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2010年11月26日

タンタン・プラージュ

イフニのキャンプ場を出発して約220km離れたタンタン(Tan Tan)を目指します。ここはちょうど西サハラの境界線の付近で、イフニの町を出るとき初めてポリスの検問がありました。(ここから先、町ごとに多くの検問所ありますがモロッコのポリスは平和に通してくれます)

この先の西サハラの土地は未だに領有国が確定しておらず、正確にはモロッコと呼べないかもしれません。しかし実質的にはモロッコが資金を投じて開発を進めており、現在はモロッコの統治下にあると言って良いと思います。一方で、独立を望むポリサリオ、油田が欲しいスペイン、港が欲しいアルジェリアなど、様々な思惑によって緊張下にある土地である事も事実です。(もちろん旅行には問題ありません)

そんな西サハラに近づくにつれ一気にワイルドで荒涼とした雰囲気に。。。イフニから内陸のグエルミン(Guelmim)まで行って給油したのち、久々にメインロードに戻りました。ここから先は本気で何もない土漠が延々と続きます。しかも土砂降りのあと強風が吹き荒れて、土ぼこりで空は真っ暗。道中、村も何もありません。うわーん、こんな所で何かあったらお手上げだよー。。。。と、初の土漠の荒々しい洗礼にいきなりビビリまくりの私。いや、とりあえずタンタンまでは行こう。たかだか220km程度の距離でビビってどうする。

実はタンタンと呼ばれる町は二つあります。ひとつは内陸のタンタン(Tan Tan)、もうひとつは25km離れた海岸沿いのタンタン・プラージュ(Tan Tan Plage)。こちらは新しいミシュランマップではエル・ワティア(El Ouatia)と表示されていますが、未だにタンタン・プラージュと呼ばれる事が多いです。

まず到着したのはタンタンの街。入り口に2頭の巨大なラクダの像がある事で有名ですが、7年ぶりに訪れてみたら。。。おおお!なんかラクダの像がリアルなバージョン(しかも白い)に生まれ変わっててビックリ!なんだなんだ、昔のブロック作りみたいなラクダも悪くなかったのに、一体何があったんだ。しかも街がなんか真新しい雰囲気になってるし。

だけど、とりあえずタンタンはスルーして、タンタン・プラージュ(エル・ワティア)まで一気走り。ここに新しいキャンプ場があるらしいのでGPSを頼りに行ってみたら、思いっきり街の入り口に見つかりました。おお、一見まるでレストランのような雰囲気ですが。。。着くなり、フランス人のマダムと地元のスタッフ達が出迎えてくれました。なんかイイ感じ!

■タンタン・プラージュのキャンプ場情報
このキャンプ場(部屋もあり)はおすすめ!名前は Camping Restaurant des 2 Chameaux (2頭のラクダ)といいます。フランス人のマダムを筆頭とした家族経営のレストランで、建物の中には宿泊用の部屋があり、裏には広いキャンプ場あり。嬉しいのはレストランの中に併設されているモロッコ式の広いリビングで、日中ゆったりくつろいで過ごす事が出来るのがとても有難い!初めての土漠ドライブの後はオアシスのように感じられます。

車中泊は45DHとリーズナブルで、ちゃんと暖かいホットシャワーが出るのも素敵。WiFiはありませんが、私が行った時はマダムが無料でMaroc TelecomのUSBモデムを貸してくれて本当に嬉しかったです!(あくまで彼女の好意です。キャンプ場としてのサービスには含まれていません)。PC用の電源も、リビングで自由に使わせて貰えて助かりました。


レストランの食事はちょっと高級ですが、ちょうど食欲もイマイチだったし、ハリラ(豆スープ)30DHから注文できるのでピッタリ。夜になると地元の名士達(?)がステーキを食べに来ていたりして繁盛していました。安くはないけど、タジンなんかも注文することができます。ああ、ここならしばらくのんびりしてもいいかなあ。。。

Camping Restaurant des 2 Chameaux (El Ouatia)
GPS: N28°29.085 W011°19.297
Web: http://www.aaubergecampingdes2chameaux.com
★とても雰囲気良く、くつろげます。シャワー等の設備もナイス。

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