イローナのお宅で目覚めたこの日は久々の超快晴!朝食に焼きたての美味しいパンをいただき、ハンスと一緒にアムステルダム観光へ出発。「アムステルダムの運河は素晴らしいから、ボートに乗って観光しよう」と、アムステルダム中心街の観光ボート乗り場へ。おおお、ボート観光なんてストックホルム以来だ!楽しみ~。
アムステルダムの街は面白い造りになっています。地図で見ると良く分かりますが、中心街から同心円状に運河が巡らされているのです。船を使ってどこにでも行ける仕組みになってるんですね。今回のボートツアーは、この運河のひとつを使ってアムステルダムをぐるりと一周するコース。1時間のボート観光で8.5ユーロ。とても歩いては行けない距離をカバーしているので、これはお値打ちです!
ボートに揺られてレンガ造りの街並みを眺めるのは最高の贅沢かも。運河には大きな船を通すための跳ね橋もありますが、それ以外の普通の橋は背の低いボートしか通る事が出来ません。そのため観光ボートはものすごい平べったい造りになっています。運河のあちこちに小船やボートハウスが係留してある所をみると、船での交通が今でも現役なんだろうなぁ。
もちろん歩きでの観光も。みやげ物のチーズ屋さんの前で「昔はこうやってチーズを運んでいたんだよ」とハンス。ヨーロッパ人はチーズがないと生きて行けないのではないかと思うくらい、いろんな種類のチーズが売られています。チーズは食卓に欠かせないアイテムのひとつ。おみやげに最適ですが、残念ながらクルマ旅では痛んでしまうので見送り。
オランダといえばチューリップ!アムステルダムの花屋街はさぞかし色とりどりの花が咲き誇っているであろうと思ったら、シーズンオフのせいか花そのものよりも球根の方が沢山売られていました。球根といえど、信じられないほど沢山の種類があって、色や形や模様など様々です。チューリップにも流行があり、毎年のように新しい品種がリリースされているとのこと。
そして世界で最も自由な街アムステルダムといえば。。。みやげ物屋で堂々とカンナビス製品が売られていたりする所がさすが!こちらは観光客向けのキャンディ類ですが、これって日本では違法なの?
ちなみにカフェでは普通にマリファナが売られているそうです。日本でそんなもの買ったら犯罪ですが、アムステルダムでは許容範囲。しかも街にいかがわしい雰囲気が全く無いのが驚きです。何が善で何が悪かという事は人間が勝手に決めている事に過ぎないんだなぁ。
この立派な建物は、アムステルダムの駅!非常に巨大なレンガ造りの駅舎です。夕方になって、ハンスはここから電車に乗ってフローニゲンへ帰宅。
私のためにわざわざアムステルダムを案内してくれて本当にありがとうハンス。まさかオランダでこんなに暖かいおもてなしを受けるとは思ってもいませんでした。短い間でしたが、オランダ滞在はハンスとの想い出でいっぱいです。
2010年9月29日
2010年9月28日
実は速度メータ壊れてました
シベリアを走っていた頃から気付いてはいたのですが、スピードメータの速度表示とGARMIN nuviの速度表示が30km/hも違うことがあり、誤差にしてはオカシイなあとずっと思っていました。。。
日本で走っていた頃は誤差といってもせいぜい5km/hで無視できる程度だったので、ロシアでいきなりこんなにも表示が違うということは、きっとGARMIN World Mapがショボくてきちんと速度計算できないせいだろうと勝手に思い込んでいました。まさかスピードメータが壊れるなんて夢にも思ってなかった。
だけど、ハンスと一緒にアムステルダムに向かっている途中、「ナオコ、いくらなんでも君のスピードメータの表示はおかしいだろう」とご指摘が。実はハンスもGARMINのハンディGPSを持っていて、私のGARMIN nuviとほぼ同じ速度表示を示していました。例えばスピードメータ上では80km/hで巡航してるつもりでも、2つのGPS上では55km/hとなっていたり。
うーん、認めるのが怖かったけど、2つのGPSが同じ速度を示しているという事は、どう考えてもワゴンRのスピードメータが壊れているという事だな。ということはアレか、ロシアにいる間ずっと80km/hで快走してるつもりだったけど、実は15000キロの距離をずっと原チャリもビックリの55km/hで走っていたということか。もしかして私、ロシアでも北欧でも超迷惑車両だったのでは!Σ(゚皿゚)
それにしても、まさかスピードメータのような重要な計器が壊れるなんて予想外でした。クルマだったから良かったけど、もしこれが飛行機の対気速度計だったら今頃とっくに墜落して死んでるはずです。それにしてもなんでだ?こんな事って有り得るのか。
。。。で、さかのぼって原因を考えてみました。日本を走っていた頃はメータとGPSの速度表示にほぼ誤差がなく、初めてヒドイ誤差がある事に気付いたのはロシア極東ハバロフスクを出てすぐのあたり。ということは、怪しいのはVanino~Lidogaの340kmの悪路かも。朝から晩までガタガタ道で、何が起こってもおかしくない状態でしたから、ここでメータがやられてしまった可能性高し。
どういう仕組みになってるのか詳しくは知りませんが、タコメータや距離計の表示は問題なしです。タコメータに関しては日本で60km/hでテスト走行していた時3500~4000rpm前後で、今でもGPSの速度と付き合わせれば同じ結果が出ます。また、距離計に関しては、ハイウェイのあちこちにある「○○まであと何キロ」の看板と照らし合わせても正確なので、道中とくに問題はありませんでした。
いやー、壊れたのがスピードメータだけで本当に良かった。。。だけどもしGPSが無かったらスピードメータが壊れてる事すら一生気づかなかっただろうなぁ。よく考えたらオランダに来る前にこの状態でドイツの高速アウトバーン走ってたのか私。迷惑だっただろうなあ。
とりあえずGARMINのほうが正確な速度表示を出すことが分かったので、以後はこちらの表示を頼りにドライブしています。ヨーロッパのハイウェイは110km/h~120km/hという所が多いのですが、ワゴンRでそんなに速くエンジンぶん回すのは心配なので、道が空いてる場合はGPS表示で80km/h前後、後続車が数珠つなぎになりそうな場合は頑張ってGPS表示90km/h超を心がけています。(ちなみにこの時、ワゴンRの壊れたスピードメータは110~120km/hを指しているわけですが。。。)
いろんな意味で、GARMIN nuviを持ってきて助かりました。滅多にないトラブルだとは思いますが、皆様もお気をつけください。(T_T)
日本で走っていた頃は誤差といってもせいぜい5km/hで無視できる程度だったので、ロシアでいきなりこんなにも表示が違うということは、きっとGARMIN World Mapがショボくてきちんと速度計算できないせいだろうと勝手に思い込んでいました。まさかスピードメータが壊れるなんて夢にも思ってなかった。
だけど、ハンスと一緒にアムステルダムに向かっている途中、「ナオコ、いくらなんでも君のスピードメータの表示はおかしいだろう」とご指摘が。実はハンスもGARMINのハンディGPSを持っていて、私のGARMIN nuviとほぼ同じ速度表示を示していました。例えばスピードメータ上では80km/hで巡航してるつもりでも、2つのGPS上では55km/hとなっていたり。
うーん、認めるのが怖かったけど、2つのGPSが同じ速度を示しているという事は、どう考えてもワゴンRのスピードメータが壊れているという事だな。ということはアレか、ロシアにいる間ずっと80km/hで快走してるつもりだったけど、実は15000キロの距離をずっと原チャリもビックリの55km/hで走っていたということか。もしかして私、ロシアでも北欧でも超迷惑車両だったのでは!Σ(゚皿゚)
それにしても、まさかスピードメータのような重要な計器が壊れるなんて予想外でした。クルマだったから良かったけど、もしこれが飛行機の対気速度計だったら今頃とっくに墜落して死んでるはずです。それにしてもなんでだ?こんな事って有り得るのか。
