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2010年6月28日

ネット、Birobidzan郊外のGS

せっかくハバロフスクまで来たので、朝まだ涼しいうちにアムール河のほとりまでワゴンRで移動(慣れない市内の運転はドキドキ)。とても広い川で、地元のロシア人が大勢くつろいでました。さすがにハバロフスクの町並みは洗練された感じがします。

で、本題ですが。わざわざ月曜にオープンするのを待って行ったRedcomは、何か違う事務所になっててもうネットカフェではない事が判明。ガーン。な、何のために汗ダラダラで駐車場に泊まったんだ。。。頼りのロンプラ情報もどんどん変わって行くので、現地に行くまで分からない事多し。ガッカリ。。。

代わりに教えてもらったのが"Port@l.ru"という店(住所:Moscovskaya 7)で、幸いRedcomから歩いていける場所にあったので、ヨロヨロと移動しました。残念ながらここもWiFi接続や自前PCの接続は不許可でした。まあ、たぶん課金システムの都合で自前PCがNGなだけだと思うけど、交渉する語学力なし。。。というわけで、店のPCを2時間使わせてもらいました。1時間75Rなので計150R。

実は高いホテルに泊まればWiFi接続が出来たりするようですが、予算の都合でちょっと見送り。仕方ないので、この原稿は自前PCで書き溜めています。この先、ハバロフスクからチタまでは、ネットとは無縁なワイルドな田舎地帯だと思われます。いつになったら更新できるか分からず、ちょっと凹み気味。

というわけで、ハバロフスク出発。次の街、ビロビジャン(Birobidzan)に向かいます。ものすごく暑いです。連日のように外気は40℃近くあってアフリカ並みです。いちおう車内でクーラーをつけてみるけど、もう全然食欲なし。パンとトマトをかじるくらい?こんなに鬼のように暑いのに、外に見える景色はまるで高原のようなシラカバ林と湿地帯。ものすごく不思議な感じ。

現在、ハバロフスクから2000km先のチタまでは新しい一本道で繋がっていて、あちこちの看板に「チタまで○○km」と書いてあります。だから手持ちのロシア地図の情報が古くても、いちおうこの新しい道さえ走っていれば、道に迷うことなくチタに着くらしい。

だけど誤算だったのは、新しい幹線道路が決して街そのものを結んでいるわけではない事です。西に行けば自動的にビロビジャンに着くのかと思ったら全然違って面食らいました。あったのはビロビジャン方面への寂しいT字路だけで、街そのものは完全にスルー。幹線道路はひたすら何も無い大自然の中を走っているだけ。人の気配があるのは、たま~に現れるGSなどだけです。

幸い、道路沿い(ビロビジャン郊外)のGSにキャンプ印の看板があって、そこで車中泊させてもらいました。ここには食堂もあり、500Rの部屋もあり、100Rでシャワーも浴びさせて貰えます。ハバロフスクで汗まみれだったので、このシャワーは助かった~。

それにしてもシベリアは日が長いです。夜9時ごろになってもまだ明るくてビックリ。

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2010年6月27日

ハバロフスク到着

朝からシベリアとは思えないほど暑く、外気温が40℃ちかく。。。ワゴンRが昨日のダート走行で有り得ないほどドロドロ状態だったので、少しでも水拭きしたかったけど、殺人的な暑さでムリ。

ここからハバロフスク (Khabarovsk)までは約220kmあるので、近くのGSで満タンにしてから出発しました。ガソリンは「95」と「92」があって、有難いことにワゴンRはどちらでも走ります。値段は95のほうがちょっと高いのですが、おおむねリッター25-29R(100円未満)です。満タンにするのはちょっと手間ですが、以下のような手順です。

①先に会計に行って多めにお金を払う。
②セルフで満タンまで給油する。
③もう一度会計に行って、お釣りとレシートを貰う。

Lidoga~Khabarovsk間のルートは憧れのアムール川沿いを走ります(といっても、道からはほとんど見えない)。湿地帯とシラカバ林が交互に現れる非常に美しいルート。GARMIN nuviで見ると、この湿地帯はどうやらアムール川の切れはしらしいのだけど、まるで尾瀬の超巨大バージョンを見ているような気分になります。

交通量は少ないので、クルマを止めてあちこち写真を撮りたいのですが、この湿地エリアは今の季節ものすごく虫が多いらしく、一歩でも外に出るとアブやブヨの大群に襲われます。しかもドアを開け閉めするときに必ずたくさんの虫が車内に入ってしまって追い出すのが大変。だから写真を撮るために外に出るにはかなり勇気が要りました。。。

やがてハバロフスクに到着したけれど、あまりにも街が大きくて、どうやったら駅のある中心街に行けるのか分からず、かなり迷いました。。。通りすがりの親切なおじさんが自分のクルマで駅まで案内してくれて、やっと立派なハバロフスク駅に到着。感謝!

