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2010年7月27日

エカテリンブルグ迄のまとめ

オムスクを出発したあと、チュメニ経由でエカテリンブルグを目指しました。オムスク~チュメニ間は約600km、そしてチュメニ~エカテリンブルグ間は約330kmあるので、合計すると1000km近い距離になります。地図で見ると近所なのに、意外と遠い。。。


■7/26 オムスク~Krutinka (約200km)
前にも少し書きましたが、オムスクからチュメニ方面に向かうにはM51ではなくR402という道に乗り換える必要があります(M51を真っ直ぐ行くとカザフスタン国境に行ってしまいます)。R402は湿地帯らしく、GARMINで見ると小さな湖が水玉模様のようにたくさん表示されて非常に面白い地域なのですが、残念ながら道路沿いから見える湖は殆どナシ。うーむ、飛行機で空から見てみたい。

オムスクを出てしばらくは、マジで村も何もない一本道で、GSやCafeすら殆どない状況にちょっとビビりました。(東シベリアほどひどくはないので、ガス欠の心配はないですが。。。) 200km離れたKrutinkaの村のあたりでやっと、立派なCafeとGSがあってトラックが沢山停まっていたので、泊まるならここしかない!と、駐車場の隅っこで車中泊。外気温は25~30℃位でとても快適。

■7/27 Krutinka~Omtinskoe付近 (約300km)
Krutinkaの朝は11℃とバイカル湖並みの寒さ。午後は西日がきついですが、それでも29℃としのぎやすい気温でした。オムスク~チュメニの中間にIshimという町があるのですが、ちょうどここを通過する時に、行く先の空が真っ白に濁っているのが見えました。東の空は真っ青に透き通っているのに、西の空は雨模様でも湿気があるわけでもないのに白く不透明です。

こんな不思議な空は初めてだと思いながら、白い空のエリアに突入したら、なんと道路沿いのあちこちで森が燃えているではありませんか。その煙が何本も立ち昇っていて、空を白く覆っていたのだと分かりました。自然発火による森林火災だと思いますが、人里はなれた森林地帯のあちこちで一斉に燃えているため、とても人の力で消火できるものではありません。
(この日はOmtinskoe付近の大きなCafe宿で車中泊。スーパーまで併設されてて、やっと野菜や果物が買えました。幸せ~)

■7/28 Omtinskoe~チュメニ通過~エカテリンブルグ (約450km)
エカテリンブルグまではのんびり行こうと思っていたのですが、ミーハとアレクサンドルから電話あり。「ナオコー、どこにいる?僕らは2日前にエカテリンブルグに到着してるんだけど。え?まだチュメニに着いてない?遅いなあ。待ってるから早くきてね!」えええ!?ちょ、待ってるとかって勝手に言われても。エカテリンブルグまだ超遠いんですけど。

でも、再会は無理だろうと思っていた2人から連絡があって嬉しくなった私は、ちょっと頑張って沢山走ってみました!残念ながらGARMIN City Navigatorにチュメニの市街地図は入ってなかったのですが、心配しなくてもR402はチュメニの南側をバイパスしていて、看板を頼りにエカテリンブルグ方面のR351へスムーズに乗り換え可能です。

気がついたら夜8時(まだ全然明るい)に無事エカテリンブルグ到着!アレクサンドルのお兄さんのプラトンが、ミーハとタンデムでCB400で駆けつけてくれました!カッコイイー!その後の詳細はまた後ほど。。。

■チュメニ以西は白く濁った空
今回の移動中、ずっと気になっていたのが空の色。。。どこまで行っても真っ白で視界が悪いんですけど。。。チュメニ周辺は工業地帯で大きな工場がたくさんあります。もしかして工場の煙で空が真っ白に!? いやしかし、いくらなんでも広大なシベリアの空が東京より視程が低いなんてあり得ない。。。謎は深まるばかり。。。

その後、各方面から頂いたメールによって、ロシア西部が記録的な猛暑(連日40℃超)による大規模な森林火災に見舞われて非常事態宣言が出されていたことを知りました。あまりにも火災の範囲が広く、大量の煙によってロシア西部の空が全体的に白く濁っているとのこと。この広いロシアの空を真っ白にしてしまう程の森林火災って一体。。。し、信じられない。

モスクワ周辺の大都市圏(ニズニノヴゴロド、リャザン、ヴォロネジ等)でも、飛び火で焼け落ちた住宅多数だそうで、避難勧告が出たり、道路封鎖されたり、大変な事になっているようでした。もはや人力で消し止めるのが不可能なレベルだという事は空の色をみて納得。さすがロシアの自然現象、スケールでかすぎです。。。

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