。。。で、さかのぼって原因を考えてみました。日本を走っていた頃はメータとGPSの速度表示にほぼ誤差がなく、初めてヒドイ誤差がある事に気付いたのはロシア極東ハバロフスクを出てすぐのあたり。ということは、怪しいのはVanino~Lidogaの340kmの悪路かも。朝から晩までガタガタ道で、何が起こってもおかしくない状態でしたから、ここでメータがやられてしまった可能性高し。
どういう仕組みになってるのか詳しくは知りませんが、タコメータや距離計の表示は問題なしです。タコメータに関しては日本で60km/hでテスト走行していた時3500~4000rpm前後で、今でもGPSの速度と付き合わせれば同じ結果が出ます。また、距離計に関しては、ハイウェイのあちこちにある「○○まであと何キロ」の看板と照らし合わせても正確なので、道中とくに問題はありませんでした。
いやー、壊れたのがスピードメータだけで本当に良かった。。。だけどもしGPSが無かったらスピードメータが壊れてる事すら一生気づかなかっただろうなぁ。よく考えたらオランダに来る前にこの状態でドイツの高速アウトバーン走ってたのか私。迷惑だっただろうなあ。
とりあえずGARMINのほうが正確な速度表示を出すことが分かったので、以後はこちらの表示を頼りにドライブしています。ヨーロッパのハイウェイは110km/h~120km/hという所が多いのですが、ワゴンRでそんなに速くエンジンぶん回すのは心配なので、道が空いてる場合はGPS表示で80km/h前後、後続車が数珠つなぎになりそうな場合は頑張ってGPS表示90km/h超を心がけています。(ちなみにこの時、ワゴンRの壊れたスピードメータは110~120km/hを指しているわけですが。。。)
いろんな意味で、GARMIN nuviを持ってきて助かりました。滅多にないトラブルだとは思いますが、皆様もお気をつけください。(T_T)
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アムステルダム迄の道のり
せっかくオランダに来たのだから、アムステルダムを素通りするのは勿体無いかなぁ。。。と思っていたら、ハンスから素敵な提案が。「どうだい、私の友達がアムステルダムに居るから一緒に訪ねてみないかね?」おおお!実に面白そうな計画です。ぜひぜひ。でも、移動手段はどうします?「行きは君のワゴンRで一緒に行って、帰りは電車で戻るよ」ナイス!もちろん大歓迎です。
でも身長200cm超のハンスは私が過去に出会った人の中でも最大級にデカイ人。大丈夫か?立派なメルセデスを運転してた時ですらヒザが当たって窮屈そうだったハンスが、マッチ箱みたいなワゴンRに乗れるのか?たとえ乗れたとしても拷問の部類に入るんじゃないか?「心配ないよ、小さなクルマの方が意外と乗り心地がいいもんさ」(いや、心配です)
■9/28 フローニゲン~フォーレンダム(Volendam)~アムステルダム [約220km]
というわけで、ワゴンR助手席を可能な限り後方にずらして乗って貰ったところ。。。おお?本当に意外とイケる?ダッシュボードの形状が絶妙だったお陰で、ハンスのヒザでもギリギリの余裕が。よかった。ワゴンR開発者の皆さん有難う。ワゴンRは身長200cm以上の人でも乗れる事が証明されました。(^o^)/
そんなこんなで、まずはフローニゲンから西に向かい、世界最大の堤防アフスライトダイクへ(詳細はこちらのエントリを参照)。ここはハイウェイになっていますが嬉しいことに通行は無料です。全長32キロの大堤防を南進すると、右手側に海、左手側に湖が見えます。高潮の際、この堤防がなければオランダの豊かな干拓地は水没してしまいます。アフスライトダイクは人々の命を守る重要な建造物なのです。
次に向かったのは風光明媚なフォーレンダム(Volendam)。かつての港町の面影を残した観光地です。どの建物もレンガ造りですが、2階部分が緑色の板で覆われているのがフォーレンダムの特徴なのだとか。赤い屋根もお洒落ですてき。道はどこもレンガが敷き詰めてあって、どこを見ても絵になります。ずっと散歩してても飽きない場所です。
そしてついにアムステルダム到着!ハンスの友達のエックハルト&イローナ夫妻のお宅へ向かいます。残念ながらエックハルトはドイツへ出張中でしたが、奥さんのイローナが我々を迎えてくれました。運河に面したレンガ造りの3階で、見晴らし抜群。しかもなんと、歩いてアムステルダム中心地まで行ける場所にあります。素晴らしい。
その晩、ハンスとイローナの3人で夜のアムステルダムへ。。。「何か食べたいものはあるかね?ご馳走するよ。イタリア料理がいいかい?それとも日本料理?」とハンス。いつもご馳走になってばかりでただでさえ恐縮だというのに、うっかりオランダ料理を食べてみたいです♪と言ってしまった私。「おお、オランダ料理か。わかった、探してみよう。」あれ?どこにでもある訳じゃないの?
2人に付いて行った場所は、何やら星がいっぱい付いてる高級ホテルのレストラン。え!なんで!?うあああ、なんだか私には身分不相応な気がする。全然知らなかったのですが、オランダ料理というジャンルは基本的には存在しなくて、あったとしてもコース料理の高級店のみだとか。げげーん。
そしていただいたのは、オランダ風の小エビを添えた魚料理。バター風味のソースにアスパラガスが添えてあって大変美味でした。うーむ、今回の旅行でこんなグルメなものを食べる機会に恵まれるとは夢にも思っていなかったなあ。ハンス本当におご馳走様です。
でも身長200cm超のハンスは私が過去に出会った人の中でも最大級にデカイ人。大丈夫か?立派なメルセデスを運転してた時ですらヒザが当たって窮屈そうだったハンスが、マッチ箱みたいなワゴンRに乗れるのか?たとえ乗れたとしても拷問の部類に入るんじゃないか?「心配ないよ、小さなクルマの方が意外と乗り心地がいいもんさ」(いや、心配です)
■9/28 フローニゲン~フォーレンダム(Volendam)~アムステルダム [約220km]
というわけで、ワゴンR助手席を可能な限り後方にずらして乗って貰ったところ。。。おお?本当に意外とイケる?ダッシュボードの形状が絶妙だったお陰で、ハンスのヒザでもギリギリの余裕が。よかった。ワゴンR開発者の皆さん有難う。ワゴンRは身長200cm以上の人でも乗れる事が証明されました。(^o^)/
そんなこんなで、まずはフローニゲンから西に向かい、世界最大の堤防アフスライトダイクへ(詳細はこちらのエントリを参照)。ここはハイウェイになっていますが嬉しいことに通行は無料です。全長32キロの大堤防を南進すると、右手側に海、左手側に湖が見えます。高潮の際、この堤防がなければオランダの豊かな干拓地は水没してしまいます。アフスライトダイクは人々の命を守る重要な建造物なのです。
次に向かったのは風光明媚なフォーレンダム(Volendam)。かつての港町の面影を残した観光地です。どの建物もレンガ造りですが、2階部分が緑色の板で覆われているのがフォーレンダムの特徴なのだとか。赤い屋根もお洒落ですてき。道はどこもレンガが敷き詰めてあって、どこを見ても絵になります。ずっと散歩してても飽きない場所です。
そしてついにアムステルダム到着!ハンスの友達のエックハルト&イローナ夫妻のお宅へ向かいます。残念ながらエックハルトはドイツへ出張中でしたが、奥さんのイローナが我々を迎えてくれました。運河に面したレンガ造りの3階で、見晴らし抜群。しかもなんと、歩いてアムステルダム中心地まで行ける場所にあります。素晴らしい。
その晩、ハンスとイローナの3人で夜のアムステルダムへ。。。「何か食べたいものはあるかね?ご馳走するよ。イタリア料理がいいかい?それとも日本料理?」とハンス。いつもご馳走になってばかりでただでさえ恐縮だというのに、うっかりオランダ料理を食べてみたいです♪と言ってしまった私。「おお、オランダ料理か。わかった、探してみよう。」あれ?どこにでもある訳じゃないの?