だけど駅に用事があって来たのではなく、ハバロフスクではWiFi接続でが目的です。ロンプラによると、駅からそう離れていないところにRedcomというネット屋があるそうなので、死ぬほど暑いのを我慢して歩いて行ってきました(倒れそう)。が、日曜なので閉まってました。。。仕方ない、大都市のハバロフスクでネット接続しておかないと、この先当分インターネットは使えないだろうから明日まで待とう。

といっても、ハバロフスクに安宿はナシ。でも、駅前に立派な立体駐車場(スタヤンカ)があって、聞いてみたらなんと24hr/110Rで駐車させてくれるらしい!うわー助かったー。もう暑くてどうしようもなかったから、立体駐車場の日陰に駐車できて本当に助かりました。でも、日陰とはいえ気温は32℃を軽く超えています。なんでこんなに暑いんだ。

力尽きて、車内でグッタリして横になってました。。。夜になっても汗ダラダラ。いいや、明日までの我慢だ。明日ネット接続して軽くメールの読み書きが出来れば、思い残すことなく出発できる。

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2010年6月26日

Vanino~Lidogaの340km

さてVaninoについたはいいのですが、ここからLidogaまでは紙の地図はおろかGoogle Mapにすら道が載っていない未知のエリアです。しかも、かなり舗装が進んだとはいえ、まだ180kmに及ぶダートが残っています。ワタクシ、言うまでも無くワゴンRでのダート走行経験はゼロ。もうビビりまくり。でも、このルートがダートだという事は最初から知っていたので、とにかく行くしかない。

※追記: このダート、Google Mapには載ってませんがOpenStreetMapでは正確に表示されていることが後日判明しました。

まず結論から。2010年6月現在の全区間340kmの状況は次の通りです。■は舗装路10km分を示し、×はダート10km分を示しています。Vaninoから大雑把にA,B,Cの区間に分けて感想を書いてみようと思います。

Lidoga                      GS      Vanino
GS↓ C:63km ↓       B:195km        ↓  A:80km  ↓GS
 ■■■■■■XXX■■XXXXXX■XXXXX■☆■■■■■■■■


A区間 -- Vaninoから80kmのGSまでの舗装路
VaninoからLidoga方面の最初の80kmまでは綺麗に舗装してあります。風景がとにかく非常に雄大で、どこまでも永遠に続く平野に、北海道が小さく感じてしまうほど。手つかずの原野のあまりの美しさに、何度も停まっては見とれていました。本当はそんなにノンビリ走ってちゃいけなかったんだけど。。。
ちょうどVaninoから80km地点に最後のGSがあり、念のためここでしっかり給油。予備の燃料缶も全部満タンにして貰いました。(結果的に予備タンクは使わなかったけど、心配事は少ないほどイイので。。。)

B区間 -- 山道と川沿いを走る長いダート
最後のGSから15kmほどは舗装してあります。しかし、そこから先はずっとダートです。しかも、ダート最初の20kmほどは工事中であちこちほじくり返してあり、走りにくいところが何箇所か。ドロンコっぽいエリアもあり、雨じゃなくて良かった~と感謝。でも工事区間を過ぎれば、しまった林道のようなの比較的走りやすいダートです。そんな感じで50kmほど走ると、いきなり立派な舗装路が現れますが、これはダマシNo.1で14kmほどしかありません。このあたりまでは、アップダウンのある山道です。緯度や高度からいって森林限界が近いのか、高山のような素晴らしい風景が続きます。

その後、63kmのダートが川沿いを走ります。蛇行した川に沿って道があるので、そんなに高低差はありませんが、ものすごくたくさんの橋を渡ります。橋といっても、怪しい木道のようなものが多く、中には雪の重みで欄干が落ちてるものも。だけど、この区間のハイライトはなんといっても、橋を渡るときに見える川の風景!なんでこんなにキレイなの、と思うような川ばかり。そしてまた、いきなり立派な舗装路が現れますが、これもダマシNo.2で22kmほどしかありません。

その後には、34kmの最後のダート区間です。ここは再び山道で、しかも工事中の箇所が多く、ボコボコで走りにくい所が何箇所かあります。実はここで工事現場で働いているというロシア人の青年2人を乗せたのですが、お陰で路面状況や距離などいろいろ教えて貰って助かりました。

C区間 -- Lidogaまで63kmの舗装路
ここから先は、Lidogaまでと言わず、ハバロフスクまでずっと舗装路が続きます。しかも、穴ボコも何もない非常に綺麗な快走路です。最後のLidogaへのT字路にはポリスコントロールがあり、パスポートと車両の書類を見せる必要あり。
ちなみに、Lidogaの集落には宿も何もありません。だけど、このT字路から少し南に立派なGSがあり、そこで給油できます。また、T字路から南に15kmほど行った所に巨大なガスチーニッツァ(モーテル)があるので助かりました。

初のガスチーニッツァ泊
私にとっては初めてのガスチーニッツァ泊は、ダートで拾ったヒッチハイク青年2人にかなり助けて貰いました。。。まず、「部屋はいくらですか?」と聞いた私を外国人と見るや「3000ルーブル(約9000円)」と言われ、鼻血でそうに。例のごとく一番上等な部屋に通そうとしてくれたわけですが、もちろんそんな予算はないので泣きそうになっていたら、青年達が「高すぎるって言ってるじゃないか、もっと安い部屋ないのか」とロシア語で交渉してくれて、いきなり「500ルーブル(約1500円)」になりました。なんだそのすごい価格差は。もちろん、トイレとシャワーは別ですが、そんなの全然構いません。

じつは、日中必死でダート走行している間、ずっとカンカン照りで暑くて、外気温は軽く35度を超えていたと思います。初めての悪路で燃費を気にしていた私はエアコンをつけず、汗ダラダラで走っていました。あと、180kmのガタガタ道を、ほとんど休憩ナシで一気に走ってきたので、Lidogaに着いた頃にはまっすぐ歩けない程疲れていたという。。。(最初から様子が分かってれば、もう少し楽できたと思うんですが)

