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2010年12月9日

マリ国境までのまとめ

ヌアクショットからモーリタニア/マリ国境のゴギ(Gogui)までは約1000km、そこからジェマ(Diema)の交差点までは約170kmです。ワゴンRで4日かけて移動しました。路面状況などをまとめてみます。

■12/8 ヌアクショット~アレグ(Aleg) [約280km]
まずヌアクショットのGSで満タンにしてから、最初の町アレグ(Aleg)方面へ向かいます。砂漠の中のアップダウンの多い舗装路で、今までよりずっと乾燥した感じ。赤っぽい砂と白っぽい砂が交互に現れてとても幻想的です。

しかし。。。暑い!(゚Д゚) ヌアクショット出発が遅かったせいもありますが、午後には車内温度が44℃くらい(窓全開で)。でもまあよく考えたら今年の夏のロシアも毎日45℃くらいの猛暑が続いてたわけで、このくらいの気温は経験済みさフフン♪。。。と強がってみますが、秋のヨーロッパを経た後だと暑さに身体がついてこない。。。あついよ~ orz
結局、昼過ぎに暑さで倒れそうになって道端の木陰で休憩。ロムと一緒にパンとチーズをかじって昼食にしますが、お互いかなり無口だったりして。

アレグ到着は午後5時。しかし泊まる所がなかなか見つからず、難儀しました。ていうかホテル高い!結局ロムが交渉して屋上に安くテントを張らせて貰う事が出来ましたが。。。2人で4000UMだったので、1人当たり2000UM(約6Euro)の計算です。初めて水シャワーを気持ちよいと思える気温でした。


Auberge L'espoir (Aleg)
GPS: N17°02.939 W013°54.923
※交渉して屋上にテント泊。2人で4000UM。(部屋は8000UMと高い)

■12/9 アレグ~キファ(Kiffa) [約350km]
ちょっと心配だったのがアレグ~キファ間の350km。この区間は私のミシュランマップ(2007)では破線表示となっており、もしかしたら悪路かも。。。とドキドキして行ったのですが、実際は穴ボコひとつない立派なアスファルトでした!よかったよかった。

風景は少し緑が増えてサバンナのような感じです。途中、巨大な岩山が見えたりしてなかなか雰囲気グッド。
ただ、この350km区間はガソリン車(バイク含む)にとっては最大の無給油区間になるかも。。。道中、村やGSは無数にあるのですが、すべてディーゼルのみ!Σ(゚д゚lll)ガーン
運が良ければ途中のGuérouという町でガソリンが手に入るかも知れませんが、基本的にはキファまでガソリンは手に入らないと思ったほうが良いかも。

キファ(Kiffa)の町は田舎ですが、アレグより少し大きい感じです。かなり古くからあると思われるキャンプ場が町の7km郊外に一軒あります。施設の通路は植物に覆われて非常にセンスGOOD。巨大テント内にレストランあり。もしかしたら昔ヨーロッパ人経営だったのかも?


Camping Auberge Le Phare du Desert (Kiffa)
GPS: N16°38.758 W011°26.854
※キャンプは一人一泊2000UM。非常に雰囲気グッドでおすすめ。

■12/10 キファ~アユーン(Ayoun) [約240km]
いちおう全舗装の範疇に入るとはいえ、いちばん道路状態が悪かったのがキファ~アユーン(Ayoun)間の240km。少しずつ改修工事が進んでいるようですが、シベリア並みの穴ボコロードが延々と続いています。幸いロシアで経験を積んだ後だったので、特に穴にはまる事もなくスムーズに運転できましたが、一瞬たりとも気が抜けないのでちょっと疲れたかも。

途中、工事中のダートや砂っぽい箇所もありますが、ワゴンRでも問題なく通過できます。ただ、アユーンの手前70kmのTintaneという湖を一直線に横切る道路はちょっと終わってるっぽいので注意が必要。。。なぜ湖のど真ん中を埋め立てて舗装しようなんて大胆な案が採用されたのか謎です。雨季の増水であってまに水没して通行不能になってました。途中ワゴンRでギリギリ通れる位の幅まで水が迫ってたりして「こんな水没モードで本当にメインルートなのか」と焦りました。(現在、湖の東岸を通る迂回路を建設中のようです。地元の車両はみんなそっちを使っているようなので、探してみてください)

首都から遠く離れたアユーンの町はさぞかし田舎だろうと思っていたら、キファよりも大きな町でビックリ。(Aleg < Kiffa < Ayounと、ヌアクショットから遠ざかるにつれて街の規模が大きくなる感じです。これはちょっと珍しいパターンかも)

泊まったのは大きくて立派なホテル。。。の屋上でテント泊(相変わらず)。屋上でのキャンプは一人2000UMでした。ちなみにお部屋は15000UM(約43Euro)だそうで、モーリタニアでは鼻血ものの高級ホテルだったらしい!?嬉しいことに共同キッチン(冷蔵庫)あり。クルマは敷地内に駐車できてグッドです。スタッフも非常にフレンドリーで居心地よし。

Hotel Nezaha (Ayoun)
GPS: N16°39.810 W009°35.859
※屋上テント泊は一人2000UM。設備グッド!一応高級ホテル。

■12/11 アユーン(Ayoun)~マリ国境(Gogui)~ジェマ(Diema) [約300km]
一年半前に完成したと言われるアユーン~マリ国境~ジェマまでの舗装路。さすがに新しいアスファルトで「わーい」と喜んでいたら、アスファルトの厚みをケチったのか何なのか、たまにとんでもないえぐれ方をしている箇所あり(横に迂回路があるので問題ないですが)。うーん、出来たての道路がこんな速攻で崩壊してて良いのかモーリタニア。

アユーンから130km地点にあるモーリタニア/マリ国境ゴギ(Gogui)は有難いことに非常に紳士的で平和でした(※)。無事にマリに入国したら、なんかモーリタニアより少し豊かな雰囲気。。。驚いた事にバイクが沢山走っています。。。という事は、GSに必ずガソリンがあるという事でこれは嬉しい。国境付近の一番大きな街ニオロ(Nioro)で税関のスタンプを貰い(※)、一気にジェマ(Diema)の交差点へ。

※ゴギ国境越えの手順については次のエントリで詳しく紹介します。

ジェマはかなり田舎町ですが、モーリタニアやセネガルを結ぶ舗装路が交差する町でもあり、交通の要所となっています。ここでイギリス人のパムという女性がVillage Venturesという貧困地域支援プロジェクトを運営しています。旅行者の宿泊(キャンプ)も受け入れており、一人一泊5Euro相当の寄付(3500CFA位?)で泊まらせて貰えます。


Village Ventures (Diema)
http://www.villageventures.info/
GPS: N14°33.036 W9°11.184
※ジェマの交差点から歩いていける距離。貯水塔のすぐそば。地元の人に聞くと早い。

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