2人に付いて行った場所は、何やら星がいっぱい付いてる高級ホテルのレストラン。え!なんで!?うあああ、なんだか私には身分不相応な気がする。全然知らなかったのですが、オランダ料理というジャンルは基本的には存在しなくて、あったとしてもコース料理の高級店のみだとか。げげーん。
そしていただいたのは、オランダ風の小エビを添えた魚料理。バター風味のソースにアスパラガスが添えてあって大変美味でした。うーむ、今回の旅行でこんなグルメなものを食べる機会に恵まれるとは夢にも思っていなかったなあ。ハンス本当におご馳走様です。
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2010年9月26日
海より低い土地の暮らし
ハンスがドライブに連れて行ってくれて、道中いろいろと興味深い話を聞かせて貰いました。
オランダの国土は非常に海抜が低く、多くの農地が海面より低い位置にあります。満潮や嵐などで堤防が決壊すると洪水による大惨事に見舞われるため、大変な労力をかけていくつもの堤防を築いてきたのだそうです。
■3重に築かれた堤防
たとえば、フローニゲンから少し北に行ったノードポルダーザイル(Noordpolderzijl)周辺では、3重に築かれた堤防を見ることができます
最初から3重だった訳ではなく、「波よけの堤防を築く→土砂が溜まって陸地ができる→できた陸地の外側にさらに堤防を築く」というプロセスの繰り返しで現在の姿になったそうです。
「これらの堤防には名前があるんだ。海に面した外側の堤防は『見張る者(Watcher)』、その内側の堤防は『まどろむ者(Sleeper)』、さらに内側の堤防は『夢見る者(Dreamer)』と呼ばれていて、万一の高潮があっても3重に農地が守られる仕組みなんだよ」とハンス。
このような形で、オランダは干拓地を利用して人工的に国土面積を広げてきたそうですが、言うは易く行うは難し。。。堤防の外側に新しい陸地が出来ても、塩分が濃すぎてそのままでは農地利用できません。そこで、塩分を吸収する植物を植え、辛抱強く何年もかけて土壌を改良してきたそうです。
何の説明もなければ一見のどかな田園風景が続いているようにしか見えませんが、こうして説明してもらうと、気が遠くなるような干拓の歴史を目の前に見ている事に気付きます。オランダ人すごいなあ。
■世界最大の巨大堤防
さらに、オランダにはアフスライトダイク(締め切り大堤防)と呼ばれる世界最大の堤防があります。初めて地図で見たとき、なんでこんな所にこんな巨大な橋を建設する必要があったんだろう?と思っていましたが、実は橋ではなくて全長32キロの大堤防だと聞いてぶったまげました。
堤防というからには海水を遮っているわけです。このアフスライトダイクが出来る前は、ザイデル湾と呼ばれる大きな湾があったそうですが、湾の入り口を巨大堤防で締め切った結果、現在では淡水の湖になっています。と同時に、湾の内側を干拓してさらに新しい農地を生み出したのだとか。もう訳が分からないくらいスケールのでかい話です。オランダ人おそるべし。
というわけで、堤防の内側の湖のあちこちに、かつての港町の名残が残っていたりするのが面白い。。。以前は海に面していた漁港が、堤防によって淡水の湖に変身したわけですから、人々のライフスタイルも大きく変わったに違いありません。
これらの治水の歴史から感じるのは、オランダ人は昔から知恵を絞って努力してきたんだなぁ、という事です。そしてこんなにも大きな堤防を築くことによって、国土を洪水から守るだけでなく、農業の発展も促してきたんですね。興味深いのは、オランダではこんなにも人工的に自然がコントロールされているというのに、昔ながらの農村風景がそのまんま残っており、日本よりもだいぶナチュラルな印象だということ。この農村の調和のとれた美しさは一見の価値ありだと思います。
また、オランダの国土面積は日本よりだいぶ小さいわけですが、農産物の生産性は驚くほど高く、野菜や乳製品などの多くが外国への輸出されていると聞いてビックリ。す、すごい。こんな小さな国土でも、国外に輸出できるほどの農産物を生産できるなんて。
農村は道端の草地に至るまできちんと手入れされており、見た目に美しいだけでなく経済的にも豊かさを感じます。どんどん農地が減って食料を輸入に頼っている日本とは対照的です。オランダを手本にすれば、日本もいろいろな問題を解決できるんじゃないかなぁ?
オランダの国土は非常に海抜が低く、多くの農地が海面より低い位置にあります。満潮や嵐などで堤防が決壊すると洪水による大惨事に見舞われるため、大変な労力をかけていくつもの堤防を築いてきたのだそうです。
■3重に築かれた堤防
たとえば、フローニゲンから少し北に行ったノードポルダーザイル(Noordpolderzijl)周辺では、3重に築かれた堤防を見ることができます
最初から3重だった訳ではなく、「波よけの堤防を築く→土砂が溜まって陸地ができる→できた陸地の外側にさらに堤防を築く」というプロセスの繰り返しで現在の姿になったそうです。
「これらの堤防には名前があるんだ。海に面した外側の堤防は『見張る者(Watcher)』、その内側の堤防は『まどろむ者(Sleeper)』、さらに内側の堤防は『夢見る者(Dreamer)』と呼ばれていて、万一の高潮があっても3重に農地が守られる仕組みなんだよ」とハンス。
このような形で、オランダは干拓地を利用して人工的に国土面積を広げてきたそうですが、言うは易く行うは難し。。。堤防の外側に新しい陸地が出来ても、塩分が濃すぎてそのままでは農地利用できません。そこで、塩分を吸収する植物を植え、辛抱強く何年もかけて土壌を改良してきたそうです。
何の説明もなければ一見のどかな田園風景が続いているようにしか見えませんが、こうして説明してもらうと、気が遠くなるような干拓の歴史を目の前に見ている事に気付きます。オランダ人すごいなあ。
■世界最大の巨大堤防
さらに、オランダにはアフスライトダイク(締め切り大堤防)と呼ばれる世界最大の堤防があります。初めて地図で見たとき、なんでこんな所にこんな巨大な橋を建設する必要があったんだろう?と思っていましたが、実は橋ではなくて全長32キロの大堤防だと聞いてぶったまげました。
堤防というからには海水を遮っているわけです。このアフスライトダイクが出来る前は、ザイデル湾と呼ばれる大きな湾があったそうですが、湾の入り口を巨大堤防で締め切った結果、現在では淡水の湖になっています。と同時に、湾の内側を干拓してさらに新しい農地を生み出したのだとか。もう訳が分からないくらいスケールのでかい話です。オランダ人おそるべし。
というわけで、堤防の内側の湖のあちこちに、かつての港町の名残が残っていたりするのが面白い。。。以前は海に面していた漁港が、堤防によって淡水の湖に変身したわけですから、人々のライフスタイルも大きく変わったに違いありません。
これらの治水の歴史から感じるのは、オランダ人は昔から知恵を絞って努力してきたんだなぁ、という事です。そしてこんなにも大きな堤防を築くことによって、国土を洪水から守るだけでなく、農業の発展も促してきたんですね。興味深いのは、オランダではこんなにも人工的に自然がコントロールされているというのに、昔ながらの農村風景がそのまんま残っており、日本よりもだいぶナチュラルな印象だということ。この農村の調和のとれた美しさは一見の価値ありだと思います。
また、オランダの国土面積は日本よりだいぶ小さいわけですが、農産物の生産性は驚くほど高く、野菜や乳製品などの多くが外国への輸出されていると聞いてビックリ。す、すごい。こんな小さな国土でも、国外に輸出できるほどの農産物を生産できるなんて。
農村は道端の草地に至るまできちんと手入れされており、見た目に美しいだけでなく経済的にも豊かさを感じます。どんどん農地が減って食料を輸入に頼っている日本とは対照的です。オランダを手本にすれば、日本もいろいろな問題を解決できるんじゃないかなぁ?
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2010年9月24日
車両は欧州で売却できる?
