ノボシビルスクからアルタイ方面への道は、しばらくKatun川という大きな川沿いに沿って進みます。まだまだ先は長いので、今日中に少しでも距離を稼ごうと思っていたのですが、ミーハとアレクサンダーは意外とのんびり。キャンプ地で朝食とティータイムを済ませて出発したのが昼の12時とか。カンカン照りで草原は暑いよー(36℃くらい)。
Katun川で泳いで遊ぶ
そして走り出して2時間もしないうちに、「ナオコ、止まって!看板にビーチって書いてある!泳ごう!」なにぃ~、それ絶対にたった今思いついただろ!この2人といると、本当に予定などあって無きが如し。まあいいや、また幹線道路を外れてダートを1キロほど走ると、なんと川辺に有料の遊泳場があるではありませんか。おーい、こんなに寄り道していつアルタイに着くんだよー。
中に入ってみると、透き通ったきれいな水辺で、大勢の人々が水遊びを楽しんでいました。飛び込み台や、貸しボートや、滑り台まであります。まるで遊園地。ミーハ達はさっそくパンツ一丁になって水に飛び込み、2人でボートを借りて対岸まで漕いでいってしまいました。水着を持っていない私はひとりビーチに取り残され。。。
それにしてもキレイな水です。なんか自分も泳ぎたくなってきた。ええい、いいや!着替えも何もないけど、泳いじゃえ!濡れてもすぐに乾くさ!というわけでシャツとジーンズを脱ぎ捨て、川へザブーン。うわー、気持ちいーい。これでしばらくシャワー無しでもいけるな。って、もしかして私もだんだん2人に影響されてきた?
湧き水を汲んで一安心
そんなこんなで気がついたら夕方です。おーい、昨日のキャンプでペットボトルの水(計8Lくらい)を全部使っちゃったから、どこかで飲料水を補給しないと今晩のキャンプは無理だぞー。って、そうです。私はいつも先の事ばかり考えて心配してる。一方の2人は「なるようになるさ」という風情で飄々としています。つまらない事で悩んだりしない2人がちょっと羨ましい。
うーん、どこかのカフェに寄って飲料水を分けて貰わないとマズイなぁと心配しつつ運転していたら、やがてアルタイ山脈の入り口を通過。突然美しい山々が道の両側に現れて、目を奪われつつ進みます。やがてGorno-Altayskの町を過ぎて少し行った所で、アレクサンドルが突然「ナオコ、止まって!湧き水って看板に書いてある!」
えええ!?湧き水?
こんな所で飲料水が手に入るなんて、あまりにもタイムリーな展開にビックリしている私をよそに、2人はさっさとペットボトルをかついで湧き水を汲みにいきます。まるで、欲しいときに水が手に入るのは当然といった感じの2人。1人で余計な心配ばかりしてた自分がなんだかカッコ悪い。「僕らは心配なんかしないのさ」
うん、君の言うとおりだ。
Gorno-AltayskからKatun川を渡る橋までの区間は、今まで見たことも無いほど観光地化されていて、カフェや宿や土産屋が軒を連ねています。んん?アルタイってこんな観光地なのか?。。。と思って運転していたら、やがてKatun川を越える橋が現れました。何気なく川を渡るとそこから先は突然山道になっていて、観光地は跡形も無し。おおおKatun側を境になんとなくワイルドな雰囲気になってきたぞ。
そしてこの日は美しい山に囲まれたShebalino付近の草原でキャンプ。汲んできた湧き水を使って、ミーハが初めて飯ごうで米を炊きます。しっかりフタして焚き火に放り込んだだけなのに、完璧な出来。肉と野菜の炒めものを混ぜて3人分のチャーハンを作ってくれました。
うん、よく分からないけどこの不思議な2人に任せてれば何も心配する必要ないのかも知れないなぁ。