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2010年7月9日

クラスノヤルスク迄のまとめ

さて、ミーハいわく「親友のアレクサンドルがノボシビルスクに到着したらしい。僕らも合流したいから、3日で2000km先のノボシビルスクに着けるよう先を急ごう」と、いきなり無茶なオーダー。あのう、ワゴンRってそんなに速くないんですけど。。。

イルクーツクからの道のりとしては、まず1000km先のクラスノヤルスクを経由して、2000km先のノボシビルスクへ行くような形になります。しかも前半のイルクーツク~クラスノヤルスク間の1000kmは必ずしも道路状況が良いとは言えない区間があるので、簡単に整理してみたいと思います。

■7/8 イルクーツク~Tulun近郊
この区間は平原を走る道で、舗装状況も良いです。ただし、幹線道路はTulunの町に入ると看板もなく複雑。ミーハが「ノボシビルスク方面の道を教えてください」と町の人に聞きまくってくれて、やっとTulunを脱出できました。しかも、Tulunを抜けた直後から舗装だかダートだか分からないような古いボコボコ道が40km近く続きます。
(1日の走行距離325km。Kuytunより少し先の森の中でキャンプ。)

■7/9 Nizhneudinsk~Ilanskiy付近
しばらく山道が続きます。ダートが3箇所くらいあり、最初の2つが合計20kmくらいの古い道、後のが工事中ダートで20km以上。なので、この区間はあまりスピードが出せません。地図上では途中にTayshetの街が見えますが、幹線道路はTayshetは経由せずにスルーします。
(1日の走行距離480km。Ilanskiy付近の草原の中でキャンプ。蚊が多くて大変。。。)

■7/10 カンスク~クラスノヤルスク
カンスクは道が悪いと噂では聞いていましたが、路面状況は要注意です。大きな街なので、いちおう北側を迂回するバイパスがあります。しかし、このバイパスが「なんで?」という位、全く舗装されていません。とても幹線道路とは思えない古いボコボコ道をひたすら這うようにして、やっとカンスクを抜けることが出来ます。

このカンスクの悪路バイパスのダートを最後に、クラスノヤルスクまではちゃんと舗装路が続くので安心です。というか多分、カンスク周辺がシベリア最後のダートだと思って良いと思います。
(1日の走行距離586km。Itatskiy付近のヤブの中でキャンプ。ブヨと蚊がひどく刺されまくり。)

■ワイルドなミーハ
ミーハは当然のようにほぼ一文無しだし、私もガソリン代以外は節約したい派なので、連日のように幹線道路を外れてキャンプでした。しかしこの草原地帯はどこも非常に蚊が多く、あまり快適とはいい難いかも。。。しかし彼の野生能力は素晴らしく、どんな場所でも確実に焚き火を起こします。ガスも一応持ってはいるのですが、こういう場所では焚き火のほうが煙が出て蚊除けになるのでベターです。

しかも、ミーハは飯ごうひとつでかなり多彩な調理術を披露。やり方は単純ですが奥が深いです。焚き火の中に飯ごうを放り込んでスープを煮込んだり、フタを使って炒め物をしたりするのですが、ミーハは不安定な薪の上でもウッカリ飯ごうを倒すようなヘマは絶対にやらかしません。また、草原では火が燃え広がらないように、ちゃんと焚き火の範囲をコントロールしています。すごいなあ。

しかし残念ながら彼の片付け能力はゼロで、しょっちゅう食材や道具を失くしては「ナオコー、あれどこ?出して。」とか「僕の無いから君の貸して。」と私は完全に物品管理係。しまいには「ちょっとビールのお金貸して。」というのもよくあったなぁ。あのう私お酒飲めないんで君のビールの予算は本当はないんですけど。(^_^;)

ついでに言うと、ミーハは完全にヒッピー野郎で、まずクツを履きません。ぐちゃぐちゃの泥道でもいつもハダシ。しかもそのドロンコの裸足のまんまで平気で店に入ったりするもんだから、店の人の視線がなんだか冷たい。。。こんな原始人みたいな奴が、本当にサンクトペテルブルグで医者になるのか。なんだか心配だぞ。

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