「ところで君のクルマ、ヨーロッパで売却する事は考えなかったのかい?」とハンス。うーん、それは考えましたけど、ダメなんですよ今回は。。。アフリカ行くためカルネ申請しちゃったので、日本に送り返す約束になってるんです。
「そうか、まあアフリカ行きなら仕方ないね。でももし、EU内で旅を終える計画だったなら、君のクルマはEU内で売却できるはずだよ」えっ!? なんですって? 私のクルマ日本車だから、ロシアで一時輸入扱いだったように、EUだって一時輸入扱いでしょう?だったら必ずEU外に持ち去らないといけないですよね?
「確かにロシアではそうだ。ロシアで入国通関する時、税関で必ず一時輸入許可の紙切れを交付されるね?外国で登録された車両はロシアでは一時輸入扱いになるから、ロシア国内で売却することは出来ない。。。だが、フィンランドからEUに入る時、税関でEU一時輸入許可の書類を受け取ったかね?受け取らなかっただろう?」
フィンランドで一時輸入許可の書類? あっ、そういえば。。。フィンランドの税関では何の書類も交付されなかったのを思い出した!
「ということはだね、君のクルマはEU内では一時輸入扱いではないんだよ。だから売却しても問題はないと思うよ。」
なんと。。。だけど、売却するには関税を払わなければいけないのでは?
「もちろん関税は支払わなければならない。だけど、それは買い手が支払うものであって、売り手の君が心配する必要はないんだよ。もっとも、君の右ハンドル車を欲しがる人はEUにはいないから、パーツ取り車扱いだね。関税の事を考えるとたぶん値段はつかないだろうけど。」
。。。。というような会話をハンスと交わして目からウロコだった私。
もちろん私は輸出入関係はシロウトですので、口頭での未確認情報を垂れ流すのはどうかと思いますが。。。(^^;)
私の今回の旅行はアフリカ行きなので上記のケースには該当しません。だけどもし、ヨーロッパで合法的に車両を処分できるとしたら、日本からロシア横断計画を立てるのが非常にラクになるはずです。私はこれは一時輸出入の関係で無理だと思っていましたが、ハンスの話を聞いて、EU内に一時輸入の縛りが無いというのは盲点でした。
ただ、大筋の理屈は分かった気がしますが、こまかい疑問がいくつかあります。
例えばです。ヨーロッパで売却するのはOKだとしても、日本を出国する時に「一時輸出許可」を貰って出国しているわけで、要するに必ず車両を日本に持って帰りますという約束があります。(ていうかそもそも海外で売却予定だなんて言ったら、絶対に一時輸出許可は出ない気がする) これについては日本の税関とどう折り合いをつけるのか良く分かりません。
ヨーロッパで車両売却後に日本で抹消登録すれば、形の上では問題なさそうですが、日本の税関に対する約束をばっくれるのは良くない気がします。それとも、EU売却国に関税が支払われて売却が成立した時点で自動的に日本の税関に何らかの連絡が行くのだろうか?
いろいろと疑問は残るものの、EUでの車両売却を合法的にクリアできる可能性があるとすれば、今後ロシア横断を考える人にとっては朗報かも知れません。ちょっと興味ある分野なので、帰国したら真面目に調べてみようっと。
※追記:その後、西アフリカのマリで、日本の一時輸出許可に対する謎がやっと解けました。。。詳細はこちらのエントリをどうぞ。
「そうか、まあアフリカ行きなら仕方ないね。でももし、EU内で旅を終える計画だったなら、君のクルマはEU内で売却できるはずだよ」えっ!? なんですって? 私のクルマ日本車だから、ロシアで一時輸入扱いだったように、EUだって一時輸入扱いでしょう?だったら必ずEU外に持ち去らないといけないですよね?
「確かにロシアではそうだ。ロシアで入国通関する時、税関で必ず一時輸入許可の紙切れを交付されるね?外国で登録された車両はロシアでは一時輸入扱いになるから、ロシア国内で売却することは出来ない。。。だが、フィンランドからEUに入る時、税関でEU一時輸入許可の書類を受け取ったかね?受け取らなかっただろう?」
フィンランドで一時輸入許可の書類? あっ、そういえば。。。フィンランドの税関では何の書類も交付されなかったのを思い出した!
「ということはだね、君のクルマはEU内では一時輸入扱いではないんだよ。だから売却しても問題はないと思うよ。」
なんと。。。だけど、売却するには関税を払わなければいけないのでは?
「もちろん関税は支払わなければならない。だけど、それは買い手が支払うものであって、売り手の君が心配する必要はないんだよ。もっとも、君の右ハンドル車を欲しがる人はEUにはいないから、パーツ取り車扱いだね。関税の事を考えるとたぶん値段はつかないだろうけど。」
。。。。というような会話をハンスと交わして目からウロコだった私。
もちろん私は輸出入関係はシロウトですので、口頭での未確認情報を垂れ流すのはどうかと思いますが。。。(^^;)
私の今回の旅行はアフリカ行きなので上記のケースには該当しません。だけどもし、ヨーロッパで合法的に車両を処分できるとしたら、日本からロシア横断計画を立てるのが非常にラクになるはずです。私はこれは一時輸出入の関係で無理だと思っていましたが、ハンスの話を聞いて、EU内に一時輸入の縛りが無いというのは盲点でした。
ただ、大筋の理屈は分かった気がしますが、こまかい疑問がいくつかあります。
例えばです。ヨーロッパで売却するのはOKだとしても、日本を出国する時に「一時輸出許可」を貰って出国しているわけで、要するに必ず車両を日本に持って帰りますという約束があります。(ていうかそもそも海外で売却予定だなんて言ったら、絶対に一時輸出許可は出ない気がする) これについては日本の税関とどう折り合いをつけるのか良く分かりません。
ヨーロッパで車両売却後に日本で抹消登録すれば、形の上では問題なさそうですが、日本の税関に対する約束をばっくれるのは良くない気がします。それとも、EU売却国に関税が支払われて売却が成立した時点で自動的に日本の税関に何らかの連絡が行くのだろうか?
いろいろと疑問は残るものの、EUでの車両売却を合法的にクリアできる可能性があるとすれば、今後ロシア横断を考える人にとっては朗報かも知れません。ちょっと興味ある分野なので、帰国したら真面目に調べてみようっと。
※追記:その後、西アフリカのマリで、日本の一時輸出許可に対する謎がやっと解けました。。。詳細はこちらのエントリをどうぞ。
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オランダSIMをロシア携帯に
ハンスからもうひとつサプライズが。「ナオコ、確かロシアの携帯持ってたでしょう。今どうしてる?」「まだ持ってますけど、ロシアを出る時ミーハにSIMカード返却したので使えない状態です」「ふーん、ちょっと貸してみて」
。。。と、ロシアで買った中古携帯をハンスに渡したら、ハンスが自分のSIMカードを差し替えて実験してくれました。「おお、やっぱりオランダのSIMカードでもちゃんと使えるじゃないか」「えっ!本当ですか。すごい。でもオランダでしか使えないんじゃ。。。?」「いやいや、これはVodafoneのSIMカードだから、ヨーロッパ諸国でローミング可能なはずだよ」「そ、そんな便利だったとは。どうしよう、私もオランダでSIMカード買おうかなあ」「いいよ、このSIMカードをあげるから、そのまま使いなさい」
えええええ!!! マジですか!! 貰っちゃっていいんですか!? (((゚゚Д゚゚)))
有り得ない展開にビビる私。実は北欧にいたとき、携帯が使えなかったせいで人と連絡とるのがちょっと不便でした(WiFiが使える場所でSkypeを使って電話したりしてました)。だからヨーロッパで使えるプリペイド式のSIMカードが欲しかったのですが、そもそもロシア携帯に欧州のSIMカードが適合するかどうかイマイチ半信半疑だったので、買うのをためらっていたのです。だけどハンスのお陰で一挙に全ての問題が解決!ロシア携帯もヨーロッパ携帯も互換性があるのね。素晴らしい。
しかもこのSIMカードにいくら入金されていたかというと。。。。なんと28ユーロも入ってるではありませんか!! ちょ、コレ、タダで貰っちゃうには高額すぎるんですけど!? 「そんなこと気にしなさんな。それより、オランダを出た後も、たまにSMS送って無事を知らせてちょうだい」うわあああん、ハンス本当に有難う~!(T_T)
というわけで結論です。ロシアで買った携帯電話でもヨーロッパのSIMカードが問題なく使える事が分かりました。参考までに、オランダのVodafoneの場合、料金の目安は以下の通りです:
・EU内で通話発信する場合 -- 46¢/1分
・EU内で通話受信する場合 -- 18¢/1分
・EU内でSMS送信する場合 -- 13¢/1回
・EU内でSMS受信する場合 -- 無料
ただ一つ問題があって。。。一旦オランダを出てしまうとSIMカードに追加の入金が出来ません。(というのは正確にはウソで、実際にはネット経由でクレジットカード入金できるらしいのですが、オランダ語で書かれたVodafoneのサービスを使いこなすのは難易度高く挫折) ヨーロッパには、ロシアのようにあちこちの街角に自動入金マシンがある訳ではないので、そこが微妙に不便です。
そんなわけで、SIMカードの残金を節約するために、通話は控えてSMS送受信に徹することに決定。SMSが使えるだけでも、WiFi求めて街中を探し回らなくて済むので本当に助かります。
ハンスのお陰で、西アフリカの地図データに引き続き、携帯電話まで使えるようになってしまいました。なんだかヨーロッパ旅がパワーアップしつつある感じです。感謝!