ロシア人青年2人は、そのままハバロフスクまでヒッチを続けるといって去っていきました。こちらは悪路でテンパっていたので、ちゃんと名前も聞かなかったけれど、2人のお陰で無事に1日でここまで来れたと思うと、本当に感謝です。

※追記:2ヵ月後に同じ区間をBMWのバイクで走破したK1200RSさんによると、8月はずっと雨続きで路面状況はヒドイ状態だったそうです。ぬかるみ、水溜りなどあったらとてもワゴンRでは走破できなかったと思います。天候に左右されるルートですのでご注意ください。

※2013追記:それから3年経った2013年、ヴァニノ~リドガ間は舗装工事が少しずつ進み、ダート区間の合計は96kmに短縮されたようです。良かった!

※2014追記:中西さんからの情報で、ヴァニノ~リドガ間のダートはかなり短縮されたとのこと。現在のダート区間は、次の2箇所のみだそうです:ヴァニノから170Kmのところから17キロ(この区間は工事中)と268Kmのところから15キロ(川筋の木橋を15個程渡るところ)、というわけで、ダート区間残り30キロ!完全舗装まであと一息ですね!

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Vaninoフェリー到着

朝7時、フェリー接岸!ついにロシア第2の規模を誇るVanino港にやってきました。ここからが大陸です。このVaninoから道がヨーロッパまで繋がっているなんて、なんだか途方もない感じがしてあまり実感が湧きませんが。。。

Vanino港は非常に大きくて、フェリーから車両を下船させるには手順があります。アンドレイさんがワゴンRの助手席にギュウギュウ詰めに乗って、あれこれ教えてくれました。まず、クルマを下船させたら例の"Daltransservice"の青い看板のある事務所まで行き、乗船予約書を提示します。すると、ブルーの紙を渡されます。これがないと、港からクルマを出せないらしい。

その事務所から港の出口までがまた遠いのです。線路沿いに数キロ走ってやっと港のゲートに着くような感じです。ゲートの人にブルーの紙を渡して、やっと港の外に出られます。慣れているアンドレイさんが案内してくれなかったら、こんなにスンナリと港から出るのは難しかったかも。

そしてアンドレイさんは、Vaninoから340km離れたLidogaへ向かうT字路まで案内してくれました(立派な看板があります)。しかも、おみやげにキャンディやらいっぱい持たせてくれました。うう、有難うアンドレイさん。(続く)

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2010年6月25日

ホルムスクよりフェリー出航

いよいよホルムスク出航の日。朝8時に事務所前に駐車するように言われ、そこで待つこと5時間(まあ、そんなものでしょう)。待っている間に、付近の市場や売店に行って、パンやトマトの食料を買いだめしておきました。やがて12時ごろに、事務所のオバサンが乗船開始の合図を出してくれました。いよいよだ~!乗船だけでかなり骨が折れると聞いていた航路で、こんなにトントン拍子に話が進むなんて信じられません。

車両をフェリーに乗せるには、乗船のためのピンク色の紙が必要です(乗船前に事務所で渡してくれます)。フェリーの車両甲板にはなんと線路(!)が繋がっていて、ワゴンRはその線路の上をガタゴト走ってフェリー内部へ。。。こちらはロシア国内の航路なので、稚内の時のように荷物を全部出せとかは言われません。貴重品もろとも車両をロックできるので安心です。

なんと乗船時に食事券まで貰いました。15時間の船旅だから、確かに食事したり寝たりしなければなりません。ちなみに特に客室ランクを指定したわけではないのですが、予想よりかなりゴージャスな2段ベッドの2人部屋を独り占めさせて貰えました。部屋にシンクまであるではありませんか。いやーん、素敵ー。(ていうかこれ、もと日本の船だし。。。あちこちに日本語表記あり)

さて、12時に乗船したのだからスグに出航できたかというと、全然そうではありません。出航したのはナント驚きの16時。その間何をしていたかというと、疲れ果てて部屋でグースカ寝ておりました。でも、食事のとき偶然に日本語ペラペラのアンドレイさん(46)という人に出会って、いろいろとVaninoから先の道路状況などを詳しく教えて貰ったりして助かりました。

アンドレイさんは、日本で中古車を買ってロシアで売る仕事をしているそうです。いつか日本に住みたいと、いま一生懸命日本語を勉強していると言っていました。なんと話すだけでなく、漢字まで読めるのにはビックリ。手元に持っていたノートには、ぎっしりと日本語の書き取りがしてあり、ああこの人は本気で勉強をしているんだなぁと、ちょっと感動しました。

もっといろいろ話をしたかったけど、外洋で船酔いする私はすぐに気分が悪くなって船室へ。。。ああ、ロシア本土(Vanino)に着くのは明日の早朝だなぁと思いながら、思いっきり爆睡モードに入ってました。

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2010年6月24日

ホルムスク港とフェリー事務所

朝10時、粘った甲斐あって(?)ついに紙のレジストレーションをGET! 原本じゃなくて両面コピーだったけど、自分の情報やホテルの情報などが書いてあるので、何かあったらこれを見せればなんとかなるでしょう(たぶん)。これでやっとビビらずに旅することができる。ありがとうHotel Moneron。

