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2010年11月5日

ベニドルムで癒される

実はバレンシアのキャンプ場で過ごしていた時に、ふとしたきっかけから突然の食欲不振に襲われ、弱気モードになってました。何か食べないと倒れると分かっているのに、何も食べたくないという矛盾。。。。以前シベリアでも同じ症状でダウンした事があるので、今回は注意深く経過を観察しつつ過ごします。

※追記:直接的な原因は、スペイン以南の旅行の情報を得ようとして昔の日記(見てはいけなかった…)を読み返すというミスをやらかしたせいです。その瞬間から何も食べられなくなり、その後グイナ滝を訪れるまでずっと体調がイマイチな状態が続いてしまいました。。。

唯一の救いだったのは、バレンシアから150km先のベニドルム(Benidorm)という街に居るオーストリア人夫婦に会う予定だったこと。オランダのハンスの仲の良いお友達で、毎年冬になると温暖なベニドルムで2ヶ月ほど過ごすのだそうです。というわけでキャンプ場をチェックアウトし、Gandia経由でベニドルムへ。(特にローカル道N332のGandiaから先はダイナミックな岩山が続く絶景でした!)

夕方、ベニドルムに到着すると奥さんのクリステルが迎えに来てくれました。なんと、目の前に地中海のビーチが広がる素晴らしいリゾートマンションでビックリ!ツインの寝室が2つもあり、バスルームまで2つある豪華なフラットです。暖かい地中海で過ごす間に、友達や親戚などを招いたりする事が出来る造りになっており、ヨーロッパ人らしい優雅な発想に驚き!

※この頃、たまたま旦那さんのポールは用事があってまだオーストリアに残っており、クリステルが一人でフラットに滞在している時期でした。いろんな意味で絶妙なタイミングだったかも。

着いたその日にクリステルに食欲不振に至った経緯を説明して、しばらくベニドルムで休ませて貰う事になりました。これだけでも本当に有難い事なのに、なんとクリステルは精神的な治癒にも精通していて、体調不良の原因となった古い問題についてかなり深いところまで親身に相談に乗ってくれました。まさかこのタイミングで癒し手と出会えるなんて、普通有り得ない!!

思い返せば、シベリアで食欲不振でダウンした時に、偶然医大生のミーハと出会い、医者と友達という必要性がいっぺんに満たされた事は私にとって奇跡でした。そして今回もちょうど精神的に参っている時に、クリステルという素晴らしいカウンセラーと出会えた事は、2度目の奇跡としか言いようがありません。自分ではどうしようもなくなったとき、必ず誰かが助けてくれる!?

そんな私を見てクリステルは「心配しなくても、必要な時に必要な人に逢えるようになってるのよ。もっと自分の人生を信頼してもいいんじゃないかしら?」と、ひとこと。
ハイ、本当に仰る通りです。。。

クリステルからは様々なアドバイスを貰っただけでなく、美味しいパンプキンスープを作ってくれたり、果物を食べさせてくれたり、近所の中華料理店に連れて行ってくれたりしました。お陰さまで、最初は食事に苦労していた私も少しずつ食欲を取り戻し、短期間でかなり回復することができました。ベニドルムの奇跡。何と感謝して良いかわかりません。


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