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2010年12月31日

モプティまでのまとめ

気がついたらもう2010年の大晦日。西アフリカに居るとあまり実感わきませんが。。。

「今日中にモプティへ行って年越ししよう。友達のイッサが我々を泊めてくれるから心配ない。ワゴンRの売却についても彼に相談すれば大丈夫だ」

そうか、モプティに着いたらいよいよワゴンRとお別れになるんだな。この子とのサヨナラを思うと辛いけど、海外での車両売却を体験する貴重なチャンスでもあります。道中、すごく複雑な気分でした。


■ 初の400km無給油走行を達成
セグー(Segou)からモプティ(Mopti)までは400kmの距離です。途中の中間地点にサン(San)という町があり、隣国ブルキナファソとの分岐点になっています。ちょうどセグーから200km近く走ってきたので、いつものように給油しようとしたら。。。
「ここで給油する必要はないだろう、ワゴンRの燃費の良さならモプティまで400kmは無給油でいけるはずだ」 。。。ええっ!?い、いま、何と? Σ(゚皿゚)

ピーターは貧しい人々に対しては仏さまのように寛大なのですが、ひとたび商売の話になると超クールなビジネスマンに変身します。

「鉄則その1。売却直前に満タンにするべからず、だ。余分なコストをかける必要はない。」

まぢですかピーター。東京出てから今まで、無給油で走ったのって極東ロシアの375kmが最高記録なんですけど。400km無給油なんて怖くて試したこと無いっす!!
「じゃあ丁度いいじゃないか。ワゴンRの限界に挑戦してみよう
な、何もアフリカのど田舎でそんな挑戦しなくても。。。いやああ怖いいぃ~!!!(((゚゚Д゚゚)))

しかし、達人ピーターの余裕の表情を信じて、特にエコランする事もなく80km/h巡航で走ったら、本当に無給油で399km走れてしまった。。。しかも、燃料計を見るとまだ完全にカラになった訳ではなさそう。。。私、まだまだワゴンRの本当の実力を分かってなかったんだなぁ。orz


■ モプティ到着!イッサとの出会い
モプティ手前の10kmほどは、広大な湿地帯の中を走る一本道です。やがてモプティの入り口の交差点が見えてきて、遠くにモスクが見えて、商店街があって。。。

すっかり忘れていたと思っていたけど、意外と想い出が蘇ってきてビックリ。

ピーターの案内で、イッサの経営する旅行会社のオフィスへ直行。イッサはモプティだけでなく、マリ全土でも非常に有名な実業家です。ここに来るまでの間、どこの宿のオーナーでも「イッサ・バロ」の名前を知らなかった人は一人もいなかった、という事事にちょっと緊張する私。。。

そんなすごい大物と、どうやって話したらいいんだろう?とモジモジしていたのですが。。。「やあ、いらっしゃい」と英語で話しかけてくれたイッサは、本当に気さくなナイスガイで拍子抜け。しかもすごく腰が低くて謙虚で、全然偉そうな素振りを見せないのです。

歳を聞いたら、なんと今日(!)35歳になったばかりで私と同い年!うっそー!
今ではすっかり地元の名士として名が知れ渡っているイッサですが、子供の頃は家がすごく貧乏で、はじめの頃はクルマの見張りの仕事で日銭を稼いでいたといいます。その後、観光客のガイドとして高い評価を得たイッサは、やがて独立して自分の旅行会社サティンベ・トラベルの経営をはじめ、誰もが羨むほどの大成功をおさめたのです。



この時イッサは、私の目の前で部下の4駆のドライバーを呼び、何かを預けて指示していました。
「実は今朝、船でトンブクトゥに向かったお客様から電話があって、ホテルの枕の下にユーロ現金の束を忘れたまま船に乗ってしまったって言うんです。」
- ええっ、枕の下に?それじゃお金は絶望的。。。!?
「いいえ。僕がただちにホテルに行って従業員からそのお金を取り戻し、金額を確認した上で、うちのドライバーを手配してトンブクトゥまで届けさせる事にしました。」
- まさか!?トンブクトゥって言ったらすごい距離でしょう?赤字なんじゃ。。。?
「はい。だけど、ビジネスで一番大切なのは信頼ですから。急いでお金を届けさせたのも、お客様に安心してマリ旅行を楽しんで貰いたいからです。」

うわあ、この人ホントに本物だ。そりゃ成功するわ。Σ(゚皿゚)
。。。私とイッサ、同じ年数だけ生きてて、この器の違いは何!? 以下、連絡先です。


サティンベ・トラベル (Satimbe Travel)  
代表:イッサ・バロ (Issa Ballo)
Web: http://www.satimbetravel.com/
mail : satimbetravel@hotmail.com
住所:BP 128 MOPTI REPUBLIQUE DU MALI
※ロンプラにも紹介されている優良エージェントです。マリの旅行をアレンジするなら、イッサ以上に信頼できる人はいないと思います。もちろん英語可。


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