※追記:素晴らしいことに、この「ロシア携帯+オランダSIM」の組み合わせのままで西アフリカでもバリバリ携帯が使えました。しかもロシア携帯が普通にSIMフリーだったのが幸いして、西アフリカで激安の現地SIMカードに差し替えたり自由自在!お陰さまでこれ以降、旅先での電話(SMS)連絡には一切困りませんでした。ロシア、ヨーロッパ、アフリカ共に同じ通信方式を採用しているなんて超素敵!
。。。と、ロシアで買った中古携帯をハンスに渡したら、ハンスが自分のSIMカードを差し替えて実験してくれました。「おお、やっぱりオランダのSIMカードでもちゃんと使えるじゃないか」「えっ!本当ですか。すごい。でもオランダでしか使えないんじゃ。。。?」「いやいや、これはVodafoneのSIMカードだから、ヨーロッパ諸国でローミング可能なはずだよ」「そ、そんな便利だったとは。どうしよう、私もオランダでSIMカード買おうかなあ」「いいよ、このSIMカードをあげるから、そのまま使いなさい」
えええええ!!! マジですか!! 貰っちゃっていいんですか!? (((゚゚Д゚゚)))
有り得ない展開にビビる私。実は北欧にいたとき、携帯が使えなかったせいで人と連絡とるのがちょっと不便でした(WiFiが使える場所でSkypeを使って電話したりしてました)。だからヨーロッパで使えるプリペイド式のSIMカードが欲しかったのですが、そもそもロシア携帯に欧州のSIMカードが適合するかどうかイマイチ半信半疑だったので、買うのをためらっていたのです。だけどハンスのお陰で一挙に全ての問題が解決!ロシア携帯もヨーロッパ携帯も互換性があるのね。素晴らしい。
しかもこのSIMカードにいくら入金されていたかというと。。。。なんと28ユーロも入ってるではありませんか!! ちょ、コレ、タダで貰っちゃうには高額すぎるんですけど!? 「そんなこと気にしなさんな。それより、オランダを出た後も、たまにSMS送って無事を知らせてちょうだい」うわあああん、ハンス本当に有難う~!(T_T)
というわけで結論です。ロシアで買った携帯電話でもヨーロッパのSIMカードが問題なく使える事が分かりました。参考までに、オランダのVodafoneの場合、料金の目安は以下の通りです:
・EU内で通話発信する場合 -- 46¢/1分
・EU内で通話受信する場合 -- 18¢/1分
・EU内でSMS送信する場合 -- 13¢/1回
・EU内でSMS受信する場合 -- 無料
ただ一つ問題があって。。。一旦オランダを出てしまうとSIMカードに追加の入金が出来ません。(というのは正確にはウソで、実際にはネット経由でクレジットカード入金できるらしいのですが、オランダ語で書かれたVodafoneのサービスを使いこなすのは難易度高く挫折) ヨーロッパには、ロシアのようにあちこちの街角に自動入金マシンがある訳ではないので、そこが微妙に不便です。
そんなわけで、SIMカードの残金を節約するために、通話は控えてSMS送受信に徹することに決定。SMSが使えるだけでも、WiFi求めて街中を探し回らなくて済むので本当に助かります。
ハンスのお陰で、西アフリカの地図データに引き続き、携帯電話まで使えるようになってしまいました。なんだかヨーロッパ旅がパワーアップしつつある感じです。感謝!
※追記:素晴らしいことに、この「ロシア携帯+オランダSIM」の組み合わせのままで西アフリカでもバリバリ携帯が使えました。しかもロシア携帯が普通にSIMフリーだったのが幸いして、西アフリカで激安の現地SIMカードに差し替えたり自由自在!お陰さまでこれ以降、旅先での電話(SMS)連絡には一切困りませんでした。ロシア、ヨーロッパ、アフリカ共に同じ通信方式を採用しているなんて超素敵!
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OpenStreetMapスゴイ!
「プレゼントだよ、西アフリカの地図が入ってる。君のGARMIN nuviで使ってごらん」と、ハンスから渡されたのは何の変哲もない市販のSDカード。え?西アフリカの地図ですか?
あらら、それなら既にGarmin World Mapを持ってるから心配いりませんよ。こいつはさすがGARMIN製品だけあって、道路情報はショボくてイマイチですが最低でも町や村の位置や名前は表示できるし、ナビ機能なんて全然使えませんけどロシア極東の僻地で現在地くらいは表示できたんですよ。しかも全世界をカバーしている地図データなので、紙地図と併用すれば、当然西アフリカもこれ一つで大丈夫だと思いますよ?
「いいからこのSDカードを入れて見てごらん」と促され、よく意味が分からないままに貰ったSDカードをGARMIN nuviに挿入して、とりあえず西アフリカの玄関口のタンジェ(モロッコ北部)を表示させてみました。あれ?うそ!?すごい!!!タンジェの詳細な市街地図が表示されているではありませんか!どういうこと!?
「ついでに、この地図データならナビ機能も普通に使えるよ」とハンス。ははは、まさかあ~。それはないでしょう。試しにタンジェの港から郊外までをナビって見たところ。。。。うおおおおお!!!ちゃんと最短ルートが表示される上に音声ガイドまで普通に使える!
驚きのあまり興奮している私を見て、ハンスが面白そうに笑いながら「驚いたかい?しかもこの地図はネット上に公開されていて無料で使えるんだ。こうしている間にも、世界中の人々の手によって最新情報に更新され続けているんだよ。」
■自由なウィキ世界地図、OpenStreetMap
そう言って見せてくれたのはOpenStreetMapというサイト。一見、Google Mapのように見えますが。。。その違いは、極東ロシアやアフリカ等のマイナーな地域に歴然とします。例えば、日本に近いサハリンで一番大きな町、ユジノサハリンスクをGoogle MapとOpenStreetMapで見比べてみると。。。。。
↑天下のGoogle Mapでも、ユジノサハリンスクの地図は無いに等しい状態です。(Google Mapで表示)
※2015追記:最近やっとGoogle Mapでもユジノ市街地の詳細が表示されるようになりました。良かった。
↑一方のOpenStreetMapでユジノサハリンスクを表示すると、詳細な市街地図が!!! (OpenStreetMapで表示)
さらに言うと、今回の旅行で全く地図情報が見つからなくて難儀したロシア極東のVanino~Lidogaの悪路についても、OpenStreetMapならこの通り、誰かがちゃんとGPSロガーで記録したルートを更新してくれています。
こりゃすごい!この地図データさえあればロシア旅は無敵です!そしてもちろんアフリカも。。。
素晴らしい情報を教えてくれたハンスには本当に感謝なのです。ありがとう!
