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2010年6月21日

コルサコフ港に到着

稚内を出航してから5時間後にサハリン南部のコルサコフ港に到着。現地時間17:30です。うわあ、なんか雨降ってるし。やだなあ。。。

フェリー内で配布された「出入国カード」なるものは、予想に反してピラピラの紙切れでしたが、これは超重要書類なので緊張しながら記入しました。あと、「税関申告書」を下船前にあわてて記入。(が、あとでこれが大変なことに。後述。)

いちおう車両甲板でワゴンRと対面はできたものの運転して外に出ることは許されず、乗客全員がバスに乗せられて、いきなり税関に移動。かなり小さな建物で、そこには稚内で船内に預けた乗客の荷物がぐちゃっと置かれていました。そういえば預けた荷物には引き換え用の札も何も付けてません。この荷物の山の中から自分のダンボール箱を発掘して、なんとか全部見つかった時はちょっと嬉しかった。。。

そして入国手続きに長蛇の列。手で持てる分の荷物しかない人は簡単でいいけれど、こちらはLLサイズのダンボール3個、ボストンバッグ1個、スペアタイヤ一本、それにバックパックと書類一式のカバンがあります。カートに乗せようにも、これだけの量を一度に載せるとなると。。。いやあ無理だ。どうしよう。

途方に暮れていたら、誰かが「AOYAMA~」と呼んでいます。ハイハイ!と手を挙げて行ってみたら「オマエの税関申告書はミステイクだ、書き直せ」というような事を言うではありませんか。出た~、いきなり書類書き直し~。orz

しかし実はこれは、ロシア側の通関をお願いしていたINFLOT(インフロート)社の担当者だったのです。どこからともなく金髪の親切な女性が現れて、手とり足とり税関申告書の書き方を教えてくれます。彼女の名前はアーニャ。でも英語が全く通じない。「税関申告書は、手荷物用に2通、そして車両用に2通の合計4通必要なのよ」と言っていたに違いないのですが、とにかく理解するまでエライ時間かかりました。しかも書き損じはNGらしく、アホな私は何回も失敗して、数え切れない枚数を書き直し。。。

しかし、なんとか手荷物(ダンボール箱etc)の通関は無事終了。デカイ荷物を全て積んでINFLOT社のワゴン車に乗せられ、港からちょっと離れた立派な税関(?)のビルへ。守衛が「今日はもう終いだよ」とか言ってたのを、アーニャが言いくるめて強引に入館させてもらい、2Fの事務所で車両の「一時輸入通関」と「強制保険加入」を同時に済ませてくれました。すっげーー。

「もしかして、今日中に通関終わるんですか!? (アフトモビール、シヴォドニャ??を連呼しただけ)」「そうよ、今日中に運転できるわよ。(ダーダーと言っていた)」「ハラショー!スパシーバ!」 さすがINFLOT社、見事な手際のよさ!アーニャに支払った通関手数料は約6000RUB(約18,000円)でしたが、払う価値はあります。どう考えても、ロシア語の出来ない個人だけでこんな早く通関するのは絶対ムリ。

すると、アーニャの横からすっと出てきたおっさんが、たどたどしい英語で「私はHotel Alfaのマネージャです。案内しますからついてきて下さい」という。えー?なぜコルサコフ唯一のホテルから直々にお出迎えが。。。?あっ、もしかして、以前ハートランドフェリーに提出した旅程表に、テキトーにHotel Alfaの住所を書いちまったせいか!?

で、無事にHotel Alfaに到着。なんか思ったよりすごいボロい感じのホテルです。これだったら安いかな?「一泊いくらですか?(スコルカ ストーイトゥ?)」「3400ルーブル(約1万円)」「ぶっ」 ま、まじで!? あのー、ビジネスビザなんですけど。。。「じゃあ3200ルーブルにまけてあげよう」あ、はい。。。有難うございます。。。

通された部屋は広いダブルベッドにトイレ・バス付きなんだけど、バスタブがひん曲がってたり、1万円にしては有り得ないボロさで、鼻血が出るかと思いました。これが噂の外国人プライスなのか?いったいどうなってるんだ?

まあ、初めて行く国では、慣れない初日はどうしても高くつくもんです。でも、これじゃ高すぎて落ち着かないから、ここでレジストレーションするのはやめよう。。。あとのことは、明日ユジノサハリンスクに行ってから考えることにします。
とにかく怒涛のようなサハリン初日でした。はふぅ。

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