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2009年6月30日

セネガルのバオバブ

パラパラと雑誌をめくっていたら、何の変哲もないバオバブの写真が目に入りました。見た瞬間に「あー!これセネガルのバオバブだ!」と思いました。でもなんで注釈もない写真だけでそんなひらめきが訪れたんだろう?

アフリカは死ぬほど広いし、またひとくちにバオバブと言ってもあちこちに生えているわけで、写真だけで国が特定できるような手がかりはないです。従って、見た写真が、たまたま自分の通ったルートと重なる確率は非常に低いのだけど。。。でもこの写真の場所のすぐ近くを通った事があると感じました。

でもよく記事を読んでみると、冒頭にケニアのバオバブが。。。などと書いてある。私はケニア(東アフリカ)は行ったことないし、セネガルといえば正反対の国です。自分の記憶力も当てにならないなあ、と苦笑していたら。。。。

記事の後半になって、紹介されているバオバブ写真がすべてセネガルのものである事が判明。やっぱり直感は正しかった!?ドンピシャで当たっていたのが感動でした。

もう6年経つんですね。で、時折こんな風に記憶が蘇ってくることがあります。それが時を経ても意外と鮮明だったりすることに驚きを感じます。

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2009年6月26日

LiveATCのiPhoneアプリ

すごいのが出ました。LiveATCのiPhoneアプリです。App Storeで350円。もちろん即買いしました。といっても、私のはiPod Touchなので無線LANで動作確認しただけですが、本当にiPod Touchからリアルタイムで世界中のATCが聴ける!すごい。てことは、iPhone持ってる人はもう無敵ですね。

一瞬、LiveATCのためだけにiPhone買おうか悩みましたが、維持費を考えるとバカにならないと気づき、やっぱりやめました。でも通勤電車でJFKとか聴いたら面白いかもしれない。

あともうひとつ、時間計算のアプリがいろいろ出ているようですが、パイロットの皆さんにはTime:calcというのがお勧めです(230円)。主に動画製作の人たちが愛用しているアプリだそうですが、皆さんの場合はナビログやログブックの計算に活躍してくれるでしょう。

iPhoneアプリも、探せばいろいろあるもんですね~。

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2009年6月25日

狂っちゃいないぜ

2000年の映画狂っちゃいないぜ(Pushing Tin)を借りて見ました。
NYの航空管制官の話です。昔一度だけTVか何かで見たことがあるんですけど、その時はただ、旅客機を誘導するのは大変な仕事なんだなあと思った程度で。。。。

あれから何年も経って、自分がNYの管制をネットで聴いたりするようになると、そのオペレーションの実態をもう一度観てみたくなって、思わずDVDを探してしまいました。改めて観てみるとやっぱ管制官って頭の中が三次元になっててすごい。

この映画の圧巻シーンがあるんですけど、主人公(管制官)が滑走路の真ん中に立ち、その真上をB747がかすめてタッチダウン、その時のWake Turbulenceで人間が木の葉のように渦を描いて吹っ飛んでゆくという。全く、どうしてこういうクレイジーな事を思いつくんだろう。

もちろん話の本筋は闘争心や人生の苦悩だったりするんですけど、通常だったら回復不能なほど破壊された人間関係をどのようにポジティブな結末に導いてゆくかが見ものです。
久々に観ましたが思った以上に満足。しばらく何度も観そうです。

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2009年6月24日

特技とか才能とか

キレイな女性を見るのは結構好きです(もちろんカッコイイ男性も)。足が速いことや音楽に秀でているのと同じく、容姿が美しいことも天性の才能のひとつだし、その才能を活かして自分を磨いてる人は素敵だと思うからです。

画家が微妙な色合いを大切にするのと同じように、きっとキレイな女性たちは、自分が美しくなる事に関して特別に感性が鋭いのだと思います。そして、それがちゃんと個性になってる。

きっと、一人ひとりに自分だけの特技があって、誰しもその特技の世界においては他の人にひけをとらないのではないでしょうか。それは先天的な才能かも知れないし、後から努力で身に着けたものかも知れません。いずれにせよ、一旦手に入れた才能は、磨きつづけるだけの価値があるものと思います。