ユジノサハリンスク(Yuzhno-Sakhalinsk)からホルムスク(Kholmsk)の港までは、全線舗装路で行けるのですが、まずユジノの街を出るのがちょっと大変!? とにかく看板に書いてある「Kholmsk」の地名だけを頼りに、あっちへ曲がったり、こっちへ曲がったり。。。でも一度幹線道路に出れば、ほぼ一本道なのでほとんど迷うことはありません。が、直線ルートではなく、かなり南のAniva付近まで迂回するルートで、100kmくらい走ることになります。(一応北側に70kmくらいの最短ルートもあるようですが、たぶんダートなので却って時間かかるかも)

いちおうGARMINのWorld Mapのお陰で、現在位置と進行方向、都市名、主要道、河川などは表示されるため、自分がどこをどう走っているかは把握できる仕組みです。いやー、GARMIN nuvi使えるか半信半疑だったけど、持ってきてヨカッタ~。

ホルムスクまでの道も、すごく景色が綺麗でした。とくにホルムスク手前の50kmくらいは、野生のルピナスが群生してて素晴らしい。ところが、案の定、ホルムスク市街地に入った途端に迷いまくる私。ロンプラにもホルムスクの街の地図は載ってません。だけど、とにかく港に行きたいので、なるべく海側に沿って進みます。すると、なんか港っぽい雰囲気になってきた!このへんか??

道沿いに、バグザル(ターミナル)と書かれた目立つ建物があって、通りの人に聞いたらここでヴァニノ(Vanino)行きフェリーの乗船チケットを買うのだそうです。おおー、素晴らしい。。。と思ったら、窓口は閉まってて、全部ロシア語の張り紙がしてあって、全く意味が分かりません。やばい、どうしよう。心配してた通りの難関だ。どうやったらクルマごと船に乗れるんだ?

事務所は右の建物の開いたドアから2階にあがった所
途方にくれて、近くにいたオジサンに必死のジェスチャーと絵を描いて「クルマを乗せてヴァニノ港へ行きたいのですが」と伝えたところ、なんと親切に電話で問い合わせてくれました。結果、分かったのは、クルマを乗せるにはこのバグザル(ターミナル)ではなく、さらに1ブロック先の"Dal-trans-service"という車両受付の事務所で予約しなければダメだということ。わざわざ歩いて案内してもらって感謝。

この事務所ですが、奥まったところにあって、入り口が分かりにくく、しかも事務所は2Fだったりします。初心者が一発で探し当てるのはかなり難しい気がする。一応座標も載せておきます:
Дальтранссервис
(Daltransservice tel:42433-20-079)
N47 02.737 E142 02.549

※2013年、ここの船舶会社名「SASCO」との情報を頂きました。事務所の場所は変わってません。

さてワゴンRをフェリーに乗せるため、英語が全く通じない事務所のオバサンに渾身の身振り手振りお絵かきその他でコミュニケーションを図ります。車両の輸送価格は車長で決まるらしく、ワゴンRは「車長3mです」と言い切ったら、11,000RUB (約3.3万円。ドライバー1名込み)で、翌日の乗船予約をして貰えました。まあちょっと高いけど、15時間の船旅だし。。。これは別に外国人だからボラれているワケではなく、隣にいたエスティマ(車長4m超)のロシア人オジサンも14500RUB払ったというから、こんなものなのでしょう。

ちなみに、サハリンとロシア本土を結ぶKholmsk-Vanino航路ですが、決まった運航スケジュールはありません。予約が満員になり、かつ天候が良ければ出航、という感じらしい。船が何時ごろ出港するかは当日にならないと分からないというアバウトな仕組みです。その代わり、Kholmsk-Vanino間には3隻の大型フェリーが交互に運航しているため、割と頻繁に(1日1~2便?)乗船チャンスがあります。

ふう、これでなんとか明日の便でロシア本土までは行けそうだ。。。実はすぐ近所にHotel Kholmskという大きな宿があるのですが、昨日までの3日間の宿代だけで既に2万円を超えているので、すっかり予算オーバーです。なのでホテルは諦め、ダメもとで事務所のすぐ近くにあるガソリンスタンドで車中泊させて貰えないかとお願いしてみました(もちろんそこで満タン給油)。ここのスタンドはスタッフ全員がとてもフレンドリーで、ロシア語を教えてくれたり、いろいろと良くして貰って本当に感謝!

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2010年6月23日

初回レジストレーション顛末(+USBモデム)

朝から夕立かと思うようなドシャ降りの雷雨で超ユウウツ。しかし通りを行く人の中には傘をささない人もいます。ワイルドだ。

とりあえず小降りになった所を見計らって、近所のネットカフェへ。WiFiはなにやらプリペイドカード式になっているらしく、ロシア語でカードの使い方を聞く勇気がなかった私はおとなしく1時間60R(約180円)のデスクトップへ。持参PCの接続は不許可だそうで、ブログ更新は出来ません。まあいいや、そういう事はロシア本土に渡ればなんとかなるだろう。

それにしても古いマシンでびっくり。いまどきIE6ですか。しかも表示がやたらと遅いし。極めつけは、日本語フォントが一切入っていなかった事。いやー、UTF-8くらい読めるようにしておこうよ。。。結局メールはおろか自分のサイトさえ読めず、仕方なしに英語で近況報告。これだったら、WiFiのカード買って、根性でマイPCを接続すべきだったかなぁ?

