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2009年7月16日

安全と自己責任

「安全」って何だろう?と思います。
今のご時世、カッターで指を切っただけでも労災になるとは知りませんでした。そこで労災ゼロを目指す企業が「カッター使用禁止令」を出したと聞いてびっくりしました。

危ない事は何でも禁止すれば安全なんでしょうか?どうせ禁止令出すなら、給湯室のお湯で火傷しないように「お茶出し禁止」、コピー用紙で手を切らないように「コピー禁止」、究極の安全対策としては、事故に遭わないように「全社員出社禁止!」。。。というのもアリだという事になりませんか。

それは冗談だとしても、ホントこういう臭いものにはフタ的な姿勢はどうなの、と思います。そして、安全のためと称してどんどん自由を奪われている事に気づかず「細かいルールが出来て安心だ」と思い込んでいる人々もたくさんいるわけで、大丈夫かなぁと思ってしまいます。

日常の安全というのは会社に守って貰うべきものではなく、自己責任であるべきだと思ってましたが、違うんでしょうか。自己責任というのは自発的な行動の際に自らリスクを取ること、そして万一リスクをこうむった時はその責任を他人に押し付けないことだと考えますが、それは変な考えですか。やっぱり何か不具合が起こった場合は他者のせいにするのが当世風のやり方なのでしょうか。

もちろん、会社責任で守るべき安全というのも当然あります。火災報知機を設置するとか、乗り物の整備をするとかいった、環境的な側面での話です。しかしそれは従業員が心から安心して働けるようにするための人道的配慮であって、労災ゼロの数字ごっこに陥るのは本末転倒のような気がします。

道を歩いていたら石につまずいて転んでしまいました。悪いのはどちらだと思いますか?
1.道の上に石が転がっているのが悪い。(→石を置いた奴は誰だ!)
2.ちゃんと前を見ていない自分が悪い。(→次からもっと気をつけよう)

別に正解はないんですが。。。


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