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2009年12月15日

移民について思う事

移民が必要な本当の理由というエントリでハッとしたこと。「海外の移住を決意する人間は平均的にいって能力が高いはずだ」。。。確かにその通りかも知れない。

すぐに思いつくのはやっぱりアメリカでしょうか。米国はそもそも移民が集まって出来た国で、実際に長いこと移民に対して寛大な姿勢をとっていたと思います。労働者でありながら思想化でもあったエリック・ホッファーの自伝などを読むと、出生の異なる移民たち同士がどのように協力しあってアメリカを発展させてきたか、そして彼らがみすぼらしくてもどんなに優秀であったかが淡々と語られています。

そもそも、知らない国に永久に移り住もうなどと思うのはとんでもない決断だと思うのです。祖国がどんなに抑圧的な状況下だったとしても、自分だったらそんなリスキーな結論に達するだろうかと考えさせられます。1年やそこら外国に旅行に行ってきますという甘っちょろい話ではないわけで、その勇気・行動力といったら自分にはとても想像できません。

それだけのガッツのある人々なら、移住先でも未来を切り開いていけるだろうというのは十分に納得できる話です。でも、これが「移民問題」と呼ばれるようになると、自国民の職が奪われるとか、治安が悪化するという理由で移民排斥ムーブメントが盛り上がってくる。

自国民の職が移民に奪われるのは、彼らのほうが我慢強くて安い賃金でも文句を言わずきっちり働いてくれるからだし、手段を選ばず稼いでやろうと思っているガッツある人々に合法的に活動できる場が与えられなければ違法行為は増えると思う。イイとか悪いとかを抜きにしてこれを純粋に裏返して見てみると、彼らのほうが生存能力もヤル気も高いような気がします。

アメリカは近年になって移民を少しずつ排除する姿勢を強化しています。社会保障番号も昔ほど簡単には取れなくなりました。永住権取得も、社会的地位が低い人いとっては非常にハードルが高くなっています。身近なところでいえば、入国時の審査の強化も9.11以降には増すばかり。そのタイミングと、なんとなく国が衰退しかかってる時期が重なっているような気がするのは気のせいでしょうか。

で、この話を日本の問題と思って置き換えてみると、どうでしょうね。

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