※2013追記: 中西さんにユジノサハリンスクのUSBモデム購入情報いただきました。場所はホテルMoneronのすぐ近所で、レーニン通り沿いのMTS(МТС:ロシアの通信キャリア)店舗。かなり安い上にロシア全土でネット使えるようになるのが素晴らしいです。(注:SIMカードは全ロシア対応版と、少し安価な地域限定版があるそうですが、全ロシア版を選んでください)
【製品名】 
本体: МТС КОННЕКТ-4 +MODEM4.7
SIMカード: SIM МТС КОННЕКТ-4 +MODEM4.7
【価格】
本体とシムカード 1190ルーブル
3か月分使用料  1160ルーブル (合計: 2350ルーブル)
【備考】
パスポートの提示が必要。(レジストレーション提示は不要) 現地の方と知り合いになり購入をサポートして頂いたそうです。USBモデムとは何ぞや?という方はこちらをお読みください

さて、そろそろMoneronのフロントに私のレジストレーションが届いてる頃かな?と思って戻ったら「いやー、今日間に合う予定だったレジストレーションですが、明日になります。でも、コンピュータにちゃんと情報入ってるから、出発しても大丈夫!ノープロブレム!あとでスキャンした画像をメールで送るから心配なし!」とかなんとか。

いやーそんなんで大丈夫というのは絶対に嘘だろう。。。そんなんメールで画像送られても、どうやって警察に見せるんだよ。。。とイヤな予感がした私は、「絶対に紙のレジストレーションが必要なんです。本当は今日出発の予定だったけど、もう一泊します。だけど2800Rは高すぎる、安くなりませんか」。。。というような事を英語を交えて必死で説明。

「それじゃ、トイレ・シャワー別のシングルが1100R(約3300円)でありますけど、そんなとこでよければ…」
なにっ!? 1100Rですと?ロンプラに書いてある通りだ。あるじゃん、安い部屋!最初っからそっち案内してくれよ。ちくちょう、言葉が通じないとこういう所で損をするのか。そして通されたのは最上階の3階。ここに安い部屋がギッシリ集まっていたのでした。

思うに、ロシア人は外国人を見ると一番高級な部屋に案内したがるのかも知れません。だから多分、先日の「ボロいのに1万円」のHotel Alfaも2Fのバスタブ付きのダブルに案内されたけど、実は3Fに行けば安いシングルがいっぱいあったんじゃないかと思う。

予想外のハプニングで1日ヒマになってしまいました。しょうがない、どうせ外も冴えない天気だし、部屋のシンクで洗濯でもするか。防水のスタッフバッグに水を入れてジャブジャブっとやるんですけど、こんな風に手洗いするの、久々だなあ。

追記:ロシアで外国人は本当にレジストレーションが必要なのか?という疑問について、後日思うところをまとめたのがこちらです。

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2010年6月22日

ユジノサハリンスク

コルサコフの「そんなに高級には見えないけど一泊1万円」のホテルは落ち着かないので、朝からユジノサハリンスク(Yuzhno-Sakhalinsk)に向けて移動開始。初めてのロシアでの運転はおっかなびっくり。まず、日本とは逆の右側通行。アメリカと同じなんだけど、最初はなんだか慣れない。。。

頼りのGARMIN nuviのWorld Mapは使えるのか?と思ったら、ホントに使えました。もちろん、ナビ機能は使えないし主要道しか表示されないんですけど、自分の現在位置が正確に分かるのが有難い。ちゃんと都市の名前も表示されるし、海岸線や河川などの位置関係もバッチリです。

とはいえ、まずコルサコフの街から幹線道路に出る道が分からない。歩いてる人に「ユジノどこですか(グディエ、ユズノを連呼)」とマヌケな質問をしたりしながら、なんとかユジノ方面の幹線道路に出ることができました。ふぅ。もう疲れた。(早い)

サハリンの路面は市街地は穴ボコが多くてちょっと気を使いますが、幹線道路はなかなかいい感じです。ビビりまくりの私は60km/hくらいのゆっくりスピードで走ってましたが、地元車には大迷惑だったらしく、ばんばん追い抜かれました。しかし、走ってるクルマはほとんど日本車だなぁ。なんか日本にいるような気分になるんですけど。

さて、40kmほどで到着したユジノサハリンスクですが、サハリンで一番大きな都市だけあって、いきなり道に迷います。とりあえずユジノ駅に行きたいんだけど、駅ってロシア語でなんていうんだ?わからん。ロンプラ片手に迷うこと30分、やっと駅前のHotel Moneronに到着しました。駅前という好立地にも関わらず、ロンプラにはここが一番安いって書いてあるけど、どうだろう。

「部屋いくらですか?」「2800RUBです(約8400円)」
うおおおお高ぇぇーーー!昨日といい今日といい、なんだこの物価の高さは!? そして通された部屋は、シャワー・トイレ・冷蔵庫つきのダブル部屋。あのーシングルでいいんですけど。。。でもそんな高度な会話がロシア語で出来るわけがありません。いいんだ、我慢しよう。だいたい知らない国に着いてしばらくは高くつくもんだ。

わざわざユジノのホテルに泊まる理由は、ロシア入国後に必ず必要なレジストレーションをしてもらう為です。さすがMoneronは慣れているらしく、手際よくパスポート類をFAXして手続きしてくれてます。でもって明日の朝にはレジストレーションが完了するらしい。素晴らしいぞMoneron。それなら高い宿代も我慢するぞ。