■GARMINデータとして使う際の注意
世の中には便利なツールがあって、このOpenStreetMapのデータをGARMIN用データに変換できるものがあります。しかしながら、このツールは開発者個人の善意で提供されており、なおかつ使用の際にはサーバにかなり負担がかかるため、ここで安易に紹介するのは控えたいと思います。
また、上記すべてが無料で使えるということは、当然ながら地図データで商売しているGARMIN社にとって不利益となる可能性についても留意が必要です。(OpenStreetMapの存在をGARMIN社が脅威と感じた場合、将来の製品に特殊なロックがかかる可能性も有り得ます。)
宣伝になってしまうかも知れませんが、正直言って先進国ではGARMINマップソースは無敵です!日本とヨーロッパとモスクワ周辺でGARMIN City Navigatorを使った経験から言うと、その出来は素晴らしく、単にナビが出来るだけでなく、給油所・スーパー・キャンプ場などの膨大な便利データが詰まっていることは旅行者にとって大きな助けとなります。これらの施設情報の為だけでも、高価なGARMINマップソースを購入するメリットは十分にあると感じています。結果的に、莫大な時間とお金の節約になるからです。(この件については後日、別エントリで詳しく説明します)
従ってOpenStreetMapデータを使うのは、あくまでもGARMIN製品がカバーしきれていない地域を補うためと考えるべきでしょう。特にシベリアやアフリカなどの過疎エリアはGARMIN社にもヤル気が感じられませんので、こういったマイナーな地域こそOpenStreetMapデータの出番だと思います。無料だから使うのではなく、ソレしか無いから使う、というスタンスです。
というわけで、OpenStreetMapデータの変換方法については、真面目にこれらの地域を旅行したいと考えている方のみ、個別にメールで青山までお問い合わせください。ご理解のほど宜しくお願いします。(連絡先は自己紹介欄からどうぞ)
※追記:後で知りましたが、南アのTracks4Africaというサイトで、GARMIN用のアフリカGPSマップを販売しています。アフリカ全土(西アフリカ含む)を正確にカバーしているらしく、オーバーランダー達の間で非常に評判が良いです。SDカードはオンラインで購入できます。
※ちなみにOSMマップは無料かつ都市部まで網羅されているためロシア・アフリカ方面の節約旅行者に大人気ですが、たまに道路の接続部分の編集に失敗してる箇所があって、稀にですが10km先の街に行くのに400km迂回するようなアホな結果が出たりする事もあります。常識的に考えればあり得ないので、それで迷う人はいないと思いますが。。。まあ、無料データでナビ機能が使えるだけでも御の字ですし、OSMの道路表示は正確なので多少の編集ミスを上回る価値はあると思います。
あらら、それなら既にGarmin World Mapを持ってるから心配いりませんよ。こいつはさすがGARMIN製品だけあって、道路情報はショボくてイマイチですが最低でも町や村の位置や名前は表示できるし、ナビ機能なんて全然使えませんけどロシア極東の僻地で現在地くらいは表示できたんですよ。しかも全世界をカバーしている地図データなので、紙地図と併用すれば、当然西アフリカもこれ一つで大丈夫だと思いますよ?
「いいからこのSDカードを入れて見てごらん」と促され、よく意味が分からないままに貰ったSDカードをGARMIN nuviに挿入して、とりあえず西アフリカの玄関口のタンジェ(モロッコ北部)を表示させてみました。あれ?うそ!?すごい!!!タンジェの詳細な市街地図が表示されているではありませんか!どういうこと!?
「ついでに、この地図データならナビ機能も普通に使えるよ」とハンス。ははは、まさかあ~。それはないでしょう。試しにタンジェの港から郊外までをナビって見たところ。。。。うおおおおお!!!ちゃんと最短ルートが表示される上に音声ガイドまで普通に使える!
驚きのあまり興奮している私を見て、ハンスが面白そうに笑いながら「驚いたかい?しかもこの地図はネット上に公開されていて無料で使えるんだ。こうしている間にも、世界中の人々の手によって最新情報に更新され続けているんだよ。」
■自由なウィキ世界地図、OpenStreetMap
そう言って見せてくれたのはOpenStreetMapというサイト。一見、Google Mapのように見えますが。。。その違いは、極東ロシアやアフリカ等のマイナーな地域に歴然とします。例えば、日本に近いサハリンで一番大きな町、ユジノサハリンスクをGoogle MapとOpenStreetMapで見比べてみると。。。。。
↑天下のGoogle Mapでも、ユジノサハリンスクの地図は無いに等しい状態です。(Google Mapで表示)
※2015追記:最近やっとGoogle Mapでもユジノ市街地の詳細が表示されるようになりました。良かった。
↑一方のOpenStreetMapでユジノサハリンスクを表示すると、詳細な市街地図が!!! (OpenStreetMapで表示)
さらに言うと、今回の旅行で全く地図情報が見つからなくて難儀したロシア極東のVanino~Lidogaの悪路についても、OpenStreetMapならこの通り、誰かがちゃんとGPSロガーで記録したルートを更新してくれています。
こりゃすごい!この地図データさえあればロシア旅は無敵です!そしてもちろんアフリカも。。。
素晴らしい情報を教えてくれたハンスには本当に感謝なのです。ありがとう!
■GARMINデータとして使う際の注意
世の中には便利なツールがあって、このOpenStreetMapのデータをGARMIN用データに変換できるものがあります。しかしながら、このツールは開発者個人の善意で提供されており、なおかつ使用の際にはサーバにかなり負担がかかるため、ここで安易に紹介するのは控えたいと思います。
また、上記すべてが無料で使えるということは、当然ながら地図データで商売しているGARMIN社にとって不利益となる可能性についても留意が必要です。(OpenStreetMapの存在をGARMIN社が脅威と感じた場合、将来の製品に特殊なロックがかかる可能性も有り得ます。)
宣伝になってしまうかも知れませんが、正直言って先進国ではGARMINマップソースは無敵です!日本とヨーロッパとモスクワ周辺でGARMIN City Navigatorを使った経験から言うと、その出来は素晴らしく、単にナビが出来るだけでなく、給油所・スーパー・キャンプ場などの膨大な便利データが詰まっていることは旅行者にとって大きな助けとなります。これらの施設情報の為だけでも、高価なGARMINマップソースを購入するメリットは十分にあると感じています。結果的に、莫大な時間とお金の節約になるからです。(この件については後日、別エントリで詳しく説明します)
従ってOpenStreetMapデータを使うのは、あくまでもGARMIN製品がカバーしきれていない地域を補うためと考えるべきでしょう。特にシベリアやアフリカなどの過疎エリアはGARMIN社にもヤル気が感じられませんので、こういったマイナーな地域こそOpenStreetMapデータの出番だと思います。無料だから使うのではなく、ソレしか無いから使う、というスタンスです。
というわけで、OpenStreetMapデータの変換方法については、真面目にこれらの地域を旅行したいと考えている方のみ、個別にメールで青山までお問い合わせください。ご理解のほど宜しくお願いします。(連絡先は自己紹介欄からどうぞ)
※追記:後で知りましたが、南アのTracks4Africaというサイトで、GARMIN用のアフリカGPSマップを販売しています。アフリカ全土(西アフリカ含む)を正確にカバーしているらしく、オーバーランダー達の間で非常に評判が良いです。SDカードはオンラインで購入できます。
※ちなみにOSMマップは無料かつ都市部まで網羅されているためロシア・アフリカ方面の節約旅行者に大人気ですが、たまに道路の接続部分の編集に失敗してる箇所があって、稀にですが10km先の街に行くのに400km迂回するようなアホな結果が出たりする事もあります。常識的に考えればあり得ないので、それで迷う人はいないと思いますが。。。まあ、無料データでナビ機能が使えるだけでも御の字ですし、OSMの道路表示は正確なので多少の編集ミスを上回る価値はあると思います。
2010年9月23日
ハンス再会&フローニゲン散策
ハンスの家はフローニゲンの中心に程近い便利な場所にありました。7月中旬にロシアのアルタイ地方で出会って以来の嬉しい再会です。身長200cm以上ののっぽなハンスと、身長142cmのおちびな青山の凸凹コンビ結成!!
