![ロシア中あちこちにあるCafe宿は路上のオアシス](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEji-kK3w4SI1nb8VbAAzgAxvBaJQNpROxxTqlzmIAwRWlQkvTqIoz01Wew6A-RZ_o7-qsgdRMXg1aYvwwIkefzrjfSzd_ZsliA8NJFViwAhGr-Wdo3kcprcFUjJ0DGgzltE3r3WTepDlIkd/s320/s-IMGP5005.jpg)
ロシアに来て驚いたのは、格安で安全に車中泊しながら移動できる環境が非常に良く整っている事です。幹線道路のあちこちにカフェ(КАФЕ)と呼ばれる食堂があって、多くのドライバーが休憩しています。まるで路上のオアシスのようなカフェですが、以下のような役割を担っています:
■食堂としてのカフェ(КАФЕ)
カフェは、その多くが24時間営業している頼もしい食堂です。メニューは、ボルシチなどのスープ類、サラダ、パン類、ご飯もの、肉料理、ポテト料理や目玉焼きなどの軽食などなど、いろいろなロシア料理が楽しめます。
ちなみにボルシチは一杯45R前後(150円程度)と激安で、パンを添えるのが普通です。ガッツリ食べたい人はご飯ものや肉料理を注文すれば200R位でお腹いっぱいになると思います。
![どのCafeでも必ずメニューにボルシチがあります](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjEmNkPuBcLRxosS03TGiEQZiZ9YGa0ly_lphgBuAF3VrLqicY3Q4THfCYa3zpjJwS2aBzmLJIJ-rOjISJDH3wYr8VRaNkwDlwSd-BGafgouHRZ4yoRidfve5Gg3HjoxptiKGKBTC4b9cFr/s320/s-IMGP5048.jpg)
■スタヤンカと車中泊
カフェ(КАФЕ)にもいろんな規模がありますが、駐車スペースに長距離トラックがびっちり埋まっているようなカフェは確実に車中泊できます。カフェの駐車スペースは無料であることも多いですが、柵がある場合は有料のスタヤンカ(駐車場)となります。スタヤンカには必ず柵と24時間の見張りがついているので非常に安全です。一晩の料金は70R前後(210円程度)が相場で、50R~140Rくらいの幅があります。
もちろん激安であげたければカフェの無料の駐車スペースで寝泊りするのが一番ですが、そういう公共スペースではなんとなく人目が気になって、暑い日にドアを全開にする気分になれません。40℃を超すような暑い日は、なるべく有料スタヤンカの隅に駐車させてもらって、ドア全開にして涼みながらのんびり過ごすのが好きな青山でした。
![スタヤンカは塀で囲まれ、24時間ずっと見張って貰えます。奥に見えるのがCafeの建物。](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiPnBRZ0tSEs67xaEfxqWMhchv1vYlxfP2KELu7-sl4iNGPXT4HJIaFr8LSMkEQ9UUS8H5nC_hoiInOQ8AN29J1bSV3xYWSaprJLrhShmqN3UjMoI8ggIhvh6xEg0ZbHOPtSjagir-O5S7g/s320/s-IMGP5220.jpg)
■ガスチーニッツァ(宿)
ちゃんとした部屋に泊まりたければ、安宿も沢山あるから大丈夫です。大体2階建てのカフェ(КАФЕ)だとガスチーニッツァ(гостиница)が併設されている事が多いです。道路沿いのガスチーニッツァだと値段は500R前後(1500円程度)が相場で、立地や設備によって300R~700Rくらいの幅があります。部屋はベッドとTVがあって、割と快適に過ごせます。(シャワーやトイレは共同です)
ただし、安く泊まれるのは幹線道路沿いのガスチーニッツァだけで、ロンプラに載っているような大都市の駅周辺などは同じガスチーニッツァでも恐ろしく高いです。決して設備が良いわけでもないのに、安いところでも普通に1000R~3000Rくらいして鼻血ブー。路上の宿と街中の宿のあり得ない価格差に私も最初は戸惑っていましたが、よく考えたら長距離トラックの運転手がわざわざ市街地に泊まりに来る理由がないというのが価格差の理由だと気付きました。というわけで、「安く泊まりたければ、トラックドライバーのいる所へ行け!」が合言葉です。