最初、Moneronの目の前に路駐してたのですが、夕方になると他のクルマは全部いなくなってしまいました。見ると駅前には怪しげな連中がたむろしてて、なんか怖い感じ。「そこは見張りがいないから危険だよ。裏に有料の駐車場(スタヤンカ)があるから、移動させたほうがいい」と、ホテルのお兄さんに言われてビビりつつ駅の裏のスタヤンカに移動。一晩140R(400円位)でクルマの見張りをしてもらえます。ふぅ、いろいろお金かかるなぁ。

ところで、ワゴンRにセキュリティ警報機をつけたのは正解でした。サハリンでは車両の盗難が多いのか、かなりの数のクルマが警報機を搭載していて、あっちでピヨピヨ、こっちでピヨピヨ、よく誤動作して鳴りまくってます。というわけで、私も遠慮なくサイレントモードを解除し、ピヨピヨモードで行くことにしました。日本ではうるさいと思ってたけど、こっちでは全然普通に聞こえます。不思議なもんだ。

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2010年6月21日

コルサコフ港に到着

稚内を出航してから5時間後にサハリン南部のコルサコフ港に到着。現地時間17:30です。うわあ、なんか雨降ってるし。やだなあ。。。

フェリー内で配布された「出入国カード」なるものは、予想に反してピラピラの紙切れでしたが、これは超重要書類なので緊張しながら記入しました。あと、「税関申告書」を下船前にあわてて記入。(が、あとでこれが大変なことに。後述。)

いちおう車両甲板でワゴンRと対面はできたものの運転して外に出ることは許されず、乗客全員がバスに乗せられて、いきなり税関に移動。かなり小さな建物で、そこには稚内で船内に預けた乗客の荷物がぐちゃっと置かれていました。そういえば預けた荷物には引き換え用の札も何も付けてません。この荷物の山の中から自分のダンボール箱を発掘して、なんとか全部見つかった時はちょっと嬉しかった。。。

そして入国手続きに長蛇の列。手で持てる分の荷物しかない人は簡単でいいけれど、こちらはLLサイズのダンボール3個、ボストンバッグ1個、スペアタイヤ一本、それにバックパックと書類一式のカバンがあります。カートに乗せようにも、これだけの量を一度に載せるとなると。。。いやあ無理だ。どうしよう。

途方に暮れていたら、誰かが「AOYAMA~」と呼んでいます。ハイハイ!と手を挙げて行ってみたら「オマエの税関申告書はミステイクだ、書き直せ」というような事を言うではありませんか。出た~、いきなり書類書き直し~。orz

しかし実はこれは、ロシア側の通関をお願いしていたINFLOT(インフロート)社の担当者だったのです。どこからともなく金髪の親切な女性が現れて、手とり足とり税関申告書の書き方を教えてくれます。彼女の名前はアーニャ。でも英語が全く通じない。「税関申告書は、手荷物用に2通、そして車両用に2通の合計4通必要なのよ」と言っていたに違いないのですが、とにかく理解するまでエライ時間かかりました。しかも書き損じはNGらしく、アホな私は何回も失敗して、数え切れない枚数を書き直し。。。

しかし、なんとか手荷物(ダンボール箱etc)の通関は無事終了。デカイ荷物を全て積んでINFLOT社のワゴン車に乗せられ、港からちょっと離れた立派な税関(?)のビルへ。守衛が「今日はもう終いだよ」とか言ってたのを、アーニャが言いくるめて強引に入館させてもらい、2Fの事務所で車両の「一時輸入通関」と「強制保険加入」を同時に済ませてくれました。すっげーー。

「もしかして、今日中に通関終わるんですか!? (アフトモビール、シヴォドニャ??を連呼しただけ)」「そうよ、今日中に運転できるわよ。(ダーダーと言っていた)」「ハラショー!スパシーバ!」 さすがINFLOT社、見事な手際のよさ!アーニャに支払った通関手数料は約6000RUB(約18,000円)でしたが、払う価値はあります。どう考えても、ロシア語の出来ない個人だけでこんな早く通関するのは絶対ムリ。

すると、アーニャの横からすっと出てきたおっさんが、たどたどしい英語で「私はHotel Alfaのマネージャです。案内しますからついてきて下さい」という。えー?なぜコルサコフ唯一のホテルから直々にお出迎えが。。。?あっ、もしかして、以前ハートランドフェリーに提出した旅程表に、テキトーにHotel Alfaの住所を書いちまったせいか!?

で、無事にHotel Alfaに到着。なんか思ったよりすごいボロい感じのホテルです。これだったら安いかな?「一泊いくらですか?(スコルカ ストーイトゥ?)」「3400ルーブル(約1万円)」「ぶっ」 ま、まじで!? あのー、ビジネスビザなんですけど。。。「じゃあ3200ルーブルにまけてあげよう」あ、はい。。。有難うございます。。。

通された部屋は広いダブルベッドにトイレ・バス付きなんだけど、バスタブがひん曲がってたり、1万円にしては有り得ないボロさで、鼻血が出るかと思いました。これが噂の外国人プライスなのか?いったいどうなってるんだ?