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2009年6月20日

色補正バンザイ

遊びに行くときは大体カメラを持ってって、これでもかという位バシバシ撮りまくります。けど、肝心の写真はあまり上手くなくて、だいたい100枚撮ったら95枚くらいが失敗作。
残った5枚のうち、シーンや配色がかぶらないものを選んだりしてるうちに、どんどん数が減ってって、結局Webに投稿しようかなと思えるのは1枚あるかないかだったりします。

画質からいうと本当は一眼レフで撮るのが一番いいんだけど、ちょっと重くてかさばるのでチョイ出に持っていくのはイマイチです。そこで尻ポケットにおさまるコンパクトデジカメが重宝してます。画質よりも「なんかイイ!」と思った瞬間に撮れるほうが嬉しいので。

とはいえ、最終選考に残った写真でさえ色はイマイチ。。。。光学的に記録された色と、脳が感じ取った色合いってやっぱり違うんですよね。そこでどうするかというと、Photoshopを使って、なるべく心で感じた想い出色に近づくように色補正しちゃいます。

補正については賛否両論あるかと思いますが、私にとっては"あの時"の感動が蘇ってくるほうが、光学的リアリティよりも大事なのであって、写真そのものの質が良いかどうかはあまり気にしてません。そのほうが撮るときも気楽でいいし。写真はちょっとテキトーなくらいが面白いです。

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2009年6月15日

初パッセンジャー招待

遠い将来の夢だと思っていたパッセンジャーを招待してのフライトが、いろいろあって意外と早くに実現しました。もちろんセーフティ付きで。。。(^^;)
自分のモチベーションが高かったというよりは、環境の変化にプッシュされてやむを得ず加速、みたいな側面もありましたが結果オーライです。

温かくサポートしてくださった関係者の皆様に感謝。今まで練習は量だけが大事だと思っていましたが、もしかして質が高ければ量を減らしても同じ結果が得られる?。。。と少し考えが変わってきたかも。

余談ですが、バイクで飛行場に行ったら誰かがヘルメットにおちょぼ口の絵を描いて顎ガードに貼り付けたまま放置してありました。グッジョブ!!。。。じゃない。犯人は誰だか分かりません。まったくもー

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2009年6月13日

初の静岡空港

6/4にオープンしたばかりの静岡空港を訪問させて頂く機会がありました。さすが立派な空港で、国内線だけでなく国際線も飛来するなど想像以上の大盛況にビックリ。

しかも、空港周辺には大勢の見学客が人だかりを作っていて、空港内部に入るとわざわざ見学者のための順路まで用意してあり長蛇の列ができているほど。みんな、新しい空港をひとめみようと家族連れでやってこられ、レストランでお食事を楽しんだりしているのが印象的でした。

このレジャー施設並みの人だかりはもしかして週末だけ?と思って関係者の方に聞いたら、なんとオープン以来連日のように地元からの見学の人が絶えないのだとか。すっげー。

知事の辞職。抗議の焼身自殺。あれだけ物議をかもした空港ですから、もっと冷ややかな空気でガラーンとした感じかと想像していましたが、とんでもない。飛来機を臨む展望デッキを埋め尽くす人々の期待まなざしに、物事には闇の側面と光の側面の両方が同居しうるということを知りました。。。

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2009年6月12日

Chrome向け修正

大変すぐれたブラウザであるChromeですが、一部のJavaScript/FlashによるWebウィジェットなどを表示するとCPUに非常な高負荷がかかるという問題に悩まされていました。

Webの他の問題だったらブラウザ内部で完結してくれるからいいのですが、CPU負荷率が100%になってしまうとなると、マシン全体の動作に多大な悪影響があるのでなんとしても避けなければなりません。
というわけでChromeを使うときは問題が発生するページのアクセスを控えるなど、人為的な対処でなんとかしのいできたんですが、そのやり方もそろそろ限界に。。。

