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2010年7月6日

湖畔でギャル達とキャンプ

バイカル湖畔まで来ると、朝は寒くて10℃とかです。そんな事もあろうかと秋用のダウンシュラフを使用していたのですが、やっぱり寒くて目が覚めてしまいます。ちょっと前まで40℃超の猛暑だったのに、まったくシベリアの気候は極端だなあ。

ミーハいわく、ここにはバイカル湖にしか生息しないOmul(オムル)という非常に美味な魚がいて、どうしてもそれを料理したいんだ、と張り切っています。路上で販売している、とれたてのOmulを一尾(50R)、それから市場で野菜をたくさん買って、近くの清流のわきでいつもどおり焚き火をし、飯ごうでOmulのスープを料理してくれました。いやコレ本当にムチャクチャ美味しかった!(ちなみにスープは清流から汲んだ水をそのまま使用。この辺の川の水は物凄くキレイです)

さすがバイカル湖は世界一大きな湖だけあって、スケールが違います。この湖は世界の淡水の五分の一を蓄えているだけでなく、その水は未だにほとんど汚染されることなく、飲用に適するほど澄んでいるというから驚きです。もちろん風光明媚であることは言うまでもありません。毎年のように大勢の旅人を魅了するバイカル湖周辺の路上では、世界中から来たバックパッカー、ヒッチハイカー、チャリダー、オーバーランダーなどなど、数え切れないくらいの旅行者とすれ違いました。

ミーハはヒッチハイカーなので、路上で他のヒッチハイカーを見かけると、必ず声をかけていました。もちろん、荷物満載のワゴンRは既に定員オーバーなので乗せてあげることは出来ませんが、それでもヒッチハイカー同志だと話が弾むらしく、楽しそうにしてました。

と、そこにギャル2人組のヒッチハイカー発見。ミーハは突然ボルテージが上がって「女の子だ!停めて!話をしなきゃ!」と大興奮。まあ、若者だから青春を楽しまないとね。どうぞどうぞ。

。。。としばらくヒッチハイカーのギャル達と話をしていたミーハが戻ってきて、「ナオコ、この子達と一緒に湖畔でキャンプするから、彼女たちをこのクルマに乗せる。2人の荷物は僕がキャリアに積むから大丈夫。」はぁ??何言ってるんだこいつ、私に断りもなく勝手にそんな事決めるんじゃねえ~~!!!Σ(゚皿゚)

現時点でも既にワゴンRはミーハと彼の荷物を載せているだけでかなり積載ギリギリ状態。そこに女の子2人と、彼女達の巨大なバックパック2つを積んだら、間違いなく過積載なわけです。「ミーハ、この子達2人を乗せるまではいいけど、そんな重さで悪路に突っ込むのは絶対にイヤ。無茶言わないでちょうだい。」「分かった。悪路になったら僕等はクルマを降りて歩くから、荷物だけでも運んであげて」。。。とのこと。ああもうミーハは本当にヒッピーだから困ります。まあ24歳だからこんなもんか。。。orz

そしてアテもなく湖畔を目指してハンドルを切ったわけですが、たまたま選んだ道が、なぜかラッキーなことに線路を越えて湖畔まで通じる道だったという。今まで何度チャレンジしても失敗したのに。。。そうか、きっとこの子達と一緒にキャンプするのは運命だったんだな。うん、きっとそうに違いない。

そこはVydrinoという湖畔の村を通る道だったのですが、湖が近づくにつれて、道がどんどんボコボコになって行きます。うわああ思ったとおりだ。言わんこっちゃない。なので約束どおり3人には降りて歩いてもらい、結局、幹線道路からキャンプ地(もちろん適当)まで8kmくらいおっかなびっくりで走ったかなあ。

初めて見るバイカル湖はまるで海のよう。適当に決めたキャンプ地はとても素敵な場所でした。ギャル達も旅慣れていて、てきぱきとテントを設営し、焚き木を拾い、料理の準備をしてくれました。もしかしたらロシアの若者って、みんなワイルドなのかもしれない。最初は過積載でどうなる事かと思ったけれど、彼女達のお陰でこんな素敵なキャンプが楽しめたわけですから、やっぱり感謝しないとね。

バイカルの夜はとても寒かったので、私は早めにクルマに退散。ミーハと彼女達が夜どおし何を語り合っていたかは知りませんが、素敵な青春の1ページになってくれるといいな。ちなみにギャル2人の名前はリタとナスチャ。ロシア語の単語をいっぱい教えてくれてありがとう。



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