実はロシアで出会ったときは路上で二言三言交わす程度しか出来なかったのですが、よくよく話を聞いてみるとかなりディープなお方です。ここ4年連続、毎年のようにBMWのバイクでロシア~モンゴルを往復しているというだけでもビックリなのに、御歳なんと63歳。しかも30代の頃にはホンダのオフローダーでアメリカ大陸を横断、中南米を経てブラジルまでツーリング経験あり。ひえ~。
それだけではありません。ハンスは筋金入りの理系マンで、学校で物理を教えたのち独学でプログラマに転身し、今でもバリバリ現役で絶賛コーディング中。63歳のプログラマって初めて見た!かっこいい!
さらに語学も堪能で、フリージア語、オランダ語、ドイツ語、英語の4ヶ国語を完璧に使いこなし、他にもスペイン語、フランス語、トルコ語などもいけます。最近では4年前から毎日1時間はロシア語を勉強し、今ではロシア語だってペラペラです。何度も言いますが63歳です。すごいなあ、こんな人生もあるんだなあ。
実は私が来たら泊まれるようにと、大掃除をしてまるまる一部屋あけてくれたそうで恐縮です。さらにその日、近所の美味しいピザ屋さんに連れて行ってくれて、特大ピザをご馳走してくれました。美味しかった~。
「今まであちこち旅をしていろんな人々のお世話になったからね。せめて自分の国に居る時は旅人をもてなす側になって、少しでも恩返しをしたいと思っているんだ。」
うう、ありがとうハンス。私も日本に帰ったら、その心を見習いたいと思います。(涙)
翌日はフローニゲンの中心街へお散歩。僅か徒歩15分で歴史あふれる中心街へ到達です。途中には目を奪われるような美しい運河がいくつもあり、ボートハウスが浮かんでいます。これはすごい。ボートだけど完璧に家として機能してる。さすがに船好きの北欧でもここまで居住性を優先した船は見なかったなあ。(オランダはこういうボートハウスが多いらしい)
街の建物はどこも全てレンガ造りで、あえて塗装はせずにレンガそのものの色合いを大切にしています。そのため街全体がまとまりのある暖かい色合いです。カラフルに塗り分けられていた北欧とはだいぶ違う雰囲気かも。
さらに驚いたのは、建物だけでなく歩道や道路にまで美しくレンガを敷き詰めているという事。どう考えてもアスファルトの方が工事がラクに決まってるんですけど、そこをあえてレンガ造りにする美意識がすばらしい。特に道路にレンガを用いるには凸凹が許されませんから、かなり熟練が必要な作業だと思われます。オランダ人て几帳面なんだなあ。
「そこのカフェで友達と待ち合わせているんだ」と案内して貰ったのは、街角のお洒落なカフェ。テラス席でこれまたクリームたっぷりのホットショコラをいただきました。カップの上に山盛りのホイップクリームを載せるのがオランダ流?すごーく美味しいんですけど!
ハンスとお友達(これまたハンス)はビールとおつまみで歓談中。私が同席しているため、2人ともオランダ語ではなくわざわざ英語で会話してくれてます。北欧もスゴイと思ったけど、オランダもマルチリンガルな人が多くてビックリです。
それにしてもなんだかハンスにご馳走して貰ってばっかりで申し訳ない。せめて明日からはキッチンでお料理させて頂きます。いろいろお世話してくれてありがとう、ハンス。
実はロシアで出会ったときは路上で二言三言交わす程度しか出来なかったのですが、よくよく話を聞いてみるとかなりディープなお方です。ここ4年連続、毎年のようにBMWのバイクでロシア~モンゴルを往復しているというだけでもビックリなのに、御歳なんと63歳。しかも30代の頃にはホンダのオフローダーでアメリカ大陸を横断、中南米を経てブラジルまでツーリング経験あり。ひえ~。
それだけではありません。ハンスは筋金入りの理系マンで、学校で物理を教えたのち独学でプログラマに転身し、今でもバリバリ現役で絶賛コーディング中。63歳のプログラマって初めて見た!かっこいい!
さらに語学も堪能で、フリージア語、オランダ語、ドイツ語、英語の4ヶ国語を完璧に使いこなし、他にもスペイン語、フランス語、トルコ語などもいけます。最近では4年前から毎日1時間はロシア語を勉強し、今ではロシア語だってペラペラです。何度も言いますが63歳です。すごいなあ、こんな人生もあるんだなあ。
実は私が来たら泊まれるようにと、大掃除をしてまるまる一部屋あけてくれたそうで恐縮です。さらにその日、近所の美味しいピザ屋さんに連れて行ってくれて、特大ピザをご馳走してくれました。美味しかった~。
「今まであちこち旅をしていろんな人々のお世話になったからね。せめて自分の国に居る時は旅人をもてなす側になって、少しでも恩返しをしたいと思っているんだ。」
うう、ありがとうハンス。私も日本に帰ったら、その心を見習いたいと思います。(涙)
翌日はフローニゲンの中心街へお散歩。僅か徒歩15分で歴史あふれる中心街へ到達です。途中には目を奪われるような美しい運河がいくつもあり、ボートハウスが浮かんでいます。これはすごい。ボートだけど完璧に家として機能してる。さすがに船好きの北欧でもここまで居住性を優先した船は見なかったなあ。(オランダはこういうボートハウスが多いらしい)
街の建物はどこも全てレンガ造りで、あえて塗装はせずにレンガそのものの色合いを大切にしています。そのため街全体がまとまりのある暖かい色合いです。カラフルに塗り分けられていた北欧とはだいぶ違う雰囲気かも。
さらに驚いたのは、建物だけでなく歩道や道路にまで美しくレンガを敷き詰めているという事。どう考えてもアスファルトの方が工事がラクに決まってるんですけど、そこをあえてレンガ造りにする美意識がすばらしい。特に道路にレンガを用いるには凸凹が許されませんから、かなり熟練が必要な作業だと思われます。オランダ人て几帳面なんだなあ。
「そこのカフェで友達と待ち合わせているんだ」と案内して貰ったのは、街角のお洒落なカフェ。テラス席でこれまたクリームたっぷりのホットショコラをいただきました。カップの上に山盛りのホイップクリームを載せるのがオランダ流?すごーく美味しいんですけど!