根本的に治すしかない!と思い立って、問題のページをガッツリ修正しました。まず問題のWebウィジェットをiframeで外部に分離した上で、JavascriptとCSSを使って通常は非表示になるように設定し、ボタンで呼び出せるようにしました。こうすれば、高負荷なコンテンツも必要な時だけCPUに負担をかけない程度に呼び出せばいいわけです。

これが意外と目論見どおりにうまくいったので心の中でひそかにガッツポーズ。
おかげさまで現在のCPU使用率はたいへん平和になりました。

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2009年6月10日

400年間の地磁気変化

興味ついでに真北と磁北の違いについて調べていたら、面白いものを発見しました。なんと1590年から1990年までの400年間の地磁気(偏差)の変化を様子がひとめで分かるアニメです。うわー、何かがうにょうにょと動いてる!


これを見るまで、磁力線って子午線のように等間隔で並んでいるのかと勘違いしていました。しかも時代と共に刻々と変化しているなんて全然知らなかった。。。

うーん、地球ってすごい。この動き、まさに生き物ですね。ていうか誰がこんなすごい事を調査したんだろう。別にこんな事知らなくても生活には差し支えないんですけど、知ってしまうと感動だなあ。

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2009年6月9日

なくしもの

久々にomnipotの日記更新。今まで3ヶ月遅れだったのが2ヶ月遅れに短縮されました。わー、パチパチ。(って全然ダメじゃん)

で、問題発生。実は何日か前からプロッタ(ヘンな形した定規)を探しているのですが、一体どこへ消えたのやら。影も形もありません。何年か前は確かにあったのに。チクショーどうやったらあんなデカいものなくせるんだ。あれから一回たりとも使ってないのに紛失できるとは、さすがワタクシ様。

うーん。簡易版の小さいのだけは手元にあるんですけど、やっぱりフルサイズないとちょっと具合が悪い事が判明したので。。。まあ、また買えばいいんですけどね。どうせならもっと立派なやつを買うか。

思えば、どうでもいいものは結構大事にとってあったりするんですけど、重要なものって意外と簡単に紛失してるかも。そういえば去年の秋に、最新のWebデータが入った超大事なメモリースティックがあり得ない状態で行方不明になったりしたし。(確かにかばんに入れたのに、帰宅したら蒸発)

まあ、その時に比べればプロッタのひとつやふたつ、大したことはないか。ふう。

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2009年6月8日

大圏航路vs航程線航路

地表上のA点からB点に行くには二通りの方法があるそうです。ひとつは大圏航路といって、A点とB点を地球上の球面に沿った最短距離で結んだもの。もうひとつが航程線航路で、地球上の子午線(経線)に対して一定の角度を保った状態でA点とB点を結ぶもの。これは実は最短距離にはならないのですが、子午線というレファレンスを用いる事ができるため航法上使いやすいという利点があるのだとか。

ということは実際には、コンパスで針路を保ちながら移動する人はみな航程線航路を使っていることになるわけで、厳密にいうと2点間の最短距離を通っているワケではない!という事になります。ほえー、そうだったのか。知らなかった。

一方、国際線などの航路を地図上で見ると大きな曲線を描いていますが、実はこれこそが大圏航路(Great Circle)で2点間の最短距離を結ぶものだという事が分かりました。GPSの恩恵が最も受けられる航路なのですね。

よかったよかった。これでやっと安眠できる。ていうか眠いよ。

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2009年6月7日

日本初フライト

雨続きの毎日に、神様のプレゼントのような快晴!
まったく予期してなかった事が次々と前向きな方向に重なり、今日はじめて日本でテイクオフすることができました。何年も絶対無理だと思ってた事が現実になるなんて。もう感動なんてもんじゃありません。ていうか信じられない。

これも関係者の皆様とのご縁がなければあり得なかった事だと思います。ほんとうに大勢の人に助けて貰いました。なんと感謝して良いか分かりません。

もちろん機内ではアメリカの時と同じ通り頭真っ白で緊張のあまり汗ダラダラで。。。どー考えても楽しむというよりは修行?しかしそれでも体験したいと願うこのマゾな気持ちって何なんでしょう。

パッセンジャーの方にしんどい思いをさせてしまったなど悔やまれることも多々ありましたが、フライトの出来はともかくとして、久々に気持ちよい幸福感に包まれています。

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2009年6月5日

隠された醍醐味?