![道路沿いのガスチーニッツァは安く泊まれます](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiQabRhAaR1KOPT3Y6IH_GMO87mbKiNM4RuSewQuMQ80iBVwn1t57A0Sms-tewnWAEgWJ4FrBVjfsBh4aOqphZg8hG5wwpErLYdCmh6RDt7fKK-TisihKI-oM9VVQA5wv9NzWmgdJSYkAY4/s320/s-IMGP4626.jpg)
■トイレについて
それ以外の重要な施設としてはトイレ(туалет:トゥアーリェット)があります。特にシベリアではトイレ事情が悪く、確実にトイレがあるのはカフェだけと言っても過言ではありません。田舎のカフェでは屋外にボットン式のトイレがあって、こちらは無料。ただし、清潔さは期待できないかも(想像を絶する状態のトイレ多し)。。。小奇麗なカフェでは屋内に清潔なトイレがあったりしますが、シベリアでは綺麗なトイレは大体が有料です。入り口におばさんが座っていて、10~15Rを支払うと「これっぽち?」と思うようなトイレットペーパーの切れ端を渡してくれます。(なのでMyペーパーは必須です)
ロシアもオムスクより西側に来ると、割と清潔なトイレが無料で使えるようになります(ただしMyペーパーはどこでも必須)。カフェだけでなく、GSやスタヤンカにまで公衆トイレがあるので、トイレの心配から解放されるのが嬉しいです。
![ロシア西部のCafe宿。トイレはボットン式ですが綺麗に掃除されてました。](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEilxEUC8gXhpVomuqKLd47KjgaRcR3ovE-lc9M7ue6gjsONN9bdqs3uUI3BKSSEntPzYom1Pl9w0HFZYf5Q_3zJaDbbxebkvd90q34WaSM_FBVUhBtqPwfCFlShd5WISXup1MPkn7_9gQrL/s320/s-IMGP5379.jpg)
■有料シャワー
そのほかに道中で助かるのはシャワー(душ:ドゥシュ)を単独で使わせてくれるカフェ宿かも知れません。宿に泊まると共同シャワーが無料で使える所も多いようですが、中には宿代とシャワー代が別になっている施設もあります。値段は大体100R~150R位が相場。シャワーだけ浴びさせて貰って、あとは車中泊するというのもアリなのが嬉しい。
※チタ郊外のカフェ宿で一度だけ「シャワー無料」という珍しい所がありました。当然ながら食事もせずにシャワーだけ浴びていくドライバー多し。出来たてのカフェだったので、もしかしたら客寄せのために無料にしてたのかも!?
![Cafe宿の壁に「トイレ・シャワー(Tualet, Dush)」と書いてあります](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh2_7ydLwX195jAKpZ4ITlxgqqT7_OS4h7b2M-9l9jMVfGku8AWKO0ln3yRVnqSAv92GiLMEwZhrr8-E1UQBUDVY4HNKpCHdYRhMnfBU-KZspOlimx4gveUQl3Knq0B48adgRsNEtbCeUXI/s320/s-IMGP5047.jpg)
■有料バーニャ
多くのカフェ宿ではシャワーの他にも有料のバーニャ(ロシア式サウナ)を併設していたりします。たまたま猛暑だったので、わざわざバーニャで汗をかく必要がなかったため素通りしてたのですが、冬場はきっと非常に頼もしい存在ではないかと思います。相場は不明ですが、1時間150Rと書いてあったカフェ宿があったので、シャワーよりちょっと高いくらいでしょうか。
。。。。と、このように様々な機能を備えたカフェ(КАФЕ)が、幹線道路沿いのあちこちにあります。事前に宿泊地をプランニングしなくても、夕方ごろにドライブに疲れてきたら「次に見つけたカフェ宿で休もう」。。。といような気軽な感じで車中泊できるのは嬉しい限りです。
※ただ、ツーリングライダーの場合は、カフェ併設のガスチーニッツァ(宿)に泊まったほうがいいかも。柵のある有料スタヤンカで交渉すればテントを張らせて貰うことが出来ます。でも間違って無料の公共駐車スペースにテントを張らないように。。。森や草原でのキャンプは虫がすごいのと、治安がイマイチなのでソロの方にはおすすめしません。
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