まあ、初めて行く国では、慣れない初日はどうしても高くつくもんです。でも、これじゃ高すぎて落ち着かないから、ここでレジストレーションするのはやめよう。。。あとのことは、明日ユジノサハリンスクに行ってから考えることにします。
とにかく怒涛のようなサハリン初日でした。はふぅ。

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アインス宗谷、稚内を出航

いよいよ稚内を出発です。朝8時ごろ国際ターミナルへ行って、昨日準備した預け荷物(ダンボール箱etc)を全て降ろしてカートに乗せ、カウンターに預けます。無料預かりは2個まで、それ以上は1個につき3000円の超過料金を払います。

次に、日本のナンバーを外して国際ナンバーに付け替えます。もちろん、外した日本ナンバーは帰国まで大事に保管です。うん、これでなんだか大陸横断車両っぽくなってきた!?

。。。などと悦に入ってる間もなく、フェンス内の保全エリアに移動。ここで日本側の税関検査があり、一時輸出入許可を貰わなければなりません。しかし今回の日通の通関サポートは書類作成まで。なんとしてもこの書類に一時輸出許可のスタンプを貰わねば。ちょっと必死になって「必ず車両は日本に持って帰りますから」と税関のお兄さんを説得です。

ここでちょっと問題になったのが、やはりエンジン番号。「いやあの、これ国産車なので、ジャッキアップしないと見えないんです」「そうですか。。。でもロシア側で必ずエンジン番号訊かれますよ」「いちおうエンジン番号は写真には撮ってあります」「じゃあ写真見せてください」。。。とかなんとか。

※追記:別にロシア側でエンジン番号聞かれるような事は一度もありませんでした。

いや別にエンジン番号が見えない所に打刻されてる車両はうちのワゴンRだけじゃないはずなんですけど、税関の人、知らないのかなぁ?まあ、いざとなったら本気でジャッキアップする気でしたけど。でも、税関の人も船の出航時間が迫っているのを気にして、なんとかギリギリで書類にスタンプを押してくれました。感謝です。やったー!一時輸出許可が出たぞー!

その後、ワゴンRはハートランドフェリーの人が運転して船内に入れてくれました。よかった、これでワゴンRがロシアに行ける。って、待てよ。自分の事がまだだった!慌てて保全エリアから国際ターミナルに走って戻り、今度は私自身の出国手続きです。パスポートに出国スタンプを押して貰って、晴れてアインス宗谷に乗船できます。

そして10時きっかりに、アインス宗谷が出航しました。ここまでの一部始終を見守ってくれていたまーぼうが、国際ターミナルの屋上から手を振ってくれています。うわーん、こんな所まで来て見送ってくれる友達がいるなんて、私は本当に幸せ者だよ~。有難うまーぼう!!帰国したら、また一緒に遊ぼうねっ!

今回、200人乗りのアインス宗谷の乗客はたった40人程度だったそうですが、その半分以上がロシア人でした。船内で飛び交うロシア語に早くもビビりつつ、どんどん遠ざかってゆく日本を見てなんとなく寂しさを感じたりして。

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2010年6月20日

ワゴンRの荷物おろし

出発前日です。まーぼうと一緒に再び稚内に戻ってきました。明日アインス宗谷に乗船するとき、日本~ロシア間で車両の一時輸出入を行うことになるわけですが、その際、一時輸出入の対象となるのはあくまで車両本体のみ。乗船前に荷物は全て降ろさなければなりません。

具体的にいうと「クルマの中身はダッシュボードのティッシュ箱に至るまで全てカラにして下さい」とのこと。。。ああああ面倒くさい!!!でも、言われてみれば確かに車両+荷物を一時輸出入するわけですから、これが正式な通関方法です。旅人によってはクルマに荷物を搭載したまま通関できたという話も聞きますが、それはあくまでも例外です。(旅行者全員がそんな事を始めたら、密輸し放題になってしまうので)

そこで、ワゴンRに積んでいたキャンプ用品、工具、電気製品、着替え、雑貨などありとあらゆるものを袋にまとめて、いつでもクルマの外に出せる状態にしておきました。しかし、いざ荷物を全部出してみると、あまりにも数が多くて「うーん、どう見ても10個以上あるなあ。大丈夫かなあ…」

案の定、この有様を日通の人に見せたら思いっきりNGでした。アインス宗谷号で運べるのは「車両本体」「預け荷物2個まで」「客室への手荷物」の3種類で、このうちクルマの装備については「預け荷物2個まで」に相当します。2個に収まらない場合は、1個超過するごとに追加料金が3000円ずつかかってきます。やばい!10個以上ある私はどーなるんだ!?ピーンチ!!

しかし有難いことにフェリーの場合、荷物の大きさに特に制限はないらしい。見かねた日通の人が、引越し用のLLサイズのダンボール箱を使わせてくれました(感謝)。とにかく荷物を片っ端から箱の中にいれて、なんとか個数を減らすべし!まーぼうが手伝ってくれて、結果的にダンボール3個とボストンバッグ1個にまでまとめることに成功!合計4個ですから、超過料金は6000円で済む計算です。やれやれ。。。

こういう事を前もって知っていれば、もっと荷物を減らしてきたのに。。。クルマだから何でも積めると思って、余計な物をいっぱい持ってきてしまったような気がします。やはりバイク旅の時のように、荷物は厳選しておくべきでした。そのほうが車内も広く使えるしね。

