
毎日ナッジと一緒にリンゴ畑を往復するのですが、何だか足元がゴロゴロすると思ったら地面に数え切れないほどのリンゴが落ちているのです。ってことは、もしかしてリンゴ食べ放題?と思ったら「実はこのリンゴは加工用に出荷するんだ。でも大鍋で煮ればコンポート(リンゴジャム)が作れるよ。」「ええ!? コンポート作ってみたい!」。。。というわけで、2人で美味しそうなリンゴを3キロほど拾ってきました。

火が通って柔らかくなった頃に、手動の漉し器(フランス製)でグルグルやると、うまい具合に皮だけ外れて滑らかなペーストが出来ます。これに砂糖を加えて更に煮詰めれば出来上がり。

。。。というわけで、長期保存が可能になった有機リンゴの手作りコンポートをお土産に貰ってしまいました。わぁい♪

ほかに誰も拾う人がないので、あっという間に持つのが重いほどの栗の実をゲット!フランスではどうやって食べるのかな?と思ったら、丸ごとフライパンに入れて、薪ストーブの上に乗せてじっくり焼くらしい。おお~さすが!カッコイイ!(破裂防止のために、ナイフで栗の表面に傷をつけます)。30分ほどで、焦げ目がついて香ばしい香りが漂ってきたら出来上がり。ホクホクで甘~い!

。。。動物の命を奪うからには、敬虔な気持ちでいたいというパトリック。練習の時でも、一矢ごとに責任を感じながら射るそうです。
「狩猟は残酷だという人がいるけれど、屋内でギュウギュウ詰めに飼育された動物の肉をスーパーで買うのは残酷じゃないのかい?僕も肉を食べるけど、少なくともそれは最後まで自然の中で幸せに暮らしていた動物の肉に限りたい。」
もしかしたら狩猟も一種の瞑想であり、哲学なのかも知れません。

自然に近いライフスタイルを好むパトリックは、ときどき愛馬ナッジにまたがって海岸まで乗馬したりするそうです。
「本当のこと言うとね、将来はクルマすら使わずに暮らしてみたいんだ」
えっ?買い物はどうするの?
「もちろん馬にまたがって行くつもりさ、ははは」
。。。。さすがパトリック。ヨーロッパ人は発想が違う。いつか本当にそんな日がきたら、有機野菜の市場まで馬に乗っていくパトリックの姿を写真を撮ってみたいものです。