毎度ボロが出まくりです。
METARがなんとか読めるようになったと喜んでいたら、渡されたのがプロッタと計算盤とナビログ用紙。えーと、これは。。。。?

いやー全くもって使い方が思い出せません。宿題忘れた小学生よろしく遠い目をしていたら、またもや使えない奴だという事がバレてしまいました。帰ってから埃をかぶった計算盤をひっぱり出してみるも、もはや説明書に書いてある意味すら分からない。ショックでつ。orz

うすうす気づいてはいたんですけど、小型機とはいえ地上で準備したり調べたりする時間のほうが圧倒的に多いですよね。いままでヒコーキは飛んでこそ華だと思っていましたが、実はたぶん地上での地味な準備こそが隠された醍醐味なのではないかという気がしてきました。真偽のほどは今度センセイに聞いてみようっと。

気の毒なエールフランス機の続報が入ってきてますが、報道がはしょりすぎで私には意味が分かりません。たぶん記事書いてる人も困ってるんだろうなあ。最初は落雷がって言ってたのに、今は乱気流での速度がとか言ってますね。私にはなんとも。。。

旅客機乗る人は多いですから、自分は墜落関係ないと言い切れる人はなかなかいないと思います。一度乗ってしまったら乗客は命預けるしかないので。
バイクとかだと精神的に調子が悪い時に事故の危険性が増すのは経験的に知ってるのでわざと乗るのを控えたりできるんですが、同じように直感的な理由で海外渡航も控えたり出来るといいんですけどね。

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2009年6月4日

静岡空港に思うこと

よく考えたら今日が問題の静岡空港の開港だったようで。個人的には空港は嫌いじゃないので、静岡に新しい空港が出来て良かったねと言いたい所なんですが、地元の方々の反対の仕方を見ていると、さすがに進め方がまずかったのでは。。。と感じます。

立ち木問題で知事の辞職と引き換えに開港にこぎつけたという話は有名ですが、その裏で抗議のために焼身自殺までしてる人がいるというのは異様な事態です。どちらの言い分が是か非かは私には分かりませんが、とにかくここまで相手を怒らせる事が出来たという事実がすごい。

たぶん地元の人々の事をほとんど考えてなかったのじゃないかな。そうなると空港なんて一部のビジネスマンや海外旅行に行くような人々にしかメリットはないわけで、大多数の人にとっては税金の無駄遣いに見えたとしても不思議ではありません。

ただ、空港で子供たちがデッキに張り付いて喜んでいるのを見ると、空港って本来は夢がある場所でそれ自体が絶対悪だとは思いません。だけどそのためにはまず、富裕層ではなく一般の人々の合意がなければ意味がないのでは。アメリカは国をあげてその辺をうまくやってるのですが、日本はそういう解決策が視野に入っていない気がします。

そもそも、構想から20年も時間があったのなら、空港の用途や環境問題も含めた双方の話し合いの舵取り次第で、新空港を活用しようという前向きな機運を形成をすることだって出来たはずなのに。つっても本当のところは建設工事をすること自体が県の目的だったように思われますが。
ヒトゴトではないような雰囲気で、ちょっと複雑な心境です。

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ヤル気でました

念願の日本のメディカルがやっと届きました!初回だったのでドキドキでしたが、とりあえず適格という事が分かったし、怖いことも書いて無かったので安心しました。ほっ。

これがあるからって別に人生変わるわけじゃないんですが、とりあえず今日から一年間は、気分的に空の近くにいられる気がします。ていうかそれだけで満足です。だってこの2年間ずっと訓練のこととかから完全に離れていたわけだから。

2年もぼーっとしてると、ほんといろんな事がダメになります。元々かなりギリギリだったのがさらにダメになるわけですから、目もあてられないのは間違いない。。。(おい)

