がベラボーに高いので、わざわざハイウェイを降りてスーパー併設の安いGSを探したりもします(場合によってはリッター15¢も違う!小さな事ですが、チリもつもれば。。。)。
■スーパーで食料買いたい
[Where to?→Points of Interest→Shopping→Grocery]
[Where to?→Points of Interest→Shopping→Shopping Center]
これはGARMINの超使える機能のひとつ!見知らぬ土地でスーパーを探すのは意外と大変です(日本みたいに各地にコンビニがあるわけではないので)。この機能を使えば付近の大きめのスーパーが一覧で出てくるので非常に便利。また国によってはスーパーに安いGSが併設されている事もあり、一石二鳥だったりします。スーパーの食料品の物価は日本と同じ位。パンや野菜などは日本より安いことも。
また、フランスやスペインの郊外では各地に複合型の巨大ショッピングセンター(Carrefour等)があり、食料品だけでなく、ハイテク製品やクルマ用品など殆ど何でも手に入ります。マクドナルドが併設されている事も多いです。"Grocery"検索で出てこない場合は"Shopping Center"で検索すると出てきます。
■車中泊したい。トイレ付きの無料パーキングは?
[Where to?→Points of Interest→Auto Services→Rest Area/Tourist Info]
ヨーロッパの道中で最も宿泊費の節約に貢献するのがハイウェイ各地にある公衆トイレ付きの無料パーキングの存在です。主要なハイウェイを走っていれば数十キロおきにPマークの看板があるので検索は必要ありませんが、地方道には何も無いので付近の"Rest Area"を検索した方が早い場合もあります。多くが公園みたいな立派な造りになっていて、公衆トイレのほか水道もあったりするので非常に便利。長距離トラックやキャンピングカーなどもこういった無料Pで車中泊しています。
ただし、テーブルが併設されている場所ではバーナーでの自炊くらいは許容範囲(ヨーロッパ人もやっている)ですが、基本的に宿泊施設ではないので、洗濯やテント設営など生活臭の漂う行動はなるべく慎むべきかと思います。そういうのはキャンプ場で。。。(^^;)
※フランスとスペインでは多くのハイウェイが有料になります。ただしハイウェイ料金は非常に安く、1~2区間で2~3Euro前後です。この検索機能のお陰で、パーキング(トイレ完備)での車中泊のためにピンポイントで有料道に乗るといった裏技が使えました。有料道の休憩所はよく整備されていてGOODです。
■シャワー浴びたい。。。キャンプ場はどこ?
[Where to?→Points of Interest→Lodging→付近の宿泊施設一覧+spell "CAMP"]
車中泊は節約になりますが、たまにはシャワーを浴びたり洗濯をしたりしてサッパリしたい!幸いヨーロッパ各地には無数のキャンプ場があり、夏季(8~9月末)ごろまでは豊富にキャンプ場を利用することができます。シーズンオフ(10月以降)の場合でも、南部の温暖な海岸沿いや、大都市周辺のキャンプ場などは通年オープンしている場合があるので、うまくルートを選べば問題ありません。
GARMINではキャンプ場は"Lodging"のカテゴリに含まれますが、必ずCAMPの4文字がどこかに含まれているのが特徴です。Spell機能で"CAMP"とだけ入力し、キャンプ場のみを抽出するという裏技もアリ。なお、キャンプ場の価格(ドライバー1名での車中泊)は、10~20Euroが相場です。シャワーのほかWiFi接続できる場合もあり、ホテル泊より遥かに安上がりでGOOD。
■WiFi接続でネット使いたい
[Where to?→Points of Interest→Food→Fast Food→一覧からマクドナルドを探す]
ヨーロッパの設備の整ったキャンプ場では無料WiFi接続できる事もあるので、個人的にはマクドナルドでのWiFi接続を試したことはそんなにありません。ですがマクドナルドに行けばWiFi電波がある事は確実です(今まで見てきた各地のマクドナルドでは100%WiFi電波を検出できました。ただし安定性はあまり期待できないかも)。WiFiは無料で使える店舗と有料な店舗があります。無料の場合は簡単に接続できるのでラッキーですが、場所によってはレシートにパスワードを印字して貰うなどの必要があるとも聞いています。
なお、市街地の路上でたまに野良WiFiを拾う事も出来たりしますが、最新式のWiFiルータはデフォルト設定でロックがかかる傾向にあり、通りすがりでWiFiを拝借するのは年々難しくなってきています。(でもセキュリティを考えたら当然ですね)
■有料道路を避けたい
[Settings→Navigation→Avoidances→Toll Roadsにチェック]
これは基本の使い方ですが、設定画面で有料道を回避するよう指定できます。ヨーロッパのハイウェイは基本的に無料ですが、フランスなどでは都市の周辺に所々有料道路があったりするので、GARMIN側で自動的に有料ハイウェイを避けてナビして貰えるのは有難いです。ただし、デンマークの有料橋など通る必要があると分かっている場合には、あらかじめこのチェックを外しておく必要があります(でないと自動的にフェリー乗り場にナビされたりします)。
■○○駅はどこ?(空港はどこ?)
[Where to?→Pints of Interest→Transit→Ground Transportation (又はAir Transportation)]
ドライブ旅行に駅は関係ないと思うかもしれませんが、駅というのは意外と便利なランドマークです。地元のお友達との待ち合わせにも使えるし、電話などで現在地を説明するのに「今、○○駅に駐車してるんだけど」と言えば話が早かったりします。(ちなみにロンプラの詳細地図なども大体が駅を中心に描かれているので、特にシベリア等のナビが使えない地域ではよく駅を起点にネットカフェ探しをしたりしてました。)
また、ヨーロッパの首都クラスの大都市では、郊外のキャンプ場から中心街にアクセスするのにメトロ(電車)を使う場合が多いです。郊外の駅だと無料の広い駐車場があったりするので、クルマを駅に置いて電車に飛び乗れば、大都市圏をドライブする必要がなくラクチンです。あと、ごくたまに友達を空港へ送迎したりする事もあるので、ナビ一発で行けるのは助かります。
。。。。というわけで、GARMIN City Navigator Europeのデータさえあれば、初めてのヨーロッパでも困ることは何もありません。私も最初は宿泊費や食費などめちゃくちゃビビってましたが、ナビを使いこなせば日本と同じ感覚で旅行できます。これだったらGARMIN片手に飛行機でヨーロッパ入りして、レンタカーで車中泊しながら各地を回る、なんてスタイルもアリかも!?