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2010年7月10日

オイル交換ふたたび挫折

ワゴンRはいちおう5000km毎にオイル交換のつもりでいたのですが、チタ(5000km)で「まだ交換する必要ない」と言われて挫折し、ウラン・ウデ(5500km)ミーハにオイルを追加して貰い、クラスノヤルスク(6000km)で走ったら整備工場を見つけてオイル交換して貰おう、という計画でした。しかし。。。

クラスノヤルスクは大きな街で、幹線道路は市内には入りません。街の北側を大きく迂回する巨大な高速道路のようなバイパスが出来ています。なので、ノボシビルスクへ急ぐ我々はわざわざクラスノヤルスクの街中へは入らず、郊外の小さな町でウロチョロしながらローカルな整備工場を探しました。ところが、結局クルマ屋さん曰くオイル交換はNG。。。理由は、

1.自分のクルマの適合オイル種類(ミネラル/ケミカル)を必ず把握していなければならない。ロシアの車両には整備指示書なるものがあって、そこに指定オイルが銘記されているらしく、ドライバーの好みで自由にオイルを選ぶという発想はないらしい。

2.ロシアでのエンジンオイル交換は10000kmごとが目安らしい。その間は減ったら足す方式で頑張る。

3.10000kmで交換するという事は、当然オイルフィルターも逝っちゃってるので、ロシア人がオイル交換する時は必ずフィルタも交換するのが常識になっている。「フィルタはまだ交換しなくていいです、オイルだけお願いします。」というような外国人のタワゴトは絶対に聞いて貰えない。

4.なので、ドライバーは自分のクルマに適合するオイルフィルターの種類(型番)も把握していなければならない。たとえ把握していたとしても、そのフィルタの在庫が整備工場に存在するとは限らない。残念ながらスズキ系(しかも軽)だと、在庫は微妙。

というわけで、クラスノヤルスクの整備工場でオイルチェックして貰って「うん、ちょっと汚れてるね」と診断して貰ったまではいいのですが。。。ミーハが懸命に通訳してくれたにも関わらず「適合するオイルフィルターの種類が分からないからオイル交換は無理だ」と言われて、追い返されてしまいました。ががーん。Σ(゚д゚lll)

「どうしてオイル交換ひとつでこんなに苦労するの、フィルタ交換はまだ先でいいのに。」と泣きべそでブーたれる私に、「ここはロシアなんだ。フィルタが無いんじゃ仕方ない、ノボシビルスク(+1000km弱)まで走ろう。そこなら絶対に在庫があるはずだから。」とミーハ。

国が違うとクルマに対する常識も違うんだなぁ。。。この調子だと、もしかしたらヨーロッパまでオイル交換なしで走りきるハメになるかも知れないなぁ。。。とブルーな気分でさらに西へと走り続けたのでした。

※追記:もしクルマでのロシア横断を考えているなら、日本からオイルフィルターを2~3個持参しておいた方がいいと思います。トヨタ系、ホンダ系の人気車種(ハイエース、ランクル、RAV4、CR-V等)なら現地調達も問題ないと思いますが、それ以外のメーカーの車両だとフィルタの在庫を探し回るのに日数を費やす可能性があります。(決して無いわけではないので、心配は要りませんが。。。)

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