
永遠のやんちゃ坊主のミーハとアレクサンドルは、相変わらず木に登ったり、サッカーボールを蹴ったり、走って競争したり、とにかく元気が有り余っているらしい。(注:2人とも24歳の大人です)
連日のように猛暑が続いているため、昼過ぎの気温は40℃を超えようとしています。ビーチで泳いで涼むのだろうと思っていたら、いきなり豪快にボートハウスで時間貸しボートをゲット。ひとつはカタマランという足漕ぎボートで、もうひとつはロートゥカという普通の手漕ぎボートです。ちょ、そ、そんなにボート借りてどうするの??こんな暑いのに、泳がないの?
「いいから乗って乗って」と心の準備もないままロートゥカに乗せられ、ミーハとアレクサンドルが有り余る元気でガンガン漕ぎ出してしまいました。もはや逃げ場なし。えええー、ターニャは?セルゲイは?と見ると、2人もカタマランで仲良く足漕ぎしています。そうか、5人全員がヴォロネジ川でボート遊びできるようにしたんだな。

やがて勝負に飽きると、船首にいたミーハがいきなりロートゥカから川に飛び込んで姿を消すし。それを見ていたアレクサンドルも、オールを放置して川へザブーン。2人とも川で楽しそうに泳いでいます。って、いやあああ~!!私ひとりボートに取り残さないで~!!!。。。という叫びを2人が聞いてくれるわけがなく、仕方なくひとりでロートゥカを漕ぐハメに。。。うひーん、こっちは服着たままなので暑いよ~。
やがて「ナオコ、何やってるんだ。君も川へ飛び込め。」とミーハから命令が。ここは深くて怖いからイヤだと拒否したら、救命用の浮き輪を渡して「これがあれば怖くないだろ」「浮き輪は有難いけど、泳いだ後ボートに登れないかも」「君はどうして起こってもいない事ばかり心配するんだ。何かあったら僕らが助けるに決まってるだろ。」ハイ、あなたの仰るとおりです。。。

ロシアではこういう事が全然違和感ないのが不思議。これが日本だったら、例えば井の頭公園でボートを借りて池に飛び込んだりできるだろうか。。。とふと思ったりして。最初はビビっていた私だったけど、なんだかすごく贅沢な事をさせてもらっている気がします。
そしてその翌日の早朝、アレクサンドルは黙って荷物をまとめてラストフの自分の家へとヒッチでして帰ってしまいました。
ああそうか、彼はきっと今回も私が無事にヴォロネジの到着するのを待っててくれたんだな。。。やんちゃで孤高で紳士なアレクサンドルの心意気に、ちょっと感動したりして。