いつも通り、道中あちこちで爆睡しながら富士川へ。燃費測定中なので高速は使いません。遠いよ~。
でもだんだん分かってきた。新タイヤの燃費は17km/L前後のようです。悪くありません。
朝、滑空場でグライダーの組み立てを手伝っていたら、なにやら空から威勢のいいエンジン音が聞こえてきます。
見上げてみると、なんとセスナ機が!低高度で90度バンクさせながら戦闘機のようなやんちゃな飛び方をしているではありませんか。すごい腕前です。ていうか危ないので良い子は真似をしちゃダメです。あわわわ。誰!?あれ操縦してるの誰!?
「ああ、あれ?淳さんだよ。今日TVの取材で飛んでるとこ撮影してるんだって」
なぁんだ、淳さんかぁ。あーびっくりした。淳さんは戦時中に一式陸攻を海上5mの超低空スレスレで飛ばしてたような超人だから、この程度のことはお茶の子さいさいなのでしょう。でも、淳さんが超人なのはそれだけではありません。今年で御歳88だったと思いますが、日本最高齢の現役パイロットなのです。
※ぜひ「高橋淳 パイロット」でググってみてください。たくさん逸話が出てきます。
そして富士川の誰よりもお洒落。この日はエアロンカの手ぬいの刺繍をほどこした赤白のカッコいい上着をお召しになっていました。すらりとした長身によく似合ってます。全く年齢を感じさせません。
日本のパイロットは、毎年一回の航空身体検査を受けて合格しない限り空を飛ぶことは出来ません。ベテランのパイロットでも、高齢になってくると大体この検査をパスするのが難しくなって飛行機を降りてしまう人が多いのですが、淳さんは80代の今でも余裕で厳しい身体検査をパスしています。
そりゃもう元気も元気、毎週のように東京から富士川まで、自分で自動車を運転して滑空場に通っています。私なんか富士川ドライブ遠いよ~ってすでに泣きが入ってるのに。。。そんなこと恥ずかしくて言えない。
しかも滑空場では、淳さん自ら曳航機のパイパーカブを操ってグライダーを発航させたり、無線でパイロット達を誘導したりしてくれています。うーん、歳をとるならこんな風になってみたい!
そんな淳さんは、今回のようなTV取材やら雑誌やら講演会などで引っ張りだこ。
そうやって日本を元気にしてくれる人なのです。ワタクシひそかに憧れております。