ハンスとお友達(これまたハンス)はビールとおつまみで歓談中。私が同席しているため、2人ともオランダ語ではなくわざわざ英語で会話してくれてます。北欧もスゴイと思ったけど、オランダもマルチリンガルな人が多くてビックリです。
それにしてもなんだかハンスにご馳走して貰ってばっかりで申し訳ない。せめて明日からはキッチンでお料理させて頂きます。いろいろお世話してくれてありがとう、ハンス。
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2010年9月22日
フローニゲン迄のまとめ
結局トビアスがエストニアに去った後も2日ほどトリピタカ号に居座って溜まったブログ更新したりしていました。こんな風光明媚な観光地(しかも贅沢なマリーナ暮らし)で朝から晩までPCに向かうアホがいたら蹴りを入れたい位ですが、なにをかくそうそれは自分です。(>_<)
コペンハーゲン(デンマーク)を出発してから、ハンブルグ(ドイツ)を経て、フローニゲン(オランダ)へ向かった道のりをまとめてみます。
■9/21 コペンハーゲン~デンマーク国境付近(Haderslev) [約270km]
島々からなるデンマークは昔から船が主要な交通手段だったと思われますが、今回の旅行では可能な限り橋を使って陸路をドライブしてみたかったので、フェリーでドイツまでワープするという方法は選択肢から外しました。ですが、デンマークには海を渡る巨大な橋が3箇所あって、その通行料が意外とバカにならないのです。。。
(1) オーレスン橋 (Öresund Bridge) -- 285Dkr(約38Euro)
(2) グレートベルト橋 (Storebæltsbroen) -- 220Dkr(約30Euro)
(3) リトルベルト橋 (Lillebæltsbroen) -- 無料
※上記の料金は乗用車のものです。バイクだともう少し安いと思います。
苦労してでも自分のクルマで海の上をドライブするぜ!というポリシーがあれば通行料は問題になりませんが、現実問題としてデンマークを乗用車で通過するだけで合計70Euro近く支払う計算になります。ヘルシンキからストックホルムまでの豪華フェリーがたった100Euroだった事を考えると。。。「ももももしかしてフェリーでドイツまで渡った方が安くてラクチンだったのでは?」
そんなこんなで、ドイツ国境に程近いパーキングにて車中泊。夜は気温6℃とかで秋用シュラフではちと寒かったなあ。
■9/22 ドイツ入国~ハンブルク通過(Hamburg)~ブレーメン(Bremen) [約290km]
気がついたら国境越えてドイツに入国していました。昔の国境施設の名残が現在はパーキングに生まれ変わっていたりして。今は検問も何もナシで自由に行き来できるんですねえ。EUって素晴らしい。
ドイツのハイウェイといえば有名なアウトバーンというやつに違いありません。ワゴンRだとちょっとパワー不足な気もしますが、頑張ってエンヤコラと走ってみました。もちろん高速道路を降りて一般道を使えばゆっくり走れますが、ハイウェイの方が断然パーキング施設が整っていて安心なのです。ほとんどの休憩所が無料の水洗トイレ完備で感動的。(親愛なるロシアよ、いつかトイレだけでも真似してください)
当初の予定ではハンブルク(Hamburg)市内のキャンプ場でWiFi接続を目論んでいましたが、行ってみたらWiFiどころかネット環境もなかったので却下。あとで考えたら、その辺のマクドナルドに寄ったほうが確実にWiFiが使えたような気もしますが、まあいいや。少しでも距離を稼ぎたかったので、そのままブレーメン(Bremen)方面へ走り、力尽きたところのパーキングで車中泊。デンマークに比べてだいぶ暖かく、最低気温は快適な18℃でした。
■9/23 ブレーメン(Bremen)~オランダ入国~フローニゲン(Groningen) [約230km]
食料を確保したかったので、Garminでブレーメン近辺のスーパーを検索。PennyMarktというチェーン店が近かったのでナビって行ったら、恐るべきディスカウント店でビックリ!水1.5Lが19¢とか袋入りスープが35¢とかポテト2kgが89¢とか。。。えええ!何でこんなに食料が安いの!? 北欧から来たばかりで、この激安プライスはカルチャーショックです。思わずあれこれ買いだめ。
ただドイツって北欧に比べて何となく英語が通じにくい気がする。いや、ちゃんと英語通じるんですけど、それほど流暢じゃないというか。あと、PennyMarktではクレジットカード使えませんでした。手持ちのユーロ現金でお支払い。北欧でほとんど完璧にカード使えたのとはちょっと対照的です。ああ、いつのまにか西欧に来たんだなぁ。
そんなこんなであっという間に国境を越えてドイツからオランダへ。これまた検問も何もナシ。道路標識がいきなりドイツ語からオランダ語に変わりますが、どのみち私には読めないので無問題です。ついでに言うとオランダの方が英語通じやすい!
目指すはオランダ北部のフローニゲン(Groningen)という街です。実はロシアのアルタイ地方で出会ったオランダ人ライダーのハンスがフローニゲンに住んでいて、私を招待してくれたのでした。ロシア繋がりの再会にちょっとワクワク。
コペンハーゲン(デンマーク)を出発してから、ハンブルグ(ドイツ)を経て、フローニゲン(オランダ)へ向かった道のりをまとめてみます。
■9/21 コペンハーゲン~デンマーク国境付近(Haderslev) [約270km]
島々からなるデンマークは昔から船が主要な交通手段だったと思われますが、今回の旅行では可能な限り橋を使って陸路をドライブしてみたかったので、フェリーでドイツまでワープするという方法は選択肢から外しました。ですが、デンマークには海を渡る巨大な橋が3箇所あって、その通行料が意外とバカにならないのです。。。
(1) オーレスン橋 (Öresund Bridge) -- 285Dkr(約38Euro)
(2) グレートベルト橋 (Storebæltsbroen) -- 220Dkr(約30Euro)
(3) リトルベルト橋 (Lillebæltsbroen) -- 無料
※上記の料金は乗用車のものです。バイクだともう少し安いと思います。
苦労してでも自分のクルマで海の上をドライブするぜ!というポリシーがあれば通行料は問題になりませんが、現実問題としてデンマークを乗用車で通過するだけで合計70Euro近く支払う計算になります。ヘルシンキからストックホルムまでの豪華フェリーがたった100Euroだった事を考えると。。。「ももももしかしてフェリーでドイツまで渡った方が安くてラクチンだったのでは?」
そんなこんなで、ドイツ国境に程近いパーキングにて車中泊。夜は気温6℃とかで秋用シュラフではちと寒かったなあ。
■9/22 ドイツ入国~ハンブルク通過(Hamburg)~ブレーメン(Bremen) [約290km]
気がついたら国境越えてドイツに入国していました。昔の国境施設の名残が現在はパーキングに生まれ変わっていたりして。今は検問も何もナシで自由に行き来できるんですねえ。EUって素晴らしい。
ドイツのハイウェイといえば有名なアウトバーンというやつに違いありません。ワゴンRだとちょっとパワー不足な気もしますが、頑張ってエンヤコラと走ってみました。もちろん高速道路を降りて一般道を使えばゆっくり走れますが、ハイウェイの方が断然パーキング施設が整っていて安心なのです。ほとんどの休憩所が無料の水洗トイレ完備で感動的。(親愛なるロシアよ、いつかトイレだけでも真似してください)
当初の予定ではハンブルク(Hamburg)市内のキャンプ場でWiFi接続を目論んでいましたが、行ってみたらWiFiどころかネット環境もなかったので却下。あとで考えたら、その辺のマクドナルドに寄ったほうが確実にWiFiが使えたような気もしますが、まあいいや。少しでも距離を稼ぎたかったので、そのままブレーメン(Bremen)方面へ走り、力尽きたところのパーキングで車中泊。デンマークに比べてだいぶ暖かく、最低気温は快適な18℃でした。
■9/23 ブレーメン(Bremen)~オランダ入国~フローニゲン(Groningen) [約230km]
食料を確保したかったので、Garminでブレーメン近辺のスーパーを検索。PennyMarktというチェーン店が近かったのでナビって行ったら、恐るべきディスカウント店でビックリ!水1.5Lが19¢とか袋入りスープが35¢とかポテト2kgが89¢とか。。。えええ!何でこんなに食料が安いの!? 北欧から来たばかりで、この激安プライスはカルチャーショックです。思わずあれこれ買いだめ。
ただドイツって北欧に比べて何となく英語が通じにくい気がする。いや、ちゃんと英語通じるんですけど、それほど流暢じゃないというか。あと、PennyMarktではクレジットカード使えませんでした。手持ちのユーロ現金でお支払い。北欧でほとんど完璧にカード使えたのとはちょっと対照的です。ああ、いつのまにか西欧に来たんだなぁ。
そんなこんなであっという間に国境を越えてドイツからオランダへ。これまた検問も何もナシ。道路標識がいきなりドイツ語からオランダ語に変わりますが、どのみち私には読めないので無問題です。ついでに言うとオランダの方が英語通じやすい!
目指すはオランダ北部のフローニゲン(Groningen)という街です。実はロシアのアルタイ地方で出会ったオランダ人ライダーのハンスがフローニゲンに住んでいて、私を招待してくれたのでした。ロシア繋がりの再会にちょっとワクワク。
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