あともう一つ予想外だったこと。日本側の通関を日通にお願いしていたのですがNGになりました。
ハートランドフェリーでサハリンに渡る場合、通常は日通に日本側の一時輸出入の通関を代行して貰えるのですが、それは「稚内~サハリンを往復する人に限る」のだそうです。私の場合は、サハリンに渡った後そのままヨーロッパへ抜けてしまうので、ちゃんと車両が日本に戻ってくるかどうか、日通では責任が持てないという事らしい。

でもこれで良かったかも。日通に通関をお願いすると17,000円かかるのですが、自分で通関すれば書類代2,000円で済みます。しかも日通のサポート付き。ハッキリ言って激安です。

なんだかドタバタしてしまったけど、いろいろ分かってスッキリしました。よかったよかった。


※6/23追記:サハリンではインフロート社に通関を頼んだお陰で、車両も荷物もほぼノーチェックでした。もしかしたらスペアタイヤとか燃料缶とか、シート下の荷物とかも降ろす必要なかったんじゃないかと思います。あと、箱に入れた荷物も一切開封検査された形跡なし。どちらかというと日本の税関の考え方のほうが厳しい感じ?

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2010年6月19日

宗谷岬とエサヌカ原生花園

この日はまーぼうと一緒に、のんびり観光ドライブです。とりあえず日本最北端の宗谷岬(お約束)へ行かねば!

宗谷岬の周辺には綺麗な花がたくさん植えられていて、なんだか華やかです。晴れた日にはここからサハリンが見えるというので、期待して来て見たんですが、残念ながら曇っていてサハリンは見えず。まあいいか、もうすぐ行くわけだし。
すっかり観光客モードでバシバシ写真を撮ってたら、後ろからなんか見たことのある人が。。。

あーっ!アナンダ君!なんと、こんな所で再会するとは。なんでも稚内の知り合いに乗せて貰って、今朝ここに着いたらしい。しかも手には「網走」と書かれたカードが。。。笑


「網走までは無理だけど、途中まで一緒に行こうか」ってことで、ワゴンRの荷物をどけて3人分の座席を確保。有難いことにまーぼうがツーリングマップル北海道を持ってきてくれていたので、ちょっと脇道にそれて海岸沿いのエサヌカ原生花園の中を走ることができました。ここはすごい。地平線のど真ん中に一直線の道がどーんと走っていて、さすが北海道~!という感じ。

そのまま枝幸(えさし)のちょっと先の道の駅まで行って、アナンダ君とお別れ。ここからヒッチの旅を続けるそうです。無事に網走まで行けますように。きっと18歳の素晴らしい想い出になることでしょう。

私はまーぼうと一緒に枝幸のホテルへ。毛ガニ、いくら、たこ、ほっき貝でお腹いっぱいに。。。海の幸を堪能させて頂きました♪うーん、出発前に日本の味。贅沢すぎる~(*^_^*)

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2010年6月18日

富良野経由で稚内へ

定刻どおり04:30に小樽港到着。やった~!北海道着いた~!
でもあまりにも早朝すぎて、小樽観光はちょっと無理…。どうせ早朝から移動するなら、久々に富良野に寄ってみようと思って内陸ルートを走ることにしました。(ちょっと遠回りなんですけど)

うまい具合に8時ごろに富良野に着いて、ラベンダーで有名なファーム富田へ。まだ6月なのでラベンダーはまだ咲いてませんでしたが、ルピナスやポピーなどが満開で花畑はとてもカラフル。人数もまばらで静かに散策できてシアワセ~。うーん来てよかった。

だけどあまり時間がないのでさらにワゴンRを走らせ旭川へ。。。着いたけど、だめだ、眠すぎる。朝4時から全然寝てないので死にそうです。道の駅あさひかわでちょっと昼寝することにしました。う~ん、30分だけ。。。と思ったら2時間も爆睡。やっばー!!

慌てて飛び起き旭川を出発。国道に出てウラーと走り出したところ、歩道でヒッチハイクしてる男性を発見。「稚内」と書かれたカードを掲げています。話しかけてみると、なんと18歳の若者。まだ日本にもヒッチする旅人がいたなんてビックリです。なにやら修行僧のような雰囲気を持ったこの青年はアナンダ君(仮)。

予想外の展開ですが、旭川から稚内までアナンダ君を乗せてドライブすることにしました。聞けばなんでも、北陸のほうからヒッチハイクで20日ほどかけて北海道まで来たのだとか。しかも若いのに読書家で人生についてよく考えてる。。。すごーい、私18歳の時なんて家を出ようとも思ってなかったのに。さすがアナンダ君。

実は旭川で寝坊した関係で当日中に稚内に着けるかどうか不安だったのですが、話ながら一緒にドライブしていたら睡魔に襲われる事もなく7時ごろスムーズに稚内到着~!よかったよかった。

そして稚内駅ではなんと、友達のまーぼうが私を待っててくれました。彼女は東京からわざわざ飛行機を乗り継いで稚内まで見送りにきてくれたのです。うわ~んまーぼう有難う~(T_T)
思えばまーぼうと出会ってから10年くらい経ちますが、アメリカで合流したり、タイで会ったり、一緒に北極圏まで行ったりと、たくさんの想い出があります。今回も、サハリンへ出航するまでまだ少し余裕があるので、まーぼうと同じホテルに泊まって明日は一緒に宗谷岬まで観光することに。

とりあえずアナンダ君と3人で、旅館「さいはて」の前で記念写真。(すごい名前だ…)
いろいろ盛りだくさんの一日でした!

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