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2010年7月2日

ガス欠要注意区間

初めて恐怖の375kmの無給油走行をやってしまいました。Urusha~Chernyshevsk間の555kmは、おそらくハバロフスク~チタの幹線道路の中で一番ワイルドなガス欠要注意区間かも。ちょっと注意点をメモします。

結論からいうと、いちおうGSは最長でも180km以内に存在するので、こまめに給油していれば問題ありません。(550kmの幹線道路沿いに4箇所GSがあります)。ただし、どれも「屋根なしの古いGS」なのでウッカリ給油し忘れの原因になる可能性が。。。

大ざっぱに言うと、シベリアには「屋根付きの新しいGS」と「屋根なしの古いGS」の2種類があります。細かい話ですが、新しいGSでセルフ給油すると、給油機に満タン自動ストッパーが付いてて非常に便利。一方の古いGSにはストッパーがないので、私のような初心者は失敗してガソリンを撒き散らしたり。。。そんなこんなで、なんとなく屋根なしの古いGSを敬遠しておりました。

しかし、頼りにしていた屋根付きの新しいGSは、Urusha付近の一軒を最後に一切なくなります。ここから555km先のChernyshevskまでの途中に3軒のGSがありますが、いずれも屋根なしGSだったので「もうちょっと走れば屋根付きGSが出てくるだろう」などと呑気にスルーしていると、私のようにガス欠の恐怖を味わうことになります。(実際、ガス欠で立ち往生する車両は多いようです)



■ GS見落としでうっかり375km無給油走行!!
まず、Urushaから180km地点のAmazar付近に古いGSが一軒あったのをスルーしました。次に、240km地点にあった2番目の古いGSもスルーしました。その先にMogochaという大きな村があるのでGSを期待してたのですが、残念ながら幹線道路沿いにはGSなし。(もちろん、数キロ離れたMogocha村まで寄り道すればGSはあったらしいのですが、そんな事はつゆ知らずスルー)。この辺でさすがに私もヤバイと気付いて、エコランモードに切り替え。60km/hのノロノロ運転で燃費を稼ぐ作戦に出たのですが。。。。

実はUrusha以降は完全に山道です。だいたい綺麗に舗装されていますが、途中に工事中のダートが4箇所もあって距離は10~47kmくらいとまちまち。当然、時間もかかるし燃費も落ちので、ガス欠を気にするドライバーにとってはあまり心臓によろしくない環境でした。美しい景色を楽しむ余裕もなく、冷や汗をかきながらやっと次のGSを見つけたのはSbega付近の古いGS。ここまでで、Urushaからちょうど375km無給油。。。危ないとこだった。

このSbega付近のGSには小奇麗なCafe(食堂)が併設されていて、日陰でホッと一息つけます。暑さのせいで食欲はイマイチでしたが、トマトサラダと白いごはんで65R。美味。ここは450Rで部屋にも泊まれるようです。シャワーは100Rと書いてありましたが、水がないとかで使えませんでした。ガッカリ。

そこから180km先のChernyshevskまで一切GSはありません。なだらかな森を通る素晴らしいルートを楽しんでいたら、突然あたり一面が牧草地に変身して超ビックリ。どうやら酪農が盛んな地域のようで、ものすごく雄大な風景です。シベリアに来てから初めて、人の手が加わった風景を見た気がする。ロシアは本当にどこを見ても美しいです。ハラショーです。

この日は日没ギリギリまで走り、Chernyshevskの久々に見た屋根付きGSで車中泊させて貰いました。日中は35℃超の猛暑でしたが、夜は割と涼しく24℃くらいで助かります。ダートとガス欠でかなりビビってましたけど、なんとか無事に走りおおせてよかったよかった。


※追記:ハバロフスク~チタの2000kmの幹線道路沿いの中で、ほとんど無人地帯のワイルドな区間はここだけです。ここ以外の場所であれば、GSもCafeも割と豊富にあります。

※追記2:また、2010年9月24日に「ハバロフスク~チタ間の全線がアスファルトで舗装された」とロシア政府が発表し、日本の新聞にも載ったそうです。従って2011年以降に旅行する予定の人はダート走行の心配はないと思われます。


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