その昔、睡眠薬強盗がまかり通ることで悪名高かったタンジェ。ただでさえ港の通関で疲れるというのに、悪い奴にビビりながらタンジェに泊まるのは御免です。本来ならモロッコ入国当日は、速やかにタンジェを出て海沿いの平和な町(ララシュなど)でのんびり一泊するのが正解なのですが、この日私はちょっとラバト行きを焦ってました。実はラバトのモーリタニア大使館は平日のみオープン、ただし金曜日は午前中のみというのが曲者で、下手するとビザの受け取りが翌週になってしまいます。本日は水曜日ですから、あまりのんびりしてると次の月曜日までラバトで待ちぼうけを食らうことに。。。
うーん、どうせ後悔するならベストを尽くしてから後悔する方がマシだろうと判断し、ちょっと無茶でしたが午後スタートでラバトまで250km一気走りすることにしました。幸い、7年前には無かったタンジェ～ラバトを結ぶ有料ハイウェイが完成しており、ワゴンＲでも頑張れば日暮れ前にラバトに着けそうな雰囲気です。ハンスに貰ったOSM(OpenStreetMap)の地図データ(GARMIN移植版)のお陰で、迷う事なくタンジェを抜けてハイウェイに乗ることができて良かった！
驚いたことに、ハイウェイには何箇所かヨーロッパのようなGS/食堂/トイレ併設のパーキングが設置されており、とりあえず休憩には困りません。ただ、ハイソで雰囲気の良いパーキングもあれば、悪ガキに取り囲まれるパーキングもあって、寄ってみるまで様子が分からないのが微妙。モロッコのハイウェイでの車中泊はよほどの緊急事態でない限りはオススメできません。気になる料金ですが、タンジェ～ラバトまで料金所が2箇所あって、合計で72DH(約7Euro)でした。一般道を通るより遥かに短い時間でラバトまでワープできたので、これはこれで良しとします。
■ラバトのおすすめ安宿
なんとかギリギリ日没前にラバトに到着したのですが、問題は泊まる所。。。何しろラバトは首都なので高級ホテルには事欠きませんが、安宿はメディナの狭い路地にしかないのです(ワゴンＲすら停められない)。宿泊費が安くて駐車スペースも確保できる宿となると、ラバトでは非常に限られてきます。イチかバチかの賭けでしたが、ロンプラ片手に歩き回って見つけたのがHotel Splendid。おお、路上に駐車スペースがある！助かった！料金はシングル一泊125DH(約11.5Euro)。トイレは共同で、シャワーは別料金(10DH)です。部屋にはシンクがあって便利。(高くなりますがシャワー付きの部屋もあります) 嬉しかったのは、レセプション付近で無料WiFiが使えること！しかも強い電波で安定してます。電源も確保できて言う事なし!! (実は自分の部屋でも普通にWiFi使えました)
駐車場は別料金です。夜になると見張り屋のお兄さんがやってくるので、一晩あたり20DH(約2Euro)を渡して車両を見守って貰います。ラバトの路上は比較的安全らしいので、あまり神経質になる必要はなさそう。宿の主人も、見張りのお兄さんもすごくイイ人で助かります。さらに付近には両替所(T/C可)や、安食堂(山盛りバーガー16DH等)や、市場(スーク)など何でも揃っており、これ以上ないほど便利なロケーションでいう事なし。
Hotel Splendidのさらに素晴らしいのは、モーリタニア大使館(N33°58.830 W006°49.852)まで僅か4.5kmと近距離にあり、Ave. Mohammed Vという大通りをほぼ一直線にドライブすれば比較的簡単に着けることです。OSMデータ入りのGARMIN様にナビって貰えば一発です！
Hotel Splendid
住所：8 Rue Ghazza, Rabat
GPS: N34°01.252 W006°50.213
シングル一泊125DH～、駐車料金20DH/泊 (計145DH)
