■ダクラで焼き魚パーティ
まずは、ブージドゥールで出会ったイタリア人オーバーランダーのニコラ&カルロ達と再会!彼らは過去に何度か四駆でサハラ越えしています。でも今年はダクラのキャンプ場で奥さんと一緒に1カ月ほどのんびり釣り三昧を楽しむ予定だとか。確かに風光明媚なダクラでのんびりするのは素晴らしいアイデアかも!
![ニコラとカルロの立派なキャンピング仕様の四駆!これならどこへでも行けそう。](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhrwxMiEwO90IC67vlcIXwHE9yXMjCdxa_Xo35kjSnZXzrZ-76YfLq9zxZ-tJ8hRpafYA15XdFPZGgr2VeHbS4h23CZpUn1Lb01WbrG58LJG5DrRQzx76gtIe5fuu9sX5F0BkLH_aVh-DQA/s320/s-IMGP0310.jpg)
ロムが同じイタリア人だった事もあり、なんと彼らの焼き魚パーティにお呼ばれする機会に恵まれました!カルロが「ダクラの町で買ったんだ、大きいでしょう」と見せてくれた魚(名前不明)は本当に巨大でビックリ!これを2枚の焼き網ではさんで、皮が焦げないように香草を浸した水を塗りながら、炭火で丁寧に焼き上げていました。さすがイタリア人。食にかける情熱が違う。
![カルロが焼いてくれた大きな魚!とても美味しくお腹いっぱいになりました!](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj1ADXtQ3YUhokCN-c_Rv5r03HhvHItDbYTJUqtnGmvkrwj1U7mbjHWHcCAcxodudERqkyhNYdgCAv91mKioRCD0QF7EiqX71nOkvK3S1TqQbcNX2dYonOSmoQ9MVt18mAJRSZguzEX9cyZ/s320/s-IMGP0311.jpg)
お陰さまで、イタリア風の巨大焼き魚(パスタ付き)をお腹一杯いただき、さらにデザートの山盛りフルーツまで!いやーまさかモロッコ最果てのダクラの町で、こんなグルメな幸せを味わえるとは思ってもみませんでした。美人の奥さん達も料理の達人で羨ましい限り。長らく食欲不振で凹んでいた私も、この日ばかりはモリモリ食べる事ができて非常に嬉しかったです。
![ニコラ夫妻、カルロ夫妻、そしてロム。みーんなイタリア人でとってもグルメです](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhZTBPRPQR_e7mMG7wP3XqXZtfJslSLMgPz_tXC4sh6d7mEQ-0bvabNbK9CbbWeCtSJs5WqgTXlbNepaHLZsTHfbDjdIGMa8_9wBk2r7wsi4iLxNPXF8dzkMJ-LKvb5jGot1vbsnBWpboE1/s320/s-IMGP0315.jpg)
■ピーター&キムとの出会い
ダクラではもう一つ素敵な出会いがありました。中古のメルセデスの小型バスで来ていたオランダ人のピーターとキムの2人です。キムは私よりちょっと年下で、いろいろ話をしているうちに仲良しに。彼女は筋金入りの旅人で、毎年1年のうちの5ヶ月は世界各国をバックパッカーとして旅行しているそうです。
![ダクラで出会ったオランダ人のピーターとキム。ピーターには沢山のアドバイスを頂きました。](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjIm2f51HVtaeOkqRrN1XAJt4PEW5faWQ6avZhsm3Qyzwzqs1xylQhet8Dq1cCLW8PrWBOu-dMXY8_fEyoJKvpxB8wwc0UwoR0MdOM4XujzeMdrv964FA5SHnbeEyMymX3hpGYpWnp0MeLS/s320/s-IMGP0302.jpg)
一方のピーターはこの道30年のベテランのオーバーランダーで、ほぼ毎年のように中古車でサハラ越えしている達人中の達人でした。普通ではとても考えられないような数々の冒険をこなしてきた本物の猛者です。「いやあ、一人で中古車を売るだけだと一週間でサハラ越えてしまうからね。今回はキムと一緒なので久々に観光しながら少しゆっくり回ることにしたんだ。」うーん、ヨーロッパから1週間でサハラ越えですか。。。1日何キロ走ったらそんな変態チックな距離になるんだろう。やっぱりベテランはスケール違うなあ。