ただ、アメリカいた時のほうがあれこれ慣れてはいたかもしれませんが、モチベーションは今のほうが高い気がします。リスクや制約が明らかになってもスイッチが消えない方向にはきっと何かがあると思う。もしかしたら、自信よりもヤル気のほうが大事だったのかも。

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2009年6月2日

ヒヤリ・ハット

昨晩、大西洋上で行方を絶ったエールフランス機のことが気がかり。落雷とか炎上とか囁かれているけどもし本当なら積乱雲の近くを飛んだという事でしょうか。旅客機はそういうアブナイ雲をよけて飛ぶって聞いたんだけど、避け切れなかったのかなあ。

こういうデカイ事件って唐突に起こるから怖いって思うかも知れませんが、実は関係者にはピンと来る事があったりするはずです。どんな事であっても大きな事件の前にはいくつか小さな予兆が見られます。事故った経験のあるライダーなら、後になってから事故の前に何度かヒヤリとした経験があった事を思い出したりするものです。

オイラの人生最大の事故は、ボツワナを走ってたとき道端のレンガにヒットして大転倒したことです。10メートルくらい滑ったかな。それまでのバイク人生、完全に事故ゼロでやってきたので、大変ショックでした。もちろん即入院で、退院後も2ヶ月動けなかった記憶があります。

しかし実は、その2日前にやはり巡航中に道端のこぶし大の石ころに乗り上げてバランスを崩し、転倒しそうになって冷や汗かいていたりしたんです。原因は、障害物が前方車両の陰になって見えなかったこと。だから、「巡航中は車間を取らないと危ないなあ」って思ったはずなのに、忘れていたんですね。

さらに思い出すと、ちょうどその頃は諸事情により旅が心から楽しめなくなってきて、はやく旅を切り上げて帰国したいと考えていた時期でもありました。たとえば失恋直後にクルマで事故を起こす人がいるように、気持ちが消極的になっていると、なぜか続いて起こる出来事もネガティブなものになりやすい。そもそもバイクに乗ること自体が要注意な時期だったとも言えます。

まあ、ひとの気分が事故に繋がることに関する因果関係は証明できないにせよ、大事故の前にこういった予兆的なサインが見られる事は統計的に知られており、ハインリッヒの法則と呼ばれています。(日本ではヒヤリ・ハットの法則とも)

そんなわけで、一見偶然のように思える小さな違和感や直感をなるべく無視しないようにしたいものです。エールフランス機の無事を祈りつつ。

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2009年6月1日

正論と結果オーライ

先日、「METAR読めるようになりましたぁ~っ」と意気込んで先生の所に行ったら、いきなり最初の質問に答えられなくて爆死した青山です。くそう、負けるもんか。

さて話は変わりますが、最近すこし正論至上主義に疑問を感じたので、正論と結果オーライの違いについて考えてみました。

たとえば外国でチンピラに囲まれ「金を出せ」と言われたら「お断りします。警察および大使館に通報します」というのが正論です。あるいは何か新しい事を始めようとする人に対して「安全を保証できる前例がないから許可できません」というのも正論だと思います。

ただ正論というのは確かに理屈は完璧に正しいのですが、欠点は、その通りにやったとしてプラスになるとは限らないことです。前者の場合はたぶん殺されて財布奪われるのがオチですし、後者の場合は失敗もない代わりに進歩発展することもないでしょう。

一方、結果オーライというのは少なくとも関係者がプラスでいられる状態に持っていける解ですから、上記とは全くアプローチが異なるように思います。前者の場合は、財布ごと相手に渡せば普通は命まではとられませんし、後者の場合は安全性を条件に許可を与えることで、過去に類を見ない進歩への可能性が拓けます。

正論が結論への最短距離であるのに対し、結果オーライに至る道は無限にあります。たとえ損をしても、リスクを冒しても、失敗しても、結果オーライにはなり得るので。
もちろんケースバイケースで正論が必要な場合もありますが、関係者が人間である以上、理屈だけ正しくても、誰の得にもならないのでは意味がないと思う今日このごろなのです。

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