![ピーター達が乗ってきた中古のメルセデス。セネガルでは路線バス用の車両として非常に人気が高いのだとか](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh-wsc8kalBOYxTNxz6LoeaOLCr_Qa-H_6sHNdLdkya1pneV7jvJ2SYRmSvAeTxKjDA2wq6fvYAzSGbjk5by85PikF59eCo-DayjIIohImFXG2DEEBzRR4aKr9omJ-6CiRQolZ-LN99CBXL/s320/s-IMGP0378.jpg)
ちなみにピーターは物腰が非常に若々しく年齢不詳でしたが聞いてビックリ64歳でした。ロシアで会ったハンス(63)といい、何でオランダ人ってそんなに元気なの?なんかいろんな意味で尊敬です。
■セネガル国境は微妙
ピーターいわく「私たちはモーリタニアのあとセネガルへ渡ってからガーナまで行くつもりなんだ。君達とは運が良ければまた会えそうだね」。。。って、セネガル行くんですか?モーリタニア入りする前から超心配なんですけどセネガル国境どうですか?悪名高いロッソ国境は相変わらずヤバイですよね?昔は平和だったディアマの国境も最近はアレだと聞いてるんですが?
以下、ピーターの回答です:
・西アフリカ最悪のロッソ国境は論外。ヤクザに囲まれ大金をむしり取られるのがオチ。
・ディアマの橋も今年から車両の通関200~400Euroと今までの10倍の料金に跳ね上がった。
・セネガルはいずれの国境も、今年からカルネによる通関は通用しなくなった。
・セネガル以降ガーナまでカバーする保険"Carte Brune"の料金は定価なし。多分90Euro~
・国境越えた後もサンルイまで腐れポリスの検問あり。不備のあら捜しで罰金払わされる。
・昔平和だったキディラ国境も最近は腐れ気味。。。ピーター国境で通せんぼされた経験あり。
。。。って、セネガルの国境全滅じゃん!!Σ(゚皿゚) どーする私!?
※上記はあくまで2010年12月現在の話です。セネガル当局も国境の腐敗を重く受け止めているらしく、改善に向けての取り組みがスタートしているとのこと。もしかしたら、近々セネガル国境も平和で紳士的な国境に生まれ変わるかも知れません。セネガルは見所多く美しい国なので、将来行けるチャンスのある人は是非訪れて欲しいと思います。
![ロムと相談し、無理してセネガル行く必要はないさ!という結論に。ピーターいろいろ教えてくれて有り難う!](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEguIosQ6dSIvI3uXjhEdCyQEEL0XT7cdwRXOuYRq2Dqos40S06gtuZM1DHqhKZRQ7qRgKZYETenMMjRCgeYuvUWC30OwAm221cLF0qK3qwNdu1wzssacFU6fiDFZqAr6RVF3EW4w4Zrkwrq/s320/s-IMGP0325.jpg)
「うん、まあ私達は200Euro以下で越えられるならディアマの橋から行こうと思ってるけどね。それ以上するようだったら、モーリタニアから直接マリまで走るつもりだよ」
って、ミシュラン地図によると、そのルートは一部舗装されてないんじゃ。。。
「いやいや、ヌアクショットからマリまでの道は1年半前に完全舗装されたのさ。一部、穴ボコ道だけどね。そこのモーリタニア/マリ国境は平和だと聞いてるよ」
。。。。おおお、まぢっすか!!! 新情報ゲット!!!
私からすると、だいたいセネガル入りする理由はマリまで続く舗装路が目的だったわけで、それ以外に用事はありません。でも今やモーリタニアからマリまでの舗装路が完成したとなると、わざわざボコボコにされると分かってセネガルの腐れ国境に突入する理由はゼロです。ロムと相談して、「ヌアクショットから直接マリに行こう!賄賂に大枚はたいてまでセネガル行く必要なし!」。。。という結論に。
ああ、長い間の心配事がひとつ解消